ヴィーナスのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.1

観た人
59

観たい人
100

投稿者:犬 2019年05月22日

お店

70歳を越え人気も衰えた俳優モーリスは、俳優仲間のイアンと無駄に毎日を過ごしていた
そんなある日、イアンの姪の娘ジェシーに出会った彼は、無愛想だが若く奔放なジェシーにいつしか惹かれていき……

名優ピーター・オトゥールがオスカーにノミネートされたヒューマンドラマ
監督はロジャー・ミッシェル

男って、、

笑える

おじいちゃんが時々暴走します

ほのぼの

死を意識
切ない

ピーター・オトゥールの存在感
言動が印象的
ジョディ・ウィッテカーのスカートもいい感じでした

投稿者:わたし 2019年05月10日

自分が死ぬということを受け入れつつ、快楽主義を貫く老人のラブストーリー。ウィリアムシェイクスピアの戯曲「ハムレット」内の有名なセリフ、『to be or not to be that is the question.(生か死か、それが疑問だ)』を用いたモノローグは決して、生きたいという彼の意思ではなく彼女に対してどう向き合うべきなのかと葛藤する彼の意思だ。

投稿者:LaserCats 2019年04月20日

観終わってみて不思議な感覚に襲われました。
簡単に言ってしまえば老俳優が若い娘に惚ける話で、それ自体にロマンチックだとか素敵だとかは思わなかったのですが、何かそれ以上の心の繋がりが見えたというか。ジェシーにとって、モーリスに出会わなかった人生より、彼に出会った人生の方が遥かに幸せだろうと思いました。
ピーター・オトゥールの作品を観るのは意外に初めてでしたが、若い頃の作品もぜひ観てみたくなりました。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

生と性の生々しい臭いが愛おしく感じられる

投稿者:ポッシュ 2013年10月29日

面白かったです。

老人と若い娘との奇妙な関係。よく言う“友達以上、恋人未満”なんて初々しいもんじゃなく、
もっと打算と欺瞞はある。(最初はね)
でも、老人の切実な「恋情」はホンモノで、彼が娘をヴィーナスと呼び、慈しんだことで、
荒んでいた娘が変わる。
彼女の心に芽生えた「まごころ」も本物だった。

ここに出てくる爺さんたちのキャラ造形がイイです。
カフェで愚痴大会みたいになってるのも楽しいし、なにより主人公モーリスのあの助平ぶりったら(笑)。
若い頃はそれなりに活躍した俳優だったらしいのに財産を築いた風ではなく、仕事がない時はからっけつで、
娘に奢る金もない。そのくせ見栄っ張りで、仕事が入ると迎えのリムジンを用意させ、彼女を現場に
連れていって大物俳優ぶってみせる。そういう男の意地がかわいい。
この人、自分のためにコツコツお金を貯め込むなんてケチ臭いことしない人なんだろうね、きっと。

で、娘のほうも、そんなモーリスに付け込んでタカってる部分もあれど、さほど悪辣じゃない
(と私は思う)のですよ。
ってか、この2人のやり取りがもうコントみたいで(苦笑)。
これ買ってもらったから肩にキスしてもいいわ、なんて交換条件的にジジィの欲望を満たしてあげる、
フェアなんだかイケズなんだか分からん娘。そんな彼女の肩口に、おずおずと唇を寄せるモーリス。
ところが娘が静かに受け入れているのをいいことに、そのうち胸をひとモミ、ふたモミ・・・(笑)。
すると、娘の本気エルボーが爺さんのみぞおちにドスッ!よろけるジジィ。
「退院してまだ間もないんだから手加減してくれよ」だって。もう大爆笑。
その後でまたこの、ちょっと優しくすると図に乗るジジィに娘の鋭い攻撃、ってシーンが
出てくるんだけど、その時にはハッシと武術の達人のように娘の一撃をかわすので、これまた爆笑。
いやぁ、いいコンビだなぁ、この2人って微笑ましかった。

キャラ造形がいいと言えば、老人たちのビジュアルのシビアさもなかなかだった。
モーリスは油っぽい髪がバサッと前にたれてる様がちょっと汚らしい。
(特典インタビューでのピーター・オトゥールは髪をきれいに撫でつけていて小ざっぱりと
してたので、本編より若く見えたもんです)
術後の仕事場ではウロバッグ(尿をためる袋)つけてるし。そこまでやるか?
元妻のヴァネッサ・レッドグレイヴもリアルな独居老人として描かれていて、「大女優をこんな風に
演出しちゃっていいのか?」と驚いた。もっとキレイなお婆ちゃまにすることだって出来たろうに、
髪はぼさぼさで薄汚れたスウェット着て、杖も肘から支えるタイプのもの。脳血管障害で片麻痺でも
出たかなって感じ。
家の中は猫が数匹、テーブルの上でもどこでもウロウロ歩き回ってて動物臭がしてそうで。

うん、この作品ってすごく「臭い」が感じられる。
生と性の生々しい臭い。それが醜悪になりそうでならない、
むしろ愛おしく感じられる、
良いではないのと思わせてくれる、
そんな度量の広い映画でした。

