サヨナラのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.5

観た人
121

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212

投稿者:上旬 2020年08月26日

【第30回アカデミー賞 助演女優賞他4部門受賞】
ミヨシ・梅木がアジア人として初めて演技部門で受賞した作品として有名。
ミヨシ・梅木と夫婦役のレッド・バトンズも助演男優賞を受賞しており、二人でオスカーを手に抱き合う写真は微笑ましい。

『波止場』などのマーロン・ブランドの相手役は高美以子で、彼女は日系アメリカ人だそうでちょっと日本語は変なのだがセリフの大部分が英語なので違和感はない。

高美以子の役は最初はオードリー・ヘップバーンに依頼されていたそうで、そうならなくて本当によかった…

劇中の松林歌劇団というのは大阪松竹歌劇団(現・OSK日本歌劇団)がモデルだそう。京マチ子さんなどスターを輩出した歌劇団としても有名。

スラッとした佇まいが段々と柔和になっていく高美以子さんに比べ、大人しいけど秘めた激しい愛情を出していくミヨシ・梅木…どちらも素敵。

実際に日本でロケをした撮影もとても素晴らしく、時代考証や日本描写もとてもちゃんとしている。

日本人にただ異国人としての理想を求めるのではなく、マーロン・ブランド演じる空軍の少佐が実は演劇に憧れを持っているという動機も描かれているのがとてもいい。

また結末も悲劇的ではなく終わらせるのがよかった。

ミヨシ・梅木は出番は少ないけど印象的な演技をしていてアカデミー賞とったのも納得。というかあの夫婦がとても素敵。確かな愛情で結ばれているのが伝わってきて感動した。

また歌舞伎や人形浄瑠璃文楽など日本文化も多く出てくるが、ただの異国情緒の演出ではなくちゃんと本筋の伏線になっているのがまたよかった。ただあの歌舞伎役者の存在意義が分からなかった。アイリーンとは結局どういう関係??

目にも鮮やかでトンデモじゃない日本描写も好感が持てたしラブストーリーとしても王道だけど感動できた。かなり好きな作品。

投稿者:Yukiel 2020年05月19日

ゴッドファーザーで有名なマーロン・ブランドの若い頃の作品で、日本が舞台だったので前から観たいと思っていました!
朝鮮戦争中の日本で日本人女性とアメリカ人軍人のラブストーリーです。
なんとなく、プッチーニのオペラの蝶々夫人のような物語かと思っていましたが、また違ったストーリーで、趣がありとても良かったです。
50年代の日本の様子も見ることが出来ました。マーロン・ブランド若い頃も渋くてかっこよかったですヒロインの高美以子さんも日本人女性らしくしなやかで美しかったです。今は国際結婚も自由にできる時代になって良かったと感じさせられました。

投稿者:lemmon 2020年02月22日

レッドバトンズとミヨシ梅木の夫婦にほっこり。バトンズの熱い視線にやられる。ほんとに愛し合っているのがよく伝わる。梅木の控えめな感じはアメリカ人にはない魅力。こんな大和撫子今の時代だと時代遅れかもしれないが、ある種違いをよく捉えていて、当時の海外の人たちにも魅力的に映ったのだと思う。ブラントがはじめて夫妻の家を訪れる所作も美しい。

梅木の美味さは日本語と英語の入り混じりにもある。ここが当時のこれまでのハリウッド映画では見たことがない匠な、でも実にここも控えめな部分で何度見てもニンマリしてしまう。彼女のさり気ない演技・台詞回しのおかげで他の気なる日本の描写、他の俳優のつたない日本語台詞も目をつぶっていられる。

ブランドを中心に日本に対する敬意も感じられ、特に歌舞伎役者を演じたリカルドモンタルバンは大健闘。まあ、日本人らしくはないが、こういう欧米風の顔立ちの人はいるかなあ、まではいってると思い込んでます。ティファニーのミッキーとは違う(笑)

まだまだ書き足りない。過不足な部分含めて愛おしい1作。今後も何度も観返すであろう。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

日米同盟

投稿者:夜桜 2019年02月24日

 朝鮮戦争・東西対決の中で、「もはやて敵ではない」日米の友好の証のような、男女の仲が描かれます。また日本の文化や風情も映されるのです。違和感の多い場面もありますが、日本の急激な近代化や米国寄りの流行や文化を映すのは、当時の米国観客にも「違和感」があったのかも知れません。平和で純粋・従順な伝統的な日本人像のほうが日米同盟には都合がいいのでしょう。
 それより、マーロン・ブランドの違和感・・ギャングや不良少年、台詞の少ない西部劇等の方が向いているような気がします。心理変化も表現しきれず、演出もまずいのでしょう。残念。

戦後日米友好の歴史の一端

投稿者:snap 2018年12月03日

ゴッドファーザーを見てマーロン・ブランドに興味を持ち、視聴リストに加えておいた。
また最近になってTVでゴッドファーザーが放送されて再見したのを機にマーロン・ブランドについて調べてたいたところ、20世紀最高の俳優と言う評価を目にした。
そして人種差別を批判していたという情報にも触れ彼についてますます興味を持ったため、この作品をリストから繰り上げて見た。

マーロン・ブランドが浴衣を着て日本家屋で鴨居に何度も頭をぶつけつつも、部下の控えめな日本人妻の繊細で礼儀正しい所作を見てかわいらしいと言うシーンに好感が持てる。

アメリカ人目線のおかしな日本を感じない部分が無くはないが、日本の舞台芸術をふんだんに登場させる、その点で全て帳消しにしたい気持ちになる。

はなおぎの肉親がアメリカ軍の攻撃で死んだ過去の事で心を開かないのに対して
・・・だがそうかもしれないな。
とここで留め置くセリフに深い感銘を受けた。
アメリカ人にしてみれば戦争を仕掛けたのは日本人だよ、と言いたくなるはずなのに。
ここがこの映画の重要なポイントだと気が付いた。

