流智美 神様カール・ゴッチの真実のクチコミ・レビュー

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神業「ジャーマン・スープレックス・フォールド」(G・S・F)

投稿者:ちゅく 2016年09月13日

DVD「流智美 (Presents) プロレスの神様 カール・ゴッチ その真実と真髄」です。

このDVDの魅力は、流智美氏が掘り起こした秘蔵映像です。もっとも、貴重なのは、次の試合です。

●ゴッチ初来日・第1戦(1961年5月1日/東京都体育館)
カール・ゴッチ vs 吉村道明。

この試合の映像が、最も面白いです。
全盛期直前のゴッチ37歳、吉村道明35歳。道明さんは真っ黒です。ハワイで焼き直したということ。

流氏のコメントによると、当時のゴッチは、ヨーロッパスタイル(独英)の寝技の世界、
立ち技の「ゴッチ式パイルドライバー」は「偶然」と言う。
その後、すぐ、立ち技、寝技が交代し、「えぐいゴッチ」(流氏)の切り返し、立技・寝技の首絞めによって、吉村道明は消耗するが、立ち上がる。
ここで「G・S・F」が決まる。
背後から両手で腰を抱え締め、自分の腰のバネでそのまま真後ろへ反り投げ、自分の後頭部は静かに着地した直後、相手の後頭部をマットに打させ、
そのままフォール1本を取る神業。ここまでくると、「ジャーマン・スープレックス・フォールド」。

日本のプロレスのリングで、この業が、初めて決まった瞬間です。

これは、現在のアマチュア・レスリングでも使われています。
起死回生の逆転技。自分の体重の半分と、相手の全体重を支えるブリッジ力がないと、背骨・首を折り。自分と相手が危ない。
リオ五輪でも、これに近い技がありました。もちろん、そのまま、フォールには、なりません。切り返しも訓練されていますし、落ちるマットもクッションがあります。
しかし、この技を、同階級(近い体重)で、決める技術をもった人間同士が闘っていることに、自分は感動していました。

その後、プロレス界でこの技は、「1・2・3」の「F(フォールド)」を取るまでの最終技術を、ゴッチのようにまで完成したレスラーは出ず、
ゴッチから伝授され、かれの最終形まで習得したレスラーもいなかった。
投げっぱなしの「ジャーマン・スープレックス」(G・S)になった。技は堕落し、ショー的な派手な変形が行われた。
非常に危険な技になったのだ。

傷だらけのメダルか、無冠の生還か、二人とも失神か、片方が死亡か……ここが、アマレスとプロレスの違いです。

ルー・テーズのバック・ドロップは、素人でも真似してできる。(プロでも、かなり死亡率の高い技だ。三沢は亡くなった。)
カール・ゴッチの「ジャーマン」は、プロだけにしかできない技だ。
実に美しい。

2本目は、吉村道明が一瞬の返し技「回転エビ固め」でフォール勝ち。この技も、今は有名だが、日本のマットでは、初めての決め技らしい。


●このDVDには、流智美氏による、貴重な静止画、インタビュー、日本のファンの対談が収録されています。

もっとも、貴重なのは、1997年の、米国でのインタビューでしょうか。
ゴッチの死の10年前の映像。
当時全盛であった異種格闘技、グレイシー柔術、日本の弟子(藤原喜明、木戸修、鈴木みのる)への思いが語られます。

ゴッチは、日本からのお土産のうなぎのかば焼きが好きだったのですね。すぐ、冷蔵庫に入れます。

ここから、もっと書きたいのですが、止めておきます。

「動物は、自分を鍛えるために、バーベルを持ち上げない」とゴッチは言っています。

ゴッチさんが動いてる。

投稿者:じゃんぴんウルフ 2009年06月02日

白黒ですが、ゴッチさん(様?)が動いております!(もちろんリングで!)
感動ものの「ジャーマン・スープレックス」を観てみたい方はゼヒ!

ロング・インタビューもありますが、グレイシー柔術等の総合系に対する
本心を語っております。(ココはカラーです)

写真などしかなかった時代の記録も多いですが、
目で見ることのできる資料としても一級品だと思います。

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