ロング・グッドバイのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.8

観た人
3006

観たい人
4706

投稿者:Saadiyat 2020年08月10日

カッコいい映画です。
60年後半ー70年に時代を再設定。途中ややダレるけど最初と最後の30分は圧巻です。不良探偵の矜持あるハードボイルド。
エリオットグールドは松田優作とかショーケン、まほろば瑛太とかの流れに繋がってるのかしら。途中で殴られるシーンびびった。

投稿者:chi 2020年08月06日

サスペンスのはずなのにそれを観てる感じがしなかった。いい意味で緩さが残る雰囲気。
マーロウの服装と性格とか猫とかがミステリー要素といいバランス取ってて癖になる。
クライマックスが存在しないというか無駄に盛り上げてないとこも好き。

投稿者:困ったちゃん 2020年07月30日

同じくアルトマン作品「マッシュ」の敏腕おふざけ外科医が今作では私立探偵フィリップ・マーロウに。このエリオット・グールドのいい加減さ、飄々ぶりに安楽な気分にさせられる。壁やテーブルでマッチを擦ってタバコをふかす姿がとにかくカッコ良くて色気を感じる(嫌煙家ですが…)。

冒頭のネコとのやり取りにマーロウの不器用な優しさを感じる。こじらせるだけこじらせてヒョイといなくなるネコをはじめアルトマン作品御用達の風変わりな人たち。不思議ワールド全開オールタイム半裸女集団の演出はもうお決まり事。遊び心ある登場人物はさすが。

探偵だからといって謎解きを楽しむというよりむしろ雰囲気を楽しむ作品かも。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

こんな映画が見たかった

投稿者:snap 2019年02月09日

凄く良かった。自分はこんな映画が見たかったのだ。
今まで見た中で、こんなタイプの映画が他に有ったかどうか思い出せない。
期待以上のものだった。

チャンドラーの小説は短編集の “待っている”を途中まで読んだまま。
その中にフィリップ・マーロウは登場しない。
自分の中にマーロウのイメージはできていなかったから、それがいい方に作用したと思う。
それでも当初は、え、これが噂のフィリップ・マーロウ? と思わなくは無かったが見ているうちにこのキャラクターにすっかり魅力を感じるようになった。
ロスの街を車で走るシーンと猫に餌をやるシークエンスでのタイトルバックの入れ替わりで冒頭から映画のテイストが分かり期待感が高まった。

手足が長く何かコミカルでひょうひょうとしている。それでいてタフネス。
いきなり腹を殴られて悶絶したりするが、けっしてビビる事は無い。
自分の見張り役のやくざになりきれないチンピラに行先を教えてあげるコミカルなシーン。
チンピラグループに恫喝されようが、臆しもせずにそろそろ帰ろうかなぁと思ってなどと言って意にかえさない神経の太さ。
髪の毛が天然パーマでネクタイをラフに締めている。
ここまでくると、さすがに“探偵物語”の松田優作演じる工藤俊作を彷彿とする。
探偵物語はこの作品を模倣したのか、と言う確信をしたが、映画を見た後にネットで調べると有名な話で、やはりそういう事だったらしい。

専用エレベーターのあるペントハウスと言う変わったところに住んでいるのが面白く、隣には風変わりな若い女のグループが住んでいて、いつも裸でヨガをやっていたりする。
この女たちは“探偵物語”で言えばポルノ女優の竹田かほり等に置き換わっていたのだろう。
ヘビースモカーでマッチをどこへでも擦って煙草に火をつける。

いちいち映像やカメラワークが素晴らしく良かった。
ピアノバーの店内の暖色の照明の向こうの明るい光を逆光にしたマーロウのアップや
マリブの海辺の邸宅に住む作家はヘミングウエイを彷彿として、窓の向こうの青い海が印象的だった。
ウインドウ越しに会話する作家夫婦と席を外して波打つ際で時間をつぶすマーロウの姿が同時に映し出される演出などが心地よかった。
内容が複雑だが、例え分からなくても映像と雰囲気だけでも楽しめそうな作品だった。
今一つ分からなかった不明な点を2度見て解消する事が出来たし、それをする価値を感じた。

