博奕打ちのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.7

観た人
60

観たい人
17

投稿者:yusukepacino 2020年10月25日

量産された東映ヤクザ映画の1つでその歴史の中では中期に位置する作品で後にシリーズ化され、合計10本作られる『博奕打ち』シリーズの1作目。

10本共に鶴田浩二が主演を務め、博奕打ちに扮する。
タイトルにある通り、賭場でのシーンが多く、本作は組に属していない博奕打ちの義理人情が描かれており、他作品、他シリーズにあるような組同士の抗争といったものはなく、そういう面では一線を画していると言えるだろう。

本作では博奕狂いや廓の女郎など困っている人を己の手で助けるアンチヒーロー的な見方も出来る。これは他シリーズにも見られるお決まりのラストの殴り込みによって完結する。

相変わらず渋い鶴田浩二と大ボス悪代官河津清三郎に待田京介、小池朝雄ら中堅にまだキャラが確立されていないが本作でドスの効いた声による印象的な演技を見せ、翌年から『極道』シリーズに主演し、一躍東映ヤクザ映画の主役スターの仲間入りをする若山富三郎、そして博奕を止められない山城新伍とこの店あかんわと言って登場するアホのボンボン役の藤山寛美も出演しているためか多少のコミカルさもあった。

このような日本的で熱く男臭い映画は今はもうなくなってしまったからこそ貴重で定期的に観たいと思わせてくれるのだろうな。

投稿者:ムラカミカイ 2020年10月15日

"博奕"が一つの宗教だとした場合に、
構造的に、途中まで、遠藤周作の『沈黙』みたいな感じだった。笑
大義や漢気だけで貫けるようなものでない、
すべてを包み込む宇宙的寛容さは
もはや狂気じみたソウルすら感じ、
宗教っぽく見えてきた。

なので、
これは遠藤周作の『沈黙』であり、後半はセガールの"沈黙"シリーズって感じ。
『沈黙の賭博』だ。

投稿者:上海十月 2020年08月30日

他のシリーズ作を観てから一作目を観ると、紹介映画のように見えてしまう。役者陣もシリーズごとに名前と役柄を変えて出てくるから何が何だか。「カイジ」のようにルールが分からなくても何か凄みがあるような感じが凄い。(個人的に全くわからない。)内田朝雄がとにかくいい。

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レディは借りを返す

投稿者:レビュアー名未入力 2016年02月15日

のはバーバラスタンウィックなのだが こちらは博奕の借りは博奕で
返すのだ 東映いや日本映画史でも隠れた重要映画作家 小沢茂弘
130本くらいは撮ってるかな 今作は博奕打ちシリーズ第一作ね

冒頭5分 説明抜きの博奕シーンが その様式をドキュメンタリータッチ
で撮られる 博奕打ちとゆう職業とその生活範疇をリアリズムで
捉えんとするものなのか

女郎屋の主人 山城新伍が博奕の借金を返す為 凄腕の博打打ち
鶴田浩二に接近を図る ものの10分でヤクザのしのぎを普通に
物語ろうとしているなとわかる ごく市井の出来事

博打の粋は鶴田が 地獄を山城が体現するのだが 実は影の主役は
素人の山城新伍でマクガフィンでもある 阿保な山城は無意識の
メフィストフェレス 誘惑者 それなりに安定機能している裏社会の
システムと諸関係に侵入し破壊し始める 戦争機械の歯車が回る
それとこれとは話が違うぜ勘違いだと諭す待田京介も又 歯車に
巻き込まれてしまう

普通に存在する裏社会の有り様で物語は ぎりぎり進行するもしかし
68分で一挙に爆発逸脱してしまう ヤクザ映画ヒーローの誕生

山城が結果壊してしまう やくざ社会のシステムの物語は反転し
その後の東映映画の映画としてのシステムと様式美に洗練される
だろう シリーズ四作目「総長賭博」になるとギリシャ悲劇になちゃう
のだが 初期東映やくざ映画から失われた物もあるのではないだろうか

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