愛と復讐の挽歌・野望編のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.7

観た人
88

観たい人
47

投稿者:映画大好きザウルスくん 2021年03月23日

物語の前半パート。
ドラマがメイン。

前年の1986年に『男たちの挽歌』が大ヒットし、空前のチョウ・ユンファ&香港ノワールブームが起こっていた1987年の作品。つまり当時量産されまくった「香港ヤクザ映画」の1つ。

この手の映画は内容が大体同じ。『男たちの挽歌』を元にして作られているため人情話&銃撃戦がメインとなる。更に言えば「中盤まで虐げられてきた者たちが、ラストに多勢に無勢の中で玉砕覚悟の特攻ガンバトルを仕掛けて巨悪を倒す」というものだ。単純構造ながら手に汗握るストーリー展開であり、安定した面白さが保証されている。また出演者たちは大体いつもの俳優の使い回しなので、会ったこともないのに顔馴染みな感じがして愛着が湧いてくる(この特色は近年の韓国映画にも共通している)。

さて、そんな本作なのだが今解説したような他の香港ノワール映画と明確に違うところが1つある。それは前半と後半の2部構成に別れていることだ。この構造の香港ノワール映画は観たことがなかったので、どのような化学反応が起きるのかワクワクしていたのだが、結果的には消化不良感が否めなかった。

序盤の虐げられる描写や中盤の唐突なガンバトルはお約束なので文句なし(まあジョン・ウー作品の銃撃戦を知っているとかなり安っぽく雑に感じるガンバトルだったけれど)。問題は終盤にある。いつもならラストにスカッとする銃撃戦が用意されているのだが、今作はあくまで2部構成の前半なので期待していたような派手なラストバトルがなかった。これはかなりショック。後半ありきの作品なので当たり前のことではあるが、一応前半のラストを締め括るくらいのカタルシスが欲しかった。

ちなみにこの『愛と復讐の挽歌』2部作の日本での公開順は後半が先で、前半が後だったらしい。この煮え切らない終わり方をする前半の受けが悪そうなので、見せ場の多い後半から公開したのだろう。当時の配給会社のこの判断には納得できる。観客が求める香港ノワール映画は「90分前後でサクッと楽しめる復讐劇」や「カッコいいチョウ・ユンファの特攻ガンバトル」なので、前後半に別れる長尺作品かつ特攻ガンバトルなしとなると観客のニーズと異なるのだから。

批判ばかりしたが、感想としては普通に面白かった。キャスト的にもチョウ・ユンファとアンディ・ラウの共演は嬉しかったし、僕の推しのシン・フィオン(香港ノワールによく出てくるジャイアント馬場みたいな人)が出ていて嬉しかった。『サンダーアーム』でジャッキーと共演したアラン・タムも出演していてかなり豪華な顔ぶれだった(アレックス・マンさんは知らない俳優さんでした、すみません…)。

後半のクライマックスに期待!

投稿者:伏見ヨシオさん 2020年12月16日

クォさんとユンさんは硬い絆で結ばれた兄弟やったけど、イラン事しいのユンさんやったからだんだん皆に嫌われてクォさんとも対立していく

童貞のまま(たぶん)マラッカに旅立つクォさんの背中が切ない

投稿者:LEE 2017年05月22日

ストーリー重視って感じのノアール
なのでガンアクションは正直ショボい
ロケーションもう〜んって感じはある(すごい安っぽい
やはり男たちの挽歌と比べると予算とかそういう問題は置いといても見劣りするなぁと思った
あと特に前半は80年代アクションが抜け切れていないみたいな感じも少ししたり

でもストーリーはキャラが多く誰にスポットが当たってるのか分からない感じはしたが中々良かった
アランタムの迫真の演技はとても凄かったしいい役の成奎安も新鮮w

アクションに期待すると肩透かしを食らうけど中々の佳作だとは思う
アンディのノースタント階段落ちも見れる


つーかこれ動作指導梁小龍なんだよね…
だからガンアクションがイマイチなのかな…?