若いアーノルド・シュワルツェネッガー出てきて時の流れを感じさせた。
メキシコ国境の街ティファナにはサンディエゴから徒歩で入国した旅の経験がある。
同じ地続きでありながら国境線を超えただけでこうも雰囲気が変わるものかと言う感慨を懐かしく思い出した。

この映画では動物がいい演技をしていた。
腹を空かせた猫の動作からして相当の段取りがあったに違いない。
キャットフードの銘柄を猫に内緒にするなどのコミカルな動作。
またマーロウにだけ吠え掛かるドーベルマンなど。
街中で野良犬が交尾していたのはティファナの雰囲気を良く表していたのだが、偶然の産物にしては神懸り的なシーンだと思う。これらのシーンは何回撮ったのだろうか。

ラストシーンのマーロウの心情は何だったのかを考えるのが意義深い。
負け犬の嫉妬心や自分を裏切った復讐ではなかったように感じた。
銃を取り出し相手に見せる間もなく即座に発砲した一連の行動にそれは現れたのだろう。
かつての友人を射殺した直後に平常心で歩く姿がフィリップ・マーロウのタフさを浮き彫りにしているように思えた。
度々流れるオープニングの曲が秀逸でエンディングの曲のチョイスも良かった。
手元に置いて何度でもまた見たくなりそうな作品だった。


( 20件のレビュー閲覧後の感想 )

>撮影が名手ジグモンドで、多分ずっとカメラが動き続けてる。
- 映像がいいと思ったらやはり名カメラマンなのか・・納得の情報。
>隣人の女性から物真似好きの守衛、間抜けな見張り番など脇役陣がこれだけ印象に残る映画も珍しい。
- 間抜けな見張りがドアにぶら下がったまま開閉されるシーンには笑える。
女の裸にうつつを抜かし見張りの対象に話しかけるのが笑えるし、本当のやくざにはなれんなとマーロウが独り言をつぶやくのも面白い。

>ブラケットによる原作にないこのラストこそ実はアルトマン監督が求めていたものであるらしい。
- 凄い。感慨にふけりたい。

>そもそも時代設定が違うし、それを含めて何だか「フィリップ・マーロウ三世」と
呼んだほうがいいんじゃないかって気がします。
- グールドのマーロウ像を大事にしたくなったのだが、この記述を見て他作のマーロウも見たくなった。

( 引用した文章のレビューには投票させて頂きました )

ずっと記憶に残ってた

投稿者:ひとこと言いたい 2018年12月25日

初見は子供の頃のTV地上波で、たしか決め台詞は「どうでもいいけど」だったと思う。
もちろん原作は知らなかった。そのおかげですんなり楽しめた記憶。
DVD時代に再見してみると、アラは目立つのだがグールドなりの探偵像が確立されていてそれはそれで良し!
ブルースブラザーズのイリノイ・ナチの隊長役の人は、ここでも危ないヘンな人だし、…あれ、やっぱシュワちゃんだったね。頬骨でわかった

エリオット・グールドのマーロウもいい

投稿者:趣味は洋画 2017年12月12日

ロング・グッドバイ(1973年アメリカ、カラー113分)

ベトナム戦争が終結した1973年という年、ノスタルジー・ブームを巻き起こした「スティング」、オカルト・ブームの火付け役となった「エクソシスト」という対照的な映画が話題となった。そして何といっても「燃えよドラゴン」の登場は衝撃的であった。
そんな中、静かにファンの心をつかんだ映画が、この「ロング・グッドバイ」であった。

レイモンド・チャンドラーが生んだ私立探偵フィリップ・マーロウが活躍するミステリーで、本作ではエリオット・グールドがマーロウに扮し、彼独特の雰囲気を醸し出し、これはこれで立派なマーロウ像だ。

