幻影は市電に乗って旅をするのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.7

観た人
89

観たい人
136

投稿者:昼寝 2021年04月16日

タイトルがめちゃくちゃカッコいい!好きな川柳です。

ただ、タイトルを初めて見た時の感動を超えてこなかったな。労働者がこのお話をイリュージョンと呼びたくなるのはわかるけど、おれは幻影が見たいのよ。コソコソ車庫に電車を返しに行くおっさんの話が見たいわけではない……。

メディアで貸し出してるヘッドホン、めちゃくちゃ耳が痛くなるので次からはちゃんとイヤホン持っていくぞ。もう一本観るつもりだったけど帰ってきちゃった。

投稿者:あ 2021年03月09日

声に出して読みたい文、幻影は市電に乗って旅をする。最初と最後の言葉が印象的。今という時間は過ぎ去れば後は曖昧な領域に投げ込まれる。電車の揺れがまるで脳を揺らして霊を排出しているよう。吊り革にかけられたお肉の揺れにぶつかって落ちる帽子。

投稿者:BON 2021年02月11日

マウリシオ・デ・ラ・セルナの原作を基にブニュエルとルイス・アルコリサ、ホセ・レベルタスが共同で執筆した脚本。メキシコシティを走らせる路面電車の中で起こる様々な波乱をコメディタッチで描いた作品。

人生の半分を費やして働いてきた133号路面電車が廃車になり、スクラップ置き場に送られることを知った男2人が酔いに任せて盗んだ133号で走り出す物語。映画のシンプルさとは裏腹に、テーマの多様性と不穏な映像を見事に作り上げるブニュエルの詩的感覚とシュールさが混在する1作。

肉片を持った食肉解体場の労働者たち、キリスト像を待った修道女、子供たち、雑多な人々、そして美人な妹。当時の街の活気や喧噪、幻想と卑猥なユーモアに満ちた日常を反映して、サタンの原罪と堕落、階級格差や、労働搾取、物価の値上げなどの20世紀半ばのメキシコを電車に乗る雑多な人々によって浮き彫りになり珍妙で面白かった。

『自由の幻想』(1974)のシュールレアリスム体験に限りなく似通った緩やかな不条理さとユーモア、ブニュエル自身の追憶が込められた作品だった。渋谷フィルムコレクションはブニュエルのメキシコ時代のVHSが揃っているのでありがたい。良い映画タイトル。

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