隠蔽捜査のクチコミ・レビュー

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杉本哲太と古田新太の味わい深い演技が見所

投稿者:kazupon 2014年07月15日

竜崎(杉本哲太)と伊丹(古田新太)という幼馴染コンビが、自分たちもキャリアでありながら警察組織の隠蔽体質に真っ向から立ち向かっていくというちょっと地味なドラマでした。
竜崎と伊丹はまったく対照的で、変人と呼ばれるほど融通の利かない竜崎に対し、伊丹は軽口を叩きながら上手に世間を渡っていくタイプです。
私利私欲というものがなく―上に行って警察組織を改革するという野心はあるものの―「国家公務員はどこに行っても仕事はできる」という考えも持っていて、原理原則に忠実で、いつ何時もブレない信念の持ち主です。
そんな竜崎の正義と信念を第一話目で証明して見せてくれました。
黙っていれば分からない“息子の不祥事”を自ら明るみに出し、結果、“警察庁長官官房総務課長”から“警視庁大森北警察署署長”に降格されたのです。
伊丹は、警視庁刑事部長の職にあったため、2話以降は絶妙のタイミングで現れ、竜崎の窮地を救います。
伊丹の臨機応変な性格が竜崎の堅物的な部分を補い、お互いに良いバランスが取れているように見えました。
部下やその道の専門家を信頼し仕事を任せるけれども、全ての責任は自分が負うという竜崎の言動は部下や仲間から厚い信頼を受けることになります。
警察に限らず、このような上司は理想だと思います。
キャリアの典型のような上條(生瀬勝久)は、原作にはないキャラだそうですが、竜崎や伊丹と敵対する存在として必要だったのでしょう。
ドラマの中で魅力的なキャラだと感じたのは、大森北署の貝沼副署長(松崎一之)と戸高刑事(安田顕)でした。
コロンボのようなヨレヨレの所轄刑事の底力と、付いて行くと決めたからには忠義を尽くすという人物を興味深く楽しませてもらいました。
続編があればいいなと期待しています。

キャリァの生き方

投稿者:こうさま 2014年06月30日

評価79点(100点満点)
TBS系列で放映されていたTVドラマシリーズでなかなか見ごたえがある。
登場する主人公は東大法学部卒のキャリア警察官僚竜崎、杉本哲太演じるこの男、私利私欲には無縁で原理原則に忠実な不器用な生き方ながら決してブレないところがよい。
従って出世なんかを考えないからなんでも言えるし行動に移せる。
対照的なのは警察庁長官官房総括審議官なんて長ったらしくわけのよくわからない肩書きを持つ上條、こちらは私利私欲の権化みたいなもので、自己のためなら他人を陥れることなど朝飯前、これが警察庁高級官僚の実態ならば真面目に第一線で汗を流している警察官達は浮かばれまい。
さて竜崎は自ら降格人事を受け入れ警察署長として赴任、そこで起こるいろんな事件の指揮をとることになるのだが、警察庁と所轄との対立、直ぐに文句をつける方面本部審議官、ノンキャリアの刑事の反発、面子と縄張り、そして責任といろいろでてくる。しかし彼のブレない信念は流石である。
竜崎を陰となり日向となって支えるのが古田新太演じる警察庁刑事部部長の伊丹、「変人コンビ」がなかなかのキレを見せてくれる。
そしてもう一人竜崎の妻「家庭は私が守ります。貴方は国のために存分に働いてください」なかなか言える台詞ではないだけに実に小気味よく聞こえる。
ちよっと一味違うポリスストーリーでお薦めの一作。

各自、所要の役柄を演じよ。

投稿者:オテラ 2014年06月15日

刑事ドラマ全盛の時代、何か特色を出していかないと生きていけない、と、みんな考えているんでしょうね。検視官を登場させたり、親子でコメディ路線突っ走らせたりと、色々やっている中、ノンキャリの刑事ではなく指揮官となるキャリア警察官僚に
スポットを当ててみたら、こんなに面白い作品になりました~。今までの刑事ドラマで責任逃れのイメージが多かったキャリアの中で、ちゃんと責任を取る変人キャリアを杉本哲太が好演している。そんな彼に信頼を寄せる幼なじみのもう一人のキャリア
を古田新太が演じているが、彼のキャラクター全面展開で、キャリアとしてはアウトロー的な刑事部長を演じていて、この時間帯のドラマらしく、警察一家内で水戸黄門的な面白さをちょっと出しているところも面白かったです。
ドラマはこの両太コンビを中心に役柄から選んだとしか思えない配役が多く、大物を使っていない割にプロデューサーの見立てでこんなに面白いドラマにしてしまったのだから、凄いです。
演出監督としては、ドラマの中で警察署長演じる杉本哲太に心酔した副所長役の松澤一之が(所長に方針をいただいた後は、全署員でそれを遂行してみせます、お任せ下さい)的な意味で、細かい指示を出そうとする所長に「そういう場合、便利な命令が
ございます。「各自、所要の措置を取れ。」と御命令下さい。」と同じく、各俳優さんにも「各自、所要の役柄を演じよ。」というだけで、よかったのではないでしょうか。

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バカを見続けた真面目くんにこそ見てほしい

投稿者:ばいぜ 2015年10月29日

刑事ドラマと言えば、法律スレスレの危ない橋を渡って、突拍子のないアイデアを用いて、思わぬ形で事件を解決するものが多いですが、本作は、刑事としての自身の信念を胸にひたすら王道を貫き通す主人公に、真面目一徹の方は共感するはずです。
ご都合展開もありますが・・・「国を守るためにちょっとレールを外れましょう」なやつらに一撃食らわす姿は痛快です。

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