小さな旅人のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.9

観た人
14

観たい人
48

投稿者:haccabee 2019年05月11日

母親に売春を強要されていた少女とその弟を、人の良い憲兵(カラビニエリ)が成り行きで子供たちの親族が住むシチリアまで送り届けることになる。三人はぎこちない旅を続け、次第に心を許しあい打ち解けていく。しかし憲兵の親切心が思わぬ仇となり…。細かい描写は覚えていないけれど、憲兵と子供たちの交流が微笑ましく愛らしかった。ただ、それでも社会の現実が彼らに重くのしかかる。「あんたはサッカーが上手いから良い選手になれる」と姉が弟にかける言葉。未来は漠然としている。姉弟に幸せな将来を願わずにはいられない。

投稿者:マンボー 2017年03月29日

20世紀の終わり頃、梅雨どきのひどい雨の中、大学への通学用の定期券を使い電車に乗って、滋賀から京都を抜けて大阪の十三に向かい、歓楽街の合間にひっそりと息づくように存在していた第七藝術劇場で、霧の中の風景との二本立ての一本目として鑑賞しました。

平日の日中、少なめの観客の中で見上げるスクリーンに映る眩しいイタリアの夏の海、若くて人のよい警察官の不器用な誠実さを感じさせる横顔、売春をさせられスレたところがあるものの子どもらしい純粋さをも残した少女たち、そして型にはまり融通の利かない社会そのままのような大人たち、彼らの心の動きと、無情な展開はややありがちではあったけれど、若い役者の表情と終盤の夜の暗さは今も胸に焼きついていて、心に残る作品でした。

レビューをもっと見る・投稿する

クチコミ・レビューTSUTAYA

レビューを書いてみませんか?

レビューをもっと見る・投稿する