恋ひとすじにのクチコミ・レビュー

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投稿者:akrutm 2021年01月02日

20世紀初頭のウィーンを舞台に、男爵夫人との不倫関係が重荷となっている青年将校フリッツと、魅力的な女性クリスティーヌとの悲劇的な恋を描く、ピエール・ガスパール=ユイ監督の恋愛映画。現在で考えると、ごく典型的なソープオペラ的な内容そのものは、特段見るべきものがあるわけではない。そもそもオーストリア・ウィーンが舞台であるにも関わらず、フランス語が話されているというちぐはぐさもある。(ちなみに、会話以外はドイツ語が使われているし、オペラ座ではドイツ国歌(正確には、当時のオーストリア=ハンガリー帝国の国歌)が流れている。)

しかし、本映画の原作は、オーストリアの劇作家で医師でもあるアルトゥル・シュニッツラーの『Liebelei』(ドイツ語で「浮気」の意)という、4度も映画化されている(本作は4度目の映画化である)有名な戯曲である。そういう意味では、内容そのものよりも、古典的な戯曲の映画化という点に意義がある。争いの解決策として、法律で定められた決闘という概念が昔はあったというのも、現在では新鮮であろう。(フェンシングも決闘を競技化したものだし。)

しかも、主人公のクリスティーヌ(原題はまさに『Chiristine』である)を演じたロミー・シュナイダーは、オーストリア・ウィーン出身の女優であるという点は重要である。オーストリア=ハンガリー帝国の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世の皇后であるエリーザベト(シシィという愛称で親しまれている)を描いたオーストリアの3部作映画でエリーザベトを演じたロミー・シュナイダーは、すでに若くしてオーストリア国内だけではなく、ヨーロッパ映画界のスターとなっていた。第2作以降は乗り気でなかったが、ステージママ化している女優で母のマグダと義理の父に出演させられてしまう。そんなときに、ウィーンの若い淑女役のオファーがフランスから届いたのが本作であり、『Liebelei』の3度目の映画化においてクリスティーヌを演じたのは、彼女の母マグダ・シュナイダーであるという因縁のある作品なのである。よって、その当時のロミー・シュナイダーは満足にフランス語を話すことができなかった。見ていると少し違和感があるのでわかるように、本作ではロミー・シュナイダーの台詞はすべて吹き替えである。

本作は、ロミー・シュナイダーにとって人生の転機となる映画となった。当時無名であったアラン・ドロンとの共演、そして実生活でも互いに恋に陥る。オーストリアやドイツ語圏の映画界に嫌気が差していたロミーは、本映画後には、アラン・ドロンの元に出奔してしまう。アラン・ドロンとの婚約発表も、母親や義父たちが体裁を繕うために行ったそうである。結局、アラン・ドロンとは結婚に至らず破局してしまい、その後のロミー・シュナイダーの波乱ある人生はよく知られているとおりである。(それでも、アラン・ドロンはロミーのことをずっと気にかけていて、何かと世話を焼いていたとも言われている。)

そんなロミー・シュナイダーの人生やアラン・ドロンとの関係と、本作の結末を絡めあわせて鑑賞してみると、また格別であろう。まだ20歳の初々しい彼女や素敵な笑顔を鑑賞する価値もあるとともに、まだ無名であったアラン・ドロンや、フリッツの同僚役で出演しているジャン=クロード・ブリアリも見どころのひとつと言える。

投稿者:犬 2020年04月14日

やまびこ

18世紀のウィーンを舞台にした恋の物語

ロミー・シェナイダーとアラン・ドロン共演
アルトゥール・シュニッツラーの有名な戯曲の映画化

純愛
嫉妬も少し

オシャレな雰囲気

自然も素敵

ロミー・シェナイダーが良い
歌もあります

投稿者:kid 2020年04月06日

ロミー・シュナイダーとアラン・ドロン主演♡
ということで鑑賞

タイトルと絵的に
ラブコメ♡
ラブロマンス♡
胸キュン♡
のようなものかと思いきや、、、

かなしすぎでは?
まるでロミオとジュリエットじゃないか。。。

アランドロンかっこいいし、ロミーはピュアピュアでかわいいし、だからこそさらに悲しみが深まる…

出会った翌日の朝バルコニーでのお手振りとか、ボートでのデートとか、お互いに素直になって愛が深まっていったあんなシーンやこんなシーンを思い出すと悲しいよ、泣けてきちゃう

フランツ、すべてはレナさんとの関係がまずかったよね

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

ドロンのイケメンに撃たれた

投稿者:双葉三十郎 2015年03月03日

ロミーシュナイダ狙いで借りて大正解だった、清楚で可愛いし申し分ない。
それよりも、アランドロンのイケメン振りが凄い、最盛期か?
画面の中でアランドロンのところだけ後光が射したように輝いている。照明ではない。軍服も似合う。
水も滴る良い男、という日本語は本当だ。アランドロンの顔だけがつやつやして、あまたの美女、入れ食いというのも判る。