マーロウの住むアパートに、友人のテリー・レノックス(ジム・ボウトン)がやって来、‘夫婦喧嘩をして頭を冷やしたいからメキシコ国境まで送ってくれ’と云う。仕方なくマーロウは車で送るが、翌朝帰宅すると警察が待ち構えており、妻を殺したテリーを匿っている疑いで署に連行される。だが、テリーがメキシコの「とある町」で自殺したとの報が入り、マーロウは釈放される。そんな中、マーロウに人探しの依頼が入る。高名な作家ウェイド(スターリング・ヘイドン)の妻アイリーン(ニーナ・ヴァン・パラント)からで、夫が行方不明なので探してほしいという。探偵としての仕事に取り掛かるマーロウだが、今度はマーティ(マーク・ライデル)率いるヤクザから、テリーが持ち逃げした35万ドルを返せと迫ってくる...。

冒頭、飼い猫と会話(?)するマーロウのシーンが面白い。夜中の3時にネコの食事を用意しようとするマーロウだが、目的のモノがなく、わざわざスーパーに買い出しに出かけるのである。
(ネコの名演技・迷演技にはホントに恐れ入る/笑)
このシーンだけで、本作のフィリップ・マーロウは75年「さらば愛しき女よ」のロバート・ミッチャムとも、46年「三つ数えろ」のハンフリー・ボガートとも、まったくタイプの違うマーロウですよ、ということを観客に知らしめるような印象さえある。

それに応えているエリオット・グールドの飄々とした演技がいい。彼独特のものだ。
70年「M・A・S・H」でもアルトマン監督と組んでおり、息もピッタリといったところか。

ヤクザのボス、オーガスティンを演じたマーク・ライデルも出色だ。
部下を裸にさせたり、コーラの瓶で女性を殴ったりと、サイコなワルを演じている。TV映画監督としてヒット作を連発後、81年「黄昏」、84年「ザ・リバー」といった名作を監督した人でもある。

スターリング・ヘイドンの役は彼にしては不本意かもしれない。
他にもヘンリー・ギブソンや、ウォーレン・バーリンジャーなど怪しげな俳優が顔を出してるし、ノンクレジットながら、アーノルド・シュワルツェネッガーやデヴィッド・キャラダインといった顔もみえる。

ストーリーのほうは何となく釈然としないところもあるが、遠くなった70年代の記憶を呼び覚ますには、ちょうどいい出来栄えの映画なのである。




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クチコミ・レビューTSUTAYA

偽物の方が魅力あり?

投稿者:だいべ 2013年09月02日

マッチョでも真面目でも正義でもない主人公。表面的なインパクトは持ってるけど意味は無いチョイ役たち。それまでのヒーロー像を打ち壊した野心的な作品。昔、この作品に影響を受けた日本製テレビドラマがいろいろ作られました。この映画にカッコ良さを見いだして、そこに近づけたかったんでしょう。そういった亜流のドラマを楽しんだ後に観ると、なんだか陳腐であっさりしてるように見えます。この映画の方がオリジナルで、革新的なものだったはずなんですが。

面白い

投稿者:つ 2012年05月29日

面白い作品だと思います。

ちょっとバイオレンス

投稿者:kmetko 2011年12月22日

チャンドラーの原作を読んでいる人にとっては「まさに別物」らしい。一方チャンドラーは知っていても原作を読んでいないものにとってはこの映画は65~70年代の匂いがぷんぷんして、クールでホットだ。
寝てるとき以外はタバコを吸いっぱなしのグールド(役の上)。かれはマッシュにも出演しているし、のぼりつめた俳優なのにイーストウッドのようにならなかったという意味で「万歳」三唱を進呈したい。
あれこれいわずに100円払って観てください!ぜったいいいです。JAZZの好きな人も必ず気に入ると思います。

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