素晴らしき戦争のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

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投稿者:シネフィルmonk 2021年05月16日

セルビアによるオーストリア皇太子暗殺事件を契機として幕を開けた第一次世界大戦を替え歌、ミュージカル風に皮肉を込めて描いた反戦映画。渋い俳優だったリチャード・アッテンボローの監督第1作。

歌あり、ダンスあり、コミカルなシーンあり、一見戦争を賛美するように思えるが、内容は真逆。戦争を卓上でゲームの駆け引きのように利益をあげる軍需資本家や勲章や名誉を得る将軍らに痛烈な批判を込め、否応なしに戦争に動員されていく庶民の様子が対照的に描かれる。舞台劇の映画化で、イギリス人から見た戦争への批判をミュージカル仕立てで映画に込めた一作。

出演者はローレンス・オリヴィエ、ラルフ・リチャードソン、ジョン・ギールグッド、ジョン・ミルズ、ケネス・モア、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ダーク・ボガードら実に豪華です。双葉十三郎氏の #ミュージカル洋画ぼくの500本 紹介作。

投稿者:yuriko 2021年03月16日

ミュージカルによる朗らかな風刺。戦争という祭りに踊らされ飲み込まれていく人間と、資源として消費される兵士たち。なかでもラストシーンの訴えが強烈だった。兵士個々の人格がぼかされmassとして認識される現代戦特有の現象をほんとにうまく描き出していると思った。

投稿者:塔の上のカバンツェル 2021年03月09日

戦争風刺ミュージカル映画

大好きな「遠すぎた橋」のリチャードアッテンボローの監督作品第1作目。

第一次世界大戦をミュージカル風に風刺していく。

象徴的な白い桟橋のセットや、明るく歌われる皮肉の効いた歌の数々、戦争に向かって軽快に踊る将軍や兵士たちなど、明快な反戦映画

開戦直後の明るい雰囲気の人々、反戦を訴える市民団体に冷たい目を送る世間、そして終戦の気まずい沈黙など、第一次世界大戦を象徴的に描くので、戦争映画としての娯楽面は皆無

英国映画なので、ヘイグを無能な道化師としての描き方や、ポピーの花を散っていった兵士たちの象徴として扱う

ラストの貴婦人達(おそらく未亡人)が青空の下、大草原の中にぽつりとピックニックをしている一方で、無数の十字架の間を彷徨うヘイグというあの画は、かなり印象的だった

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

戦争を皮肉っているが真面目な映画

投稿者:趣味は洋画 2021年06月14日

素晴らしき戦争(1969年・イギリス、カラー、144分)

第一次世界大戦を背景に、戦争の悲惨さと矛盾を鋭く衝いた反戦的内容のミュージカル映画。
戦争に秘められた偽善や醜さを、様々な角度から皮肉っている。

1914年。表面は平和な外交関係を保っていたヨーロッパの大国間は、植民地争奪や軍備を競いながら険悪な空気をはらんでいた。やがて、第一次世界大戦が勃発し、イギリス政府は国力を挙げて勝利をものにするが、戦争で利益を得たのは軍需資本家であり、勲章や名誉を得たのは戦場の悲惨さを体験しない将軍たちであった...そもそもロシアとフランスの後盾をもつ小国セルビアと、ドイツと同盟関係にあったオーストリアが一触即発の状態にあった。そこにセルビアを訪れたオーストリアの大公夫妻が暗殺されたことで、オーストリア外相のベルヒトルト伯爵(ジョン・ギールグッド)はセルビアに宣戦布告書を突きつける。そしてドイツ皇帝(ケネス・モア)がベルギーに侵入する。イギリスはグレイ外相(ラルフ・リチャードソン)の手腕で中立を遵守していたが、遂に連合国側として参戦する...。

大戦の発端となったサラエボ事件について、本編でもう少し詳細に触れてほしい気もするが、英国を代表する「Sir クラス」の俳優たちの登場で、それもどこかへ吹き飛んでしまった。
冒頭のクレジット紹介では、52名にも及ぶ俳優の名が次々と映し出される。その中にはコリン・レッドグレイヴ、イアン・ホルム、エドワード・フォックス、イザベル・ディーンといった当時の中堅俳優の名が並ぶが、52名の名が出そろった後、最後に特別枠「And Guest Star」として重鎮俳優の名が登場する。ダーク・ボガード、フィリス・カルヴァート、ジャン・ピエール・カッセル、ジョン・クレメンツ、ジョン・ギールグッド、ジャック・ホーキンス、ケネス・モア、ローレンス・オリヴィエ、マイケル・レッドグレイヴ、ヴァネッサ・レッドグレイヴ、ラルフ・リチャーソソン、マギー・スミス、スザンナ・ヨーク、そして ‘オオトリ’ はジョン・ミルズ。
しかし単なる顔見せ的な出演ではなく、それぞれが重要なポジションを演じている。
監督のリチャード・アッテンボローも俳優であるが、大物俳優たちへの出演交渉から役の割り振りまで、心憎い配慮がなされていると感じた。

冒頭にも記したが、本作は反戦映画のミュージカル仕立てで、見方によっては、皮肉のオンパレードでコメディ風にも感じられる。しかし真面目な映画である。
登場する数々の「歌」のなかで、♪‘将校が将校を跳び超えた...或いは、♪‘年老いた司令官は安全な後方にいる 朝から晩まで浮かれ騒いで自分は勇敢だと思い込んでいる 本当に働いた者は死んで埋葬される(後略)...といった歌詞がある。そしてヴァネッサ・レッドグレイヴは檀上に立ち、猛烈な反戦をアピールする。これらは戦争の愚かさと滑稽さを象徴するシーンでもある。

収録されている特典映像も興味深い。
アッテンボロー監督が、15歳も年長のジョン・ミルズを親友と呼び、彼から監督を勧められたという逸話や、出演俳優たちへの様々なコメントを語っている。
更に、スクリプターのアン・スキナーをはじめ、コリン・レッドグレイヴ、スザンナ・ヨーク、アンジェラ・ソーン、エドワード・フォックスのコメントも収録されている。
(本作は1969年の作品だが、特典映像の収録は2006年頃と思われる)

戦争映画のアクションやサスペンスを期待する向きには、正直退屈な作品だと思うが、反戦を真正面から見据えた内容は見応えがある。
公開から既に50年以上を経たいまも...。

反戦映画

投稿者:モモイチゴ 2019年08月13日

ではあるが、つまらないミュージカル

無冠の傑作

投稿者:NORI 2018年08月11日

文句なしの最高傑作。。戦争を皮肉った異色のミュージカル。
これが俳優アッテンポローの監督第一作というから驚きである。
”一将功成って万骨枯る”この作品は一滴の血も見せないが戦争の残酷と愚かさをまこと心に訴える。。対峙する英独軍が一時休戦して親睦を深める場面は秀逸。生涯必見の作品。

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