死の追跡のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.6

観た人
38

観たい人
15

投稿者:三角窓 2019年03月08日

汚れちまった悲しみしかなくて胸が痛い。たいへん良かった。テレビドキュメンタリーのようなナレーションに写真モンタージュで登場人物や窓、設定や人となりを見せる演出から素晴らしいし、銃声とともに全てが動き出すのもまた味わい深い。頭を撃ち抜かれる妻、(人形だと分かるとは言え)馬に踏み潰される息子の無残な死から復讐の鬼と化す保安官の生き様が兎にも角にも凄まじい。もう、す゛さ゛ま゛し゛い゛って全てに濁点付けたいくらい濁ってて辛い。二人の死体を前に茫然自失の主人公がいる部屋に被さる誕生日回想の会話に天啓のような狂気が入り込み怖過ぎるし構図も群を抜いてヤバ良い。最後まで息つく暇もないほど辛い。こんなことあるだろうか。

投稿者:おけい 2019年01月23日

前から観たくてたまらなかった作品、やっと鑑賞。めちゃ面白かった‼️
悪人も殺すことなく銃を持たないことに徹底している、その界隈では有名な保安官。リチャードハリス演じるこの主人公は、妻と子供を強盗に殺されてから、復讐の鬼と化す。執拗に強盗を追跡し、国境を越えメキシコまでも。

冒頭の静止画を羅列しストーリーの入り口へいざなう手法は斬新だった。ある瞬間から動画へ切り替わるのだが、カッコよくて結構しびれた。

殺されたのが自分の家族じゃなかったら、同じことをしたか?と問われる場面もあったり、主人公がそんなに強くないので割とボコボコにされながらも諦めない姿とか、法に従えと促すメキシコの保安官との友情的な絡みとか見どころが多く飽きなかった。

保安官の星⭐️のバッチの重みを感じる。ラストは切ない。

投稿者:ぽち 2018年11月21日

オープニングの写真の映像に音を重ねて手早く状況説明する手法は珍しく、上手くハマっている。

中盤にメキシコの保安官が出てくるまではよくある復讐物なのだが、ここからエンディングにかけて西部劇では珍しい展開。
復讐と法の間で苦悩する主人公とか、娘を大切に思う悪党など珍しい。

バッドエンディングも含めて異色作と言えるだろう。
リチャードの演技も観る者の心を動かす。知名度はそれ程高くないようだが、もっと評価されて良い作品だ。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

主人公の凄まじい執念を感じる

投稿者:趣味は洋画 2013年09月10日

この作品は、主人公の凄まじい執念と終始殺伐とした展開に圧倒され、リチャード・ハリスの鬼気迫る演技と共に異様な見応えを持っている。 キャストの紹介を中心にレビューしてみることにする。
リチャード・ハリス  : 主人公のキルパトリック保安官役。 ハリスは1930年アイルランド生まれで、出演時43歳。代表作に74年「ジャガーノート」、77年「オルカ」など、サスペンスやアクションものが多い。2002年10月25日没。
ロッド・テイラー   :無法者のボス、ブランド役。テイラーは1930年、豪・シドニー生まれで、出演時は同じく43歳。 63年「鳥」、67年「戦争プロフェッショナル」など幅広い役柄を好演。最近では09年「イングロリアス・バスターズ」でチャーチル             首相に扮し、健在なところを見せている。
アル・レッティエリ  :メキシコの保安官グチエレス役。1928年、ニューヨーク生まれで、出演時45歳。何といっても72年「ゴッドファーザー」のファミリーのボス、ソロッツォ役が印象深い。他にも72年「ゲッタウェイ」、73年「マックQ」など、アクの             強いワルを演じさせたら天下一品である。本作では珍しく良人のメキシコ保安官を演じている。
ネヴィル・ブランド  :無法者一味の一人、チュー・チュー役。1920年、米・アイオワ州生まれで、出演時53歳。一度見たら忘れられない悪役顔で、72年「マッドボンバー」、76年「悪魔の沼」等、異常性格者の役柄を得意としている。
ウィリアム・スミス  :無法者一味の一人、スクールボーイ役。1933年、米・ミズーリ州生まれで、出演時40歳。目だった作品は少ないが、かなりの数の作品に出演しているバイプレイヤー。
ポール・ベンジャミン:無法者一味の一人、黒人のジェイコブ役。1938年、米・サウスカロライナ生まれで、出演時35歳。なかなか渋い役柄が多く、極め付けは79年「アルカトラズからの脱出」での、図書館の係員イングリッシュ役。
K・J・ピータース   :主人公の妻キャサリン役。1940年、米・オハイオ州生まれで、出演時33歳。70年「小さな巨人」に出演。
イセラ・ヴェガ     :ブランドの情婦、マリア役。1939年、メキシコ生まれで、出演時34歳。74年「ガルシアの首」でも主人公ウォーレン・オーツの情婦エリータを演じている。
他にもペドロ・アルメンダリス・Jr、リード・モーガン、ウィリアム・ブライアント等、個性派が揃っている。 冒頭の入りは、絵画を模したような静止画面の連続を背景にした会話のシーンで、珍しい流れである。 P・ベンジャミンがポーカーの名手をクールに演じ、いい味を出している。 又、N・ブランドの、片手に「レールの一部」を付けた、風変わりな悪役ぶりにも注目。 ラスト、何も修道院で銃撃戦をやらなくても...そのせいか、最後のオチがやや弱い。

