舞踏会の手帖のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.7

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投稿者:シネフィルmonk 2019年07月03日

7つの挿話からなる多彩な人間模様をノスタルジックな音楽と映像で描くオムニバス形式のデュヴィヴィエの代表作の一つ。

未亡人になったクリスチーネは夫の葬儀を終えて、16歳の舞踏会デビュー時に踊ったかつての男性の名を記した手帖を見つける。失われた懐旧の情に駆られた彼女は、20年ぶりに手帖の相手を順に訪ねていく。

文学少年、作曲家、政治家、医者らを志していた昔のダンスパートナーはいずれも舞踏会で愛をささやき、ときめいた相手の面影がそこにはなかった。夢のような思い出との落差にがっかりし、旅から帰ると昔恋したジェラールの住まいがすぐ近くとわかるが、彼は直前に世を去っていた…。

投稿者:三四郎 2019年05月21日

思い出は美化される、故に得難く懐かしい。
シーンひとつひとつがなんとも美しい…。古き良きフランス映画。
オーバーラップやスローモーションが効果的に用いられなんとも素敵だ。
“青春を忘れずにいたら 純情でいられる”
繊細なピエールいまいづこ…。
どの物語も「人生」を語っており、それは…映画を見終わった後からだんだん忘れられない教訓として体に染み渡ってくるような気がする。辛酸、悲哀、幻滅そしてほんの少しの充足感。
16歳の頃、初めて出た舞踏会、その思い出はあまりにも美化されていた。しかし、また同じように舞踏会デビューした16歳の娘の瞳には、やはりクリスティーヌが幻滅した舞踏会も夢のように映じていた。
ジョーとなっているピエール、三人称で語るアラン、パリを離れアルプスの男となったエリック、故郷で床屋を営むファビアン、そして最愛の人ジェラールの息子、これらの挿話が個人的には好きだ。終幕の仕方に希望が感じられてよかった。

マリー・ベル、フランス人らしい気品溢れる綺麗な女優さんだった。
ピエールの挿話の時、上半身裸体の踊り子が何度か映ったが、当時はおそらく日本やアメリカではこのシーンはカットされていただろうなぁ。

投稿者:蹂躙 2019年03月07日

途中までヒロインが夢見る乙女なのかビッチなのかよく分からなかったが...夢見る乙女ということにしておく

結婚生活に満足しないまま未亡人になった美人が「あの人と一緒だったならば..」という幻想を胸に昔自分に言い寄った男たちに会いに行く。

はっきり言ってリアリティは無い。あそこまで全員に心地よく受け入れられるはずはない(それぞれに生活はあるとしても)。何人かはヒロインを最初覚えてなかったりするけどそれくらい。ほとんどヒロインの方からこんな男願い下げっていう展開。ヒロインは絶対的に美しいのだ!というこの時代のフランス映画特有の謎の圧力...。
例えば、自分をみて全然思い出さない男に少し失望した感じのヒロインの表情アップを挿入するだけで全然違う評価になった気がする。

まあ要するに女性視点のはずなのに全くそれを感じない映画。美人にモテ自慢されて気分悪くなるような。

最初の方の、ヒロインが舞踏会を夢想するシーンは流麗だった。

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