スレッジのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.4

観た人
24

観たい人
13

投稿者:HK 2021年02月05日

ずいぶん昔中古DVDを買って放置したままようやく鑑賞。
監督と主要キャストはハリウッド産ながらロケ地がスペインでマカロニ顔の脇役もチラホラ見え隠れするせいでマカロニウエスタンと紹介されたりもしています。

たしかにマカロニっぽくも見えますがカテゴリーとしてはアメリカ西部劇でしょう。

製作のディノ・デ・ラウレンティスはイタリア人ですが大作アメリカ映画のプロデューサーの印象が強く、マカロニのイメージはありませんし。

監督もアメリカ人、あの“サンダース軍曹”ことビック・モロー(当時40歳)です。
TV『コンバット!』時代に監督も数話経験(とくに『丘は血に染まった(前・後編)』は好評で昔TV洋画劇場枠で2話連続放送もあり)していますが、本作はかなり粗削り。
スレッジ率いる強盗団は守りも堅い軍所有の砂金強奪を計画しますが・・・

主役のスレッジを演じるのはTV『ロックフォードの事件メモ』が懐かしいジェームズ・ガーナー(当時41歳)。
相棒の一人はTV『警部マクロード』が懐かしいデニス・ウィーバー(当時45歳)。
もう一人の相棒は当時の西部劇の顔の一人クロード・エイキンス。
このカワイイ女優どこで見たような、と思ったらなんとデビュー間もないラウラ・アントネッリ(当時27歳)。ここは純正イタリアでした。

本作は私の大好きなコメディ西部劇『夕陽に立つ保安官』と『地平線から来た男』(共にJ・ガーナー主演、バート・ケネディ監督)の間に作られた西部劇ですが、テイストは真逆のハードボイルド・タッチ。ガーナーも今回おトボケは一切なし。

途中まではなかなか面白かったんですが、いくら金に目が眩んだとはいえ終盤の各キャラの行動は理解に苦しみます。
しかも冒頭から繰り返し流れる主題歌の歌詞でその後の展開がネタバレしまくり。
嫌いじゃありませんが、なんかいろいろともったいない作品でした。

投稿者:犬 2020年12月01日



流れ者のガンマン、スレッジ
監獄に隠された砂金を強奪する計画を持ちかけられた彼は、仲間を集めてあえて囚われの身となり……

歌が印象的
雰囲気ある作品でした

アクションはまあまあ

自然が豊か

ラウラ・アントネッリも良かったです

投稿者:otomisan 2020年11月30日

 熱きセガレにせがまれただけかと思ったら実は心底ラウラに惚れていた?大悪党で流れ者のスレッジが、乾坤一擲の大仕事で三度でも死刑にされそうな戦果を挙げながら何の痛手か空っ手で消えてゆく。
 今ならキロ600万は下らない金がひとり何キロ、いやざっと十数キロ、残りの一生安穏と暮らせるだろうに、さっきまで命を任せあった仲間だったのが、そこは蛇の道の連中だ、相手がいれば呑むまで行き止まらないらしい。ぼちぼちと始まった博奕が熱を帯びて丸裸、イカサマも飛び出しては命の遣り取りにまで。
 さえない呑んだくれ位の感じで始まったスレッジの次の稼ぎまでのブラブラに、これまた冴えないムショ帰りとっつあんの儲け話が割って来てこいつに熱が入る。町の監獄に三千万ドルの砂金の保管があって盗んでくれと叫んでいるそうな。そんな景気のいい話に浮かれ気分の前半のポジティブ嗜好から、じわじわと現実の毒が染み渡って蛇同士の食らい合いにつながっていくのだが、この軟派な雰囲気をばっさり切り捨てて悪い稼ぎに乗り出していくところがいい。
 こんな変化のある悪党話しをよく撮ってると思ったが、ヴィック・モローの監督作はこれ一件だけらしい。まさかの五十三で戦死を遂げなければ案外いいものをこさえてくれたかもしれない。「暴力教師」と「コンバット」で名をあげて、新聞で将に「軍曹戦死」と報じられたのだが、そんな役者ちょっとは居るまい。
 そんなわけで、難攻不落監獄金庫とガード五十名の撃破はとっくと見ろだが、問題はその荒稼ぎの数億円を結局カードで皆スレッジが巻き上げてしまうそれからだ。
 縛り首でも銃殺でも最期は構わねえから、頭が白くなる頃には女が料理でもこさえてる横で手足を伸ばして一軒家で暮らしてえのだそうだ。だから、銭が死ぬほど欲しい。でもラウラに言わせれば金の算段より愛を交わし合う事が大事で、失敗したらもう会えない、そうケロリと言い捨てたスレッジもそんなラウラの言葉を覚えていたわけだ。
 最後、もう料理をこさえてくれるラウラもいなくなって、やっとカネの使い道の意味が分かった。添木に使っただけだけれど、イエス磔刑像の生えた右手に銃を構え、ちょっと前までの仲間から望んで買った恨みを蹴散らしてもまだ生きるのだ。世界中を敵に回すように生きて、ほんとに欲しいものは決して手に入らない。やっとそれが分かって消えてゆくが、右手の十字架が外せる時どんな生き方を選ぶんだろう。

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA

レビューを書いてみませんか?

レビューをもっと見る・投稿する