生涯の伴侶として添い遂げる決意を心中と言う形で示した、部下夫婦の悲しいエピソードが心に染み入る。

タイトルから悲恋ものだと思っていたのに、朝鮮戦争のエースパイロットと歌劇団のトップスターの婚約と言うハッピーエンドで終わる。
タイトルのさよならの意味が分からず、ラストシーンだけを見返してその意味が分かった。
それは、アメリカ人と日本人の互いの無理解と、偏見を持つことについてであり、部下夫婦のような悲しい出来事を2度と起こさない事。
憎しみを断ち切る、それらの事に対してのさよならだったのだ。
主演のミヨシ・梅木がアカデミー助演女優賞を受賞した事も、日本が国際社会に復帰して日米が真の友好関係を築いているさ中での風潮を反映しての物だったのではないだろうか。

監督のジュシュア・ローガンについて調べたところ南太平洋の監督だった事を知り、それが自分にとってタイムリーで驚いた。

本作“さよなら”の最後に映画撮影に際しての日本の関係者の協力に感謝する言葉が映し出された。
これは特別な事だと思う。
監督の日本に対しての特別な思い入れの様なものがあるように感じた。
20世紀最高の俳優が日本に絡んだ作品を残してくれた事が嬉しい。オリエンタル趣味の上辺の恋愛物だろうと、あまり期待していなかったにもかかわらず、日米の相互理解の過程の歴史の一端を見たようで忘れられない作品になった。


(5件のレビューを閲覧後の感想)

自分の中でベストテンに入る映画“戦場にかける橋”と同じ制作年だったとは。

早川雪舟が受賞せずにナンシー梅木が受賞したのは感情的な意味のあるものだったのだろう。

日本の描写に好感を持てるという感想と受賞に対する疑問を私と同様に感じる投稿があった。

ナンシー梅木の受賞時様子などを垣間見る投稿をしてくれる方がいてありがたい。
映画通がくれるこうした情報はありがたい。

レビューは5件と少ないが興味を持った人にはお勧めしたい作品。

日米の無理解にさよなら

投稿者:snap 2018年08月19日

ゴッドファーザーを見てマーロン・ブランドに興味を持ち、視聴リストに加えておいた。
また最近になってTVでゴッドファーザーが放送されて再見したのを機にマーロン・ブランドについて調べてたいたところ、20世紀最高の俳優と言う評価を目にした。
そして人種差別を批判していたという情報にも触れこの作品をリストから繰り上げて見た。

マーロン・ブランドが浴衣を着て日本家屋で鴨居に何度も頭をぶつけつつも、部下の控えめな日本人妻の繊細で礼儀正しい所作を見てかわいらしいと言うシーンに好感が持てる。

アメリカ人目線のおかしな日本を感じない部分が無くはないが、日本の舞台芸術をふんだんに登場させる、その点で全て帳消しにしたい気持ちになる。

はなおぎの肉親がアメリカ軍の攻撃で戦死した過去で心を開かない事に関して
・・・だがそうかもしれないな。
とここで留め置くセリフに深い感銘を受けた。
アメリカ人にしてみれば戦争を仕掛けたのは日本人だよ、と言いたくなるはずなのに。
ここがこの映画の重要なポイントだと気が付いた。

生涯の伴侶として添い遂げる決意を心中と言う形で示した、部下夫婦の悲しいエピソードが心に染み入る。

タイトルから悲恋ものだと思っていたのに、朝鮮戦争のエースパイロットと歌劇団のトップスターの婚約と言うハッピーエンドで終わる。
タイトルのさよならの意味が分からず、ラストシーンだけを見返してその意味が分かった。
それは、アメリカ人と日本人の互いの無理解と、偏見を持つことについてであり、部下夫婦のような悲しい出来事を2度と起こさない事。
憎しみを断ち切る、それらの事に対してのさよならだったのだ。
主演のミヨシ・梅木がアカデミー助演女優賞を受賞した事も、日本が国際社会に復帰して日米が真の友好関係を築いているさ中での風潮を反映しての物だったのではないだろうか。

監督のジュシュア・ローガンについて調べたところ南太平洋の監督だった事を知り、それが自分にとってタイムリーで驚いた。

本作“さよなら”の最後に映画撮影に際しての日本の関係者の協力に感謝する言葉が映し出された。
これは特別な事だと思う。
監督の日本に対しての特別な思い入れの様なものがあるように感じた。
20世紀最高の俳優が日本に絡んだ作品を残してくれた事が嬉しい。オリエンタル趣味の上辺の恋愛物だろうと、あまり期待していなかったにもかかわらず、日米の相互理解の過程の歴史の一端を見たようで忘れられない作品になった。


(5件のレビューを閲覧後の感想)

自分の中でベストテンに入る映画“戦場にかける橋”と同じ制作年だったとは。

早川雪舟が受賞せずにナンシー梅木が受賞したのは感情的な意味のあるものだったのだろう。

日本の描写に好感を持てるという感想と受賞に対する疑問を私と同様に感じる投稿があった。

ナンシー梅木の受賞時様子などを垣間見る投稿をしてくれる方がいてありがたい。
映画通がくれるこうした情報によって自分も少しづつ知識の幅が広がる感がある。

レビューは5件と少ないが興味を持った人にはお勧めしたい作品。

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