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

まずまずなでき

投稿者:サンダース 2010年06月26日

最後まで通して見た感想だが、

前作(次作?)と比べるとアクションが少ない。

というか、この手の作品の中では格別に少ない方だろう。

その点ではジョン・ウー的なアクション好きにはおすすめできない。

しかし、できはなかなか悪くない。

かっこいい男はかっこ良く。

ずるがしこく卑怯な男はちゃんと小物っぽく描かれている。

だが、最後に悪党が誅されるところが見られないのには、

もどかしい思いがある。











出来たら《野望編》から観るのがベスト

投稿者:みなさん(退会) 2010年01月12日

『男たちの挽歌』で日本に訪れた香港ノワールのブームは、本作品で一気に加速したように思う。当時の新聞の映画評も大絶賛だった。『ゴッドファーザー』シリーズを引き合いに出し、名作であると読者に訴えかけていた。(と、記憶している) 子供だった私にも、香港映画がジャッキー・チェンだけではないことを強く印象づけられた一事だった。
また、日本映画が元気のない時期でもあったので、世界に通用するエンターテイメントを撮る香港映画界に嫉妬にも似た感情を抱きながら、チョウ・ユンファの大きさに憧れたものだ。

レンタルビデオ店の棚には、チョウ・ユンファの出演作品が大挙して並んでいたことも印象深い。中でも、『男たちの挽歌』と本2作品は出色の出来映えで、店主に頼んで譲って貰ったこの2本は、間違いなく当時の私には宝物だった。

さて、本作品《野望編》は、レンタルビデオの頃から画質がよくない。音も悪い。当時、愛読していたマニア向けのビデオ雑誌には「それほど当たるとは思っていなかったので綺麗なオリジナルが残されていない」という記事が載っていた。どうやら製作や公開の過程で、いろいろ複雑な事情が絡んでいたようだ。しかし、『男たちの挽歌』がヒットし、『愛と復讐の挽歌』も当たり、おかげで《野望編》も公開されることになる。いつ潮目が変わるか分からないものだ。主人公たちと同じように、本作品もまた、数奇な運命に翻弄されたようだ。

基本的にヤクザ映画は好きではないが、熱い男たちの情動は少しも色褪せることなく、いまも観客の心を揺さぶって来る。この熱い思いは、好き嫌いだけでは抗えないほど激しい。見事な作品である。

香港でも日本でも《野望編》が後から公開されているが、出来たら《野望編》から観るのがベスト。是非是非オススメ!

アレックス・マンに乾杯

投稿者:月々 2009年11月27日

 とにかく、気分が悪い。
 これだけ観ている人間に不快感と嫌悪感を与える演技をできるなんて、アレックス・マンは凄い!
 内容的には、男たちの挽歌シリーズのように黒社会内の抗争と復讐。
 勧善懲悪的で(ヤクザだけど)最終的にはスッキリはする。

 これを観た影響で他の映画でアレックスを観ると、どんなに好感持てる役でも「いつ、どこで、何をしでかす」と気を揉む始末。
 
 この映画に限らず、アレックスの悪役ぶりは本当にすごい。

 私の中では、香港金影賞受賞です。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

ド迫力、萬梓良!!

投稿者:あーちゃん 2000年06月08日

いやーブッ飛んだよ萬梓良。劉〓華もカッコよかったし、譚詠麟も良かったし、周潤發も相変わらずの貫禄で。初々しい劉嘉玲も見れたりなんかして、脇もかなり豪華なのにもかかわらず、この映画はもう完全に萬梓良の映画だもん。あの笑顔見ただけで背筋が凍りつくね。ラストシーンのあの顔!!。それにしても、兄弟をあんなにもいとも簡単に裏切ってしまうかふつー。あまりにも信じられなくって、最後まで萬梓良本当はいいやつだったっていう展開になるんだろって信じてたのに。うーんでもアレックスが汚れていったのは多分、嫉妬心だね。憧れの人(ここでいえば周潤發扮するボスね)、から無視されるほど傷つくことってないからね。妙にプライド高いとことか、気に入られようとして余計なことばかり言ってしまうところとかなんとなく強い同情心も抱いてしまったね。子供時代をもっと深く描けてたら単なる悪役としてではなく、アレックスの悲しみをもっと理解できたかもしれない。

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