愛すべき女・女たちのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

アダルト作品のほうがレベルが高いよ!

投稿者:Twins 2009年03月29日

無理に芸術的に仕上げようとして破綻した感じ。
餅は餅屋に任せよう。
市場もそう判断したはず!

評価星2.0。

「あなたは働くような人じゃない。愛に生きる人よ」

投稿者:レビュアー名未入力 2009年02月17日

いやー、アンナ・カリーナ狙いで観たんだが、笑えた。一話目からカネのかかっていない高校生の作品かと思わせるようなチープな作りだが、これで儲けようなんてきっと考えてないフランス映画万歳!の映画だ。

一番ツボだったのは、クレジットされていないがなんとラクウェル・ウェルチが出てくる「ラ・ベルエポック」
娼婦がモテない中年の大金持ちと出会って、大金持ちと知らない振りをして情けをかけて男心を掴むという話なのだが、このラクウェル・ウェルチのセリフが泣かせる。寝た後に男が金を渡そうとすると、驚いて、泣いて、拒否する。

「なぜ? 私にお金を払うつもりで寝たの?!」

この後の芝居が笑えて、同時にこの娘(といってもラクウェル・ウェルチだが)のセリフに涙が出るのである。笑いながら泣ける映画はフランス映画にしか無い。そして、大金持ちと知らない振りを続けて、「あなたどうやって暮らしているの、働いてないんでしょ」と言って逆にお金を渡すのである。泣けるなー、そして大笑いだ。こんなことしてくれる娘(といってもラクウェル・ウェルチだが)がいたら、すぐ結婚したくなる。そして男がお金を断ろうとすると、娘の決めゼリフ「あなたは働くような人じゃない。愛に生きる人よ」

この映画の字幕は上手い。もう、泣いて笑ってウクウェル・ウェルチ万歳!だ。こんな映画に出ていたなんて知らなかった。この脚本を書いた人は素晴らしいね。若い人には書けないだろう。これだけじゃない。翌日、男は男爵で銀行家なので新聞に仕事関係の記事が顔写真付で掲載される。男に晩餐に招待された女は、その新聞を持参し、「あなたは私に身分を隠していた。貧乏人をからかって面白いの?昨日はあなたの魅力でだまし、今夜はお金で私を辱めるの?」と言うのである。泣けるー、笑えるー。ラクウェル・ウェルチ27歳。最高だ。

私はこういう、人生経験を積んだいい大人が可笑しなことをする、というものが大好きだ。はまった。

最後はゴダールだった。いつものゴダールだ。西暦2000年には娼婦は国が派遣し、快楽は国が管理するものになる。第一話でセックスは必要だからするのではなく快楽という動物とは違う目的のためにするのだと覚醒した女は、ついにここで政府に管理される国家公務員となる。

でも、娼婦が国家公務員というのは別に奇抜なアイデアではなく、1980年頃の東欧にはそういう人たちが居た。日本の在外大使館には駐在武官という名のスパイがいる。防衛庁からの出向である。それに、駐在国の娼婦がつくのである。着任すると接触を求めてくる。こっちも相手が国家公務員であることは分かっている。彼女たちは朝、政府のスパイ部門のオフィスに出勤し、その後駐在武官の予定を調べ、諜報活動をするのである。当時、有名な娼婦がいて、小豆色のメルセデスに乗っていた。何で有名だったかは書けないが、美人だった。彼女たちに恋人はいたのだろうか?女の貞操を犠牲にしてまで情報を得ようとするのは「汚名(1946)」のイングリッド・バーグマンと同じだが、なぜその逆は無いのか、という疑問も湧く。

お気に入りの女優か監督がいるなら、或いはフランス映画が好きなら観てもいいが、何も知らない人がたまたまこれを観て面白いかというと、そういう確率は低い映画だ。

ゴダールの一人勝ち?

投稿者:ポッシュ 2008年12月21日

 たぶんリナさん、nekoさんのレビューがきっかけで、借りようと思ったのかなぁ・・・。(今となっては不明)

 原始時代から未来までの娼婦の姿ってことなんですが。

 現実にはヒモの男が牛耳っているのがこの商売なんだけれど、そこんとこはスルー。原始のとこで、女に化粧を施して“商品価値”を上げてみせた男がいたのが、唯一それらしき描写で。それでも「上がり」を頂戴するわけでもなく、成り上がった女に驚嘆して終り。女は、初めはただ好きだった相手の愛を求めただけなのに、たまたま自分の肉体の価値に気づいてしまい、己れを「商品化」することに目覚めてしまったという、まぁ、男性に都合の良い解釈なのです。

 ニ話から五話はありがちな「小悪魔」的娼婦像。やはり、裏で搾取する男の姿は見えず(見せず)、ヒロインたちが自立しているように見えてしまう。男に騙されたり、騙したり。おあいこでしょ?って言いたいのだろうけど、玉の輿よりタダ乗りの方が人を馬鹿にしてるよ、って思うのはやっぱり自分が女性だからかしらん。どうしても彼女たちの味方目線になってしまうかな。

 そんな中、やはり群を抜いているのがゴダールの描いた未来。娼婦たちは政府から派遣されていた!ってことは国家公務員か?(笑)
 例によって、映像に音が重なり合うというか、空港が舞台だったので、空港のアナウンスのよう(に聞こえたけど違うかも)な女性の声が其処ここで唐突に入ってきたり、会話がかぶってたり。

 音(ソン)と映像(イマージュ)の組み合わせによる新たな映画文法の創出、らしいですね。ソニマージュという。音楽も何やらジョン・ケージばりの実験音楽みたいなのが、ゴォォーンとかパキィィーンとか鳴ってて、モダンアートっぽい。なんかね、ああ~、ここに色んな意味が込められてるんだろうなぁってことはヒシヒシと伝わってくるのだけど、ゴダール作品をさほど観ていない自分は、たぶん半分も拾えてないんだろな、と軽くうなだれる。

 まぁ、それは置いといても、娼婦が「性愛」部門と「精神」部門で分業化されてるなんて皮肉は面白かった。言葉をしゃべらない娼婦に「興奮しない」とケチつけた客の元にやってきたのは、「心の愛」を専門とする娼婦。演ずるはアンナ・カリーナ!愛の調べをささやく訳ですが、これも「興奮しない」だと。アタリマエだ。(苦笑)

 んで、なんとなく、このやり取りに、「映像」と「音」との関係を思ってしまったのでした。魅惑的な肉体=映像と、補完するセリフや音楽=音、この2つを無造作に組み合わせているのがハリウッド作品であり、そこには上部構造、下部構造が存在してしまっていた。そこをゴダールは解体し再構築して新たな価値を創出しようとしてたんじゃないですかね。その結果がアレなんです。いやぁ、○○の意味と価値をここまで掘り下げた人もいないじゃろってなラストに、フフッと笑ってしまいました。

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