キミには借りがある

投稿者:忙中有閑 2013年10月13日

最近アンドレア・ライズボローってイギリス女優にハマってまして、DISCASで検索したら7年も前のこの映画に出てる(彼女は24歳)らしいので早速オーダーしました。残念ながらアンドレアはチョイ役で「その他大勢」の一人だったらしく確認出来ませんでしたが、おかげで大変面白い映画に巡り合えて、彼女には私にとっての「幸運」を感じます。
で、この映画何が面白かったかと言うと、世の中の「老人というもの」の常識を「巧妙に」裏切ってみせてるからですね。「常識」ってつまり老人とは「忍び寄る死を怖れ」、「孤独を嘆き」、「人生(過去)を後悔し」、「世を儚む」ものだ、という「偏見」のことで、主人公のモーリスは実は全然「死を怖れて」いないし、「孤独を嘆いて」もいない。「人生を後悔」なんて全然してないし、従って「世を儚んで」もいない。でもそれを「まんま」描いたら「常識ある」観客の反発を喰うし、実はこの映画が「年寄りの冷や水」であることがバレると「品が無い」ので「巧妙に」カムフラージュしてます(笑)。
主演のピーター・オトゥールは撮影当時74歳。私より20歳年上で現在81歳です。つい昨年引退表明したばかりで勿論まだ御存命ですが、本作で彼が演じるモーリスという老人が「彼自身」であることは明らかです。ラストのモーリスの「葬式」に飾られた「遺影」にもちゃんと自分(オトゥール)の写真を使ってますし、モーリスが「役者」で全盛期にはかなり「有名な」俳優だった、という「設定」を「わざわざ」してる。「カムフラージュ」しておきながらしっかり「ネタバレ」するところがやっぱり「品が無い」んだけれど、私は「イギリス」らしいなぁ、って嬉しくなっちゃいました(笑)。
モーリスはロンドンの古いアパートでの独り暮らしで昔の俳優仲間とダベる毎日。旧友イアンの愚痴を訊き、同世代の「死亡記事」を読んでは「何行あった?」なんて会話がリアルです。タマに声が掛かる仕事は病人、死人役のエキストラばかりという「うらぶれた」老俳優の晩年を淡々と写す。しかしよく見るとモーリスの表情はイアンとは全然違って実に明るい。愚痴は言わないし、いつもイアンの「慰め役」。慰められるイアンが「オマエは幸せだ。ギャラも多かったし女にもモテたし」と愚痴ります。イアンは「常識的」老人の代表として描かれるけど、モーリスの穏やかな表情の中には「常識」への強い反発が垣間見える。これは作者(脚本、演出)の意図でもあるのだろうけど、やはりオトゥール自身の「哲学」が色濃く反映していると感じられて、私はすっかりこの映画に引き込まれてしまいました。さすが大物俳優、映画を完全に「私物化」してる(笑)。
タイトルの「ヴィーナス」からして笑えます。知性も教養も無い田舎娘を美術館に連れて行って「ヴィーナスは愛と女性美の神」と講義しておいて、彼女を「ヴィーナス」と呼んで有頂天にさせる。74歳にしてこの「口説き」のテクニックは凄い(笑)。若い頃、妻(ヴァネッサ。レッドグレイヴ)と5歳に満たない子供3人を置き去りにして出奔(きっと他の女に走ったんでしょう)、しかし晩年になってチャッカリ「ヨリを戻し」ての言い草が振るってます。「キミには借りがある」(大笑)。
モーリスのセリフとして語られるオトゥールの(?)哲学は実に鮮烈で魅力的です。「人生の目的は快楽の追及だ」「人を幸福にするためだけに生きて来た。少しは私を幸福にしてくれてもいいんじゃないか?」。一見矛盾するようなこの2つのセリフが「内的」には整合しているのが彼の「真骨頂」でしょう。
葬式で初めて「ヴィーナス」と対面した元妻が言います。「海辺の死は彼らしい『幸福な死』だった」と。でも、これも「この映画らしい」そして「元妻らしい」カモフラージュであることは明白ですね。「ヴィーナス」に看取られた、「幸福」を生き切った男の「眠りにつくような」死こそ彼(オトゥール)の理想なんだ、って最期まで勝手なこと言ってるだけなんですね(笑)。

老後を考えたいときに・・・

投稿者:青山花子 2010年07月14日

名俳優モリスは、友人のイアンとドナルドと共に、老後の人生を楽しんでいた。
そこへ、若くて行儀や常識がまったくないイアンの姪:ジェシーが伯父イアン宅に住むことになる。女性、ことに若い女性が大好きなモリスは、人との接触を嫌うジェシーと次第に打ち解けていく。
老人のモリスは、若い女性のエネルギーを吸い込み、それは、時にエロティックに。ジェシーは、そんなモリスとのやり取りの中で、人としての成長を少しずつ果たしていく。

登場人物の平均年齢が、後期高齢者という感じですが、人生を長く生きた老人は、ジェシーに優しく対応しながらさまざまのことを伝えていく。ジェシーのあらけずりで無鉄砲でうぬぼれが強いその様は、ある意味、自分自身のような気がしてしまう。
人生の先輩との付き合いの中で、大切なものを掴んでいくことは、同年代との付き合いと同じくらい意味があるもの。

ピーター・オトゥールの映画とは思えない、リアリティある演技に脱帽です。

ゆったりと老後や人生を考えたいときに見ると良いのではないでしょうか。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

ヴィーナス

投稿者:かおり 2012年03月19日

おもしろいです。何でこの映画が『ノッティングヒルの恋人』みたいに有名にならないのかが不思議です。名作だと思います。 昔から女好きのプレイボーイで、俳優の老人と、生意気で、老人が苦手な今時の女の子、の、ある意味、恋の物語。私は、老人と若人など、歳が離れた人の関係性が好きなので、あらすじだけで好奇心が掻き立てられます。だって歳が違うと世界が広がるじゃん! 『ノッティングヒルの恋人』では、好奇心旺盛な美しいヴィーナス。『ヴィーナス』では、奔放な小悪魔のヴィーナス。どちらも良いです。

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