汚れちまったから、生きていける。

投稿者:ぴよさん 2013年10月28日


(ネタバレあり)
 時代や国が変わろうとも、変わらぬ真理がある。 「恋は、盲目」というヤツだ。
なぜ盲目になるか。それは(身も蓋もないけど)種族維持のためのプログラミングだから。
余計な理性など働かせず、見そめたら即、子作り行為に向かって一直線になるよう、
生物は運命づけられている。「一目惚れ」「あっという間に深い恋に落ちる」 それらは
全てこのプログラムによる必然だ。
 本作も典型的な、そういうお話し。わかりやすくていい。だが、ストレートな「生物愛」
の前に、人間的な「不倫愛」が立ちはだかる。

 いつの世も、不義密通に対する咎めは厳しい。江戸時代日本であれば、問答無用で
妻敵討(武士の夫が不義相手を斬る)が許されてしまう。それが分かっても、不倫は
常に繰り返される。本作でも男爵夫人との密通は、序盤、どこか軽く、楽しげなお遊び
に見える。
 「20歩は厳しい、暗殺じゃないか」という抗議から、不倫された夫に大きなアドバンテージ
が与えられるのが分かる。イーブンの決闘ではなく、これは「制裁」なのだ。
部隊長も、部下が殺されるのが分かって、それに許可を出す。それが社会常識ということ。

 フランツは、たとえ男爵の一発目が外れたとしても、二発目を撃たなかったろう、もしくは
わざと外したことだろう。ただ愛のみを得るためなら、彼女を連れて逃げれば良かった。
だが、それは彼女から人生を奪うことになり、自分の尊厳をも失う行為なのだ。

 常にどこかに破滅感を漂わせるアラン=ドロンが、キャリア初期から既に、その雰囲気
を持っているのが分かる。序盤、幸せなはずの恋をしている時から、どこか悲しげだ。
「死」に向かわざるを得ないことが分かった時から、そのあまり変化の無い表情にも関わらず、
にじみ出るような悲哀を感じさせる。
 箱入り娘のロミー・シュナイダーは、本編の主人公であるはずだが、どうにも深みが無い。
フランツが何も告げずに決闘死したことを、「不倫相手のために」と思ってしまうところが、若い。
クリスティーヌの存在があったからこそ、フランツは堂々と死地へ向ったのに。 
 そこは「私のために」と思ってくれないと。そして、生きてくれないと。

 おそろしいほどに見開いた瞳を写し続けるラストショット。覗き込む我々は、そのあまりの
純粋さに、目を合わせていられない。そんな美しい目でいるから…汚れちまわないから…
 人は多少なりとも汚れてしまわなければ、生きていけないのだ。



 (ykk1976さんの映画会・第37回)


表情の映画

投稿者:ギャンブラー 2013年10月15日

フリッツ(アラン・ドロン)が男爵の妻(ミシュリーヌ・プレール)と会っている時の表情と
クリスチーヌ(ロミーシュナイダー)と会っている時の表情の違いが印象的。
クリスチーヌの表情も少しずつ、ほんとの愛に変わっていくにしたがって
確かな手応えを得た安心感と共に幸せになっていく表情が良く表れていた。
そして、最悪の事態になった時のフリッツの表情が痛ましい。

他に、エッガースドルフ男爵、クリスチーヌの父親そしてフリッツの友人テオ中尉等の
表情が良く表現されていて“表情の映画”と言ってもいいのではと思いました。
映画を観終わってもその時々の出演者の楽しくもあり、切なくもある表情がいつまでも
消えませんでした。

他では個人的に感じたのは、この作品の中で一番大人だったのは、男爵夫人(レナ)だった
様な気がします。
ミシュリーヌ・プレールと言う女優さん、この人の存在感はとても大きく
プロの役者さんと言う気がしました。

アラン・ドロンの映画をそんなに観てる訳ではありませんが
この作品を観ながら思い出したのは、彼がジャン・ギャバンと共演した
“暗黒街のふたり”です。
どちらの映画も不条理の末の結末が似ているような記憶があります。

不条理といえば、最後にフリッツが密会の証拠をみせつけられた時、男爵の命令に
従いますというシーンがありますが、
若い将校達の自由奔放とも言える行動に対して不条理ともいえる
決闘の条件ではあるがこれがあるから軍隊のバランスというか歯止めがかかるのではないかと
思います。これはあくまでも当時の時代背景とかを余り知らないで感じたことです。
文化とか、道徳とかは、時代と共にどんどん変わっていくものだと思います。
ですからこの結末が良かったのか、悪かったのかは私には判りません。


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