期待はずれ

投稿者:ケイアイ 2011年09月17日

残念ながら、期待はずれの一本でした。
物語は、さっそうと町を守る保安官がいて、本人は銃を使わないのだけれど、町の人たちは平気で銃を使っているし、この保安官のやりかたは、自分だけで町を守るのでなく、町中の人が何かあったら、協力してみんなで町をまもるのだという、西部劇にしては珍しい設定。そこは面白いと思う。これまでの保安官は、銃の腕前が強くて、その人にみんなが頼って守ってもらっていたから。
 ところが、簡単に子供を人質に取られたら、これまた簡単に、降参してしまい、相手を逃がさないといけなくなる。ここで、今までの保安官なら、銃の神業で、悪者をやっつけられるのに。

 そこで、子供と奥さんが殺されてしまったものだから、復習の鬼と化して、犯人を追っかける話になる。復習物は面白いのだけれど、リチャードハリスも、知的ですきなのだけれど、この主人公には、どうも納得できない。あれほど冷静だった人が、平気で、かわいい女の子を人質にとったりする。これでは、悪者と同じではないか。話の中心は、だれでも、こういう状況になると、理性なんかなくなって、善悪の前に復習ありきなんだぞというものなのか。また、悪いやつも今度は逆で、平気で人の子供は殺すのに、自分の子供になると、平凡な親の顔になる。あまりにわかり安すぎる。だったら、親の気持ちがわかる人間なら、人の子供であっても、殺さないだろうに。

 また、メキシコの保安官、ラスト、証拠がないからと悪いやつを解放することになるのだけれど、それを主人公が射殺したからと言って、「止まらないと撃つぞ」って、ほんとに射殺してしまうなんて、どうにかしてる。「狼よさらば」だって、刑事はブロンソンを逃がしてくれるのに、ほんとに撃つなんてありえない。ここは、銃を撃っても、何発撃っても、その弾は当たらずに、撃とうとしたけれど逃げられた、というラストにしなければ。

サミュエル・フラー原案とか

投稿者:よふかし 2011年08月09日

 リチャード・ハリスが『ジャガーノート』と同じころ主演したウェスタン。監督は『110番街交差点』が記憶に残るバリー・シアー。初めて観ましたが、なかなか面白い作品でした。
 悪人に対しても銃を使わず、殺さないという理想主義的な保安官が、銀行強盗一味に妻子を惨殺され、復讐の旅に出るというもの。構成はシンプルで、ひたすら一味を追跡していくハリスを追いかけます。追跡劇は途中からメキシコ領に入り、現地の保安官(アル・レッティエリ)と対立しながら次第に友情らしきものを感じ始め……。
 1973年の製作ということで、マカロニの痕跡があちこちに見られます。赤ペンキのようにべったりとおびただしい流血、女性、子どもにも容赦のない暴力。切断された手に汽車のレールを短く切りだしたものをくっつけている「レール男」や、明らかに善悪の区別がつかず精神に障害を抱えた者など、テレビ放映は難しいレベルでしょう。
 むしろ同時代の『ダーティハリー』のような、法と正義の問題がテーマと見えます。私怨のため法と理想を捨てたハリス。一方、メキシコという「後進の」国の保安官だからこそ、断固として法と秩序の維持を譲らないアル・レッティエリ。分かりやすく対置されるふたりは、なかなか魅力的です。ことに女性や神父にすら暴行を働くほどなりふり構わぬハリスの「復讐の鬼」ぶりは見ものです。
 しかしこの映画の弱点はそうしたテーマの構図にとらわれてしまっていることで、終いにはそんなテーマ設定すら、残酷な強盗一味の首領(ロッド・テイラー)に修道院に預けられた愛娘がいたという凡庸なメロドラマ展開が台無しにしてしまいます。『ダーティハリー』のように、テーマすらかすませてしまう映画的パワーが感じられれば良かったのですが。
 クレジットには、サミュエル・フラーのストーリーによる、と書かれています。もともと監督するはずだったらしいのですが、いろいろあって降板したようです。もともとのストーリーは著書『映画は戦場だ!』(筑摩書房)に『リアータ』の題で紹介されていますが、これはこの『死の追跡』のような生ぬるい作品ではない、と言わざるを得ません。何しろ、強盗一味の首領は「悪魔的人物」で、ミック・ジャガーの起用をフラーは構想していたというのです。そんな作品、観たかったなあ。
 フラーの構想は骨抜きにされたとはいえ、テーマ性を持ったエンタメとして仕上げたルーカス・ヘラーの脚本はまずまずと思いますし、軽快なテーマ曲(ジェリー・フィールディング?)もいいです。演出は随所でダメダメですが、55点。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

変わり種の配役が面白い

投稿者:よすたかず 2013年12月12日

 R・ハリス主演の未見の本作、執念もって悪党連中を追っかける姿は、今まで観てきたハリス氏演じる役柄とぶれていない。善玉で主役の多いR・テイラが子供も殺してしまう強盗団の親分、悪党役の多いA・レッティエリがメキシコ保安官という変わり種の配役が、ちと面白い。保安官がいつワルに豹変するかと思ったほどだ。もう一人悪玉N・ブランド、これは定番で安心してワル振りが観れる。音楽J・フィールディングだが、観ている最中は「荒野の七人」E・バーンスタインの曲調と思っていた、気のせいか。異色西部劇というのがあるが、このような映画がそうなのだろう。

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