はつ恋のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.8

観た人
30

観たい人
28

投稿者:seapony3000 2021年07月04日

ニュアンスの鬼こと小谷承靖監督。鎌倉の屋敷の隣には夢のような洋館。妥協が1ミリも入り込まない、スタイリスト・美術の腕が光りまくるインテリアに衣装。親父は判事の二谷英明(当時45歳…!)浜辺のタンゴ、仁科さんの取り巻きメンズも次の夏にはもういない。カタツムリに巣をつくる蜘蛛、雄を喰う牝かまきりに鴉の群集。乗馬中息子を待たせてなにやってんだ二谷英明。鞭を振るう二谷英明の人格が不透明でやたら怖い。ホワイトラブならぬ、白く濁った冬の終わりに残雪の積もる東屋、浜辺での無数の貝の亡骸に朽ちた俺のボート、沖には無数の白いボート。全員が赤い血を流す。どんだけ小谷…。撮影は中井朝一。

仁科さんのファッションも素敵なんだけど、母役の根岸明美のファッションも最高に可愛い。子宮のスクリーンの場面も過剰でいいなー。

投稿者:csm 2021年06月26日

ラピュタあたりで上映あったら仁科礼讃の文字が並びそうだが、ポストひろみだかジャニの優作だかのジャニーズJr.スペシャル井上純一と、小谷監督による彼の使い方がとにかく素晴らしい。髭を蓄え受験生となった井上さんがカメラで追うのは自らの初恋。その始まりからラストは無数の貝殻と迫り来るいくつものヨット。小谷ファンにはこれだけでも堪らないのに、ホルターネックの白ワンピで自転車後部に横座りしたり、亡き父(画家)のアート界隈の友人たちとゴーグルつけてタンゴ踊ったり紐巻いてタロットしたりとヤバすぎる仁科さんの衣装は監督自ら下北に選びに行ったらしい。井上さんが父・二谷英明と成城から馬乗って向かうのは野川沿い?の夢の家。馬?ここで?家かわいすぎじゃね?みたいな凡庸な疑問を吹き飛ばすラストのグッサリ二谷に悲鳴。そしてカマキリ!プチプチをひとつずつ潰す母・南風洋子も忘れがたい。

投稿者:カス 2017年06月14日

二度目の鑑賞。
一度目は映画の熱にやられすごいものをみた!という感情しかなかった。
物語のもつ強さだけではなく編集や撮影の凄まじさに気づくことができた。
目線の芝居が完璧。
泣きの芝居もすごい。
貝殻の死骸の上を歩く中、海の先には幻想的なヨットの群れ。
奇跡というものは起こり得ることなのだと思った。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

70年代の湘南を回顧するような・・・

投稿者:ぽん 2012年04月24日

当時人気の高かった仁科明子を主演に迎えてのツルゲーネフの名作の映画化。原作はモスクワ近郊の別荘地を舞台としているが、この映画は湘南の別荘を舞台に、誰もが経験したであろう、大人の女性への恋とその残酷な結末を描いています。二谷英明が演じる父は傲岸なまでに尊大で、少年のおよぶところではない。そしてヒロインを取り囲む岸田森をはじめとする男たちの怪しさは70年代の空気を映し出すようです。ラストの荒涼とした冬の海岸が印象に残ります。

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