恐怖分子のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

4.0

観た人
4486

観たい人
5325

投稿者:emu 2022年01月17日

風になびくカーテン、乾いた銃声とパタパタと煽られる写真。みな居場所がなく心に小さな孤独を抱えて彷徨うゴーストのよう。エドワード・ヤン監督の光と闇の切り取り方、美しいショットの数々に惚れ惚れした。

投稿者:ムービードープ 2022年01月16日

エドワード・ヤンのなかでトップクラス。
混血で不良の少女が掛けた1本の悪戯電話によって兵役を持つカメラマンとその恋人、女性作家と医者の夫など、絡み合うはずの無かった人々が思惑を巡らせ、浮気、不倫、それぞれが不義を働く。淡々でありながら心の闇を巧みに描いており、終始見惚れた。

投稿者:水野 2022年01月13日

再再再見ぐらいかBlu-rayで観賞。紛れもない傑作。自分なりの解釈だけど、居場所がない、ということがどれだけの狂気になり得るか、社会に恐怖分子が生まれる仕組みは、意外と単純なのかもしれない。

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

エドワード・ヤン、やるせなさ爆発!

投稿者:サラエ ミカ。 2021年01月20日

うーー!寂しい!なんて寂しい映画!

“寂しさは人を駄目にする論”の支持者としては、のめり込みすぎてかなりダメージを負いました。

でも如何せん、傑作なのです。しゃーない!

面白かった‼言葉になりきれない面白さがあった‼

不良少女がかけた一本のいたずら電話により、どこにでもいるカップル、どこにでもいる夫婦。どこにでもいる人々。どこにでもある日常が侵食されていく様を淡々と綴る映画です。

少女がなぜ電話をかけたのか、なぜたかだかいたずら電話一本で日常は崩れてしまうのか……説明はまるっとありません。

こちらの「なぜ?」は巧みにかわされます。でもそれでいいんです。それがいいんですッ!

全編に漂う“何が起きてるのかわからないけど、確実に何かが起きてる”というじわじわ感が非常にイイ✨

こうかな?ああかな?どうなるのかな?というこちらの思いは振り回され、そらされて……。

膨らみに膨らんだ良き“モヤモヤの山”と寂しさがラストにバーーーンと弾ける。

でも弾けても寂しいんですけどね。寂しさが増すだけ。

登場人物たちは、幸せになりたくて生きてる。世の中の大多数の人がそうであるように、幸せになりたくて生きてる。

なのにすれ違う。言葉が足りない、行動が足りない、何が足りないこれが足りない。足りないものだらけ。

でもそれに気づいた時には、もう遅い。というか……電話がかかってくる前からもうみんなズレてたんだろうな。

少女の行為にも引き起こした結果にも(真の)悪意なんてなくて、ただ「こういうこともあるよね…」と思ってしまいました。

恐怖分子=テロリストですが、少女はテロリストであったか否か?

たぶん、違う。しかし寂しさは正しく使わなくてはいけない。

エドワード・ヤンは好き嫌いが分かれる監督だと思います。でも唯一無二な監督だとも思います✨

んで、エドワード・ヤンのマイベスト3は1位 牯嶺街少年殺人事件、2位 台北ストーリー、3位 恐怖分子……ですかね。

この3作しか観たことないけど🤣

非常に切ない

投稿者:タカツキ 2020年08月03日

小説家の妻役のコーラ・ミャオさんが、「傾城の恋」では傾城の女性役でしたが、役柄が少し似ていた。旦那が非常に切ない。
混血の娘シューアンは芳本美代子に顔が似ている。
好き勝手生きている奴らは罰せられず生き残り、真面目に生きている人が傷口に塩を塗りつけられ、やりたいこともやれず破滅する。実際にそんな世の中ですよ、日本にしてもおそらく…

恐いのに何が恐いか分からないという不安を想像させる独特の映像

投稿者:czt 2019年01月27日

警察の手入れから逃げ出した不良少女シューアンとその姿を撮るカメラマン志望の青年シャオチェン、昇進を目論む医師のリーチェンと小説家としてのスランプに陥っている妻のイーフェン。それまで接点を持たなかった人々が、シューアンのいたずら電話をきっかけにして、関係が交錯し、人生が変化を始める。イーフェンは、これに着想を得て書いた小説が文学賞を受賞し、かつての恋人と情事を重ねる。一方、妻に去られただけでなく出世の競争に敗れたリーチェンは・・・
説明的な要素がなく、人物の表情が抑えられ、台詞も少ないので、特に前半は親しめない人も少なくないかもしれない。退屈を覚えるかも。しかし、端整な画面で映し出される映像は、その繋ぎが、見る者に、どこか不安定でサスペンスな印象を呼び起こす。例えば、冒頭はサイレンの音で、何か事件が起きた事は分かるが、次に道に倒れた男の映像。そして銃声。しかし、撃ち合いになる場面もなく、どんな事件が起こったのか、つまり、現場が出てこないのだ。銃撃戦は音と割れるガラスしか出てこない。この映画、普通の事件の場面に見る者が期待する要素がすべて映されないのだ。そこではサスペンスの緊迫感が伝わってくるが、それ以上に何が起こったか分からない不安を募らせる。また、切り返しショットで人が視線を向けている画面に続く画面が、その視線が見ていたものを映さない。そこで見る者は画面からストーリーを追いかけることがスムーズに行かないのだ。それが物語の安定感を見る者に与えず、映画が現実か夢か、外面か内面かの境界が曖昧になってくる。そこに、「恐怖分子」のタイトルのような分子的な恐怖がうまれてくる。

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA

レビューを書いてみませんか?

レビューを投稿する