パーソン・オブ・インタレスト <フォース・シーズン>のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

10巻 好奇心の功罪。

投稿者:真 2017年06月16日

10巻

19話 アンチウィルス
20話 見知らぬ場所

シーズン4に入ってから、過去のシーズンに登場した懐かしい人物が次々登場する。
最初は1話完結的なドラマだったけど、長くなるにつれ人物関係相関図も
ぐぐっと広がり、更に登場人物一人一人の人生が深く掘り下げられ
おもしろい絡み方をみせてくれる。

19話のターゲットは世界一のセキュリティソフトウェア会社のCEOであり、
自身が開発者でもある富豪カーンだ。
悠々自適、自分の思い描いた人生を生き、正に文字通りの人生の勝者だ。
姑息な手段やけちくさいやり方ではなく、自身の興味のある分野で自身が開発した
もので成功を収めるなんて、ほんとに真の成功者だ。

何一つ曇りのない明るい人生。
そのカーンの人生がある日を境に突然狂いだす。

会社は乗っ取られ、犯罪者扱いされ、あっという間に逮捕状を突きつけられ
気づけば塀の中。
カーン自身も何が起こっているのか分からずうろたえるが、
ふとこれは人工知能が自分を標的にしているのでは、という考えに至る。
ところが、この考えを伝えても誰も馬鹿にして相手にしてくれない。
そりゃそうだよね。あんたひとりがそんだけの価値あるんですかっていう
こばかにした感じと、まさか、って思うのが当然。

ところがカーンを救出に来たフィンチとルートの会話やパソコンの操作を
見ていると、自分の考えを理解し、それ以上の事実を知っていそうなのだ。
カーンは2人に異様なほどに興味を示し、興奮しだす。

好奇心旺盛。
すばらしい。
わたしも好奇心の塊。

好奇心は創造や発明の源だ。だけど、一歩間違えれば他者に不快な思いをさせたり、
自分を危険に陥れる。

カーンは好奇心で、救われる機会を逃す。
サマリタンのグリアの冷笑がいい。

これが見たかったんだろ?

カーンの網膜に映る大きな文字。
遠のく意識の中で、カーンは満足できただろうか。

私刑について考えさせられる。

投稿者:真 2017年06月09日

9巻

17話 業(カルマ)
18巻 賞金稼ぎ

私刑について考える。

刑法で習ったよなと振り返りつつ、現実に起こる事件と裁判結果、
フィンチの場合、ターゲットとしてあがった精神科医シェーン・エドワースの場合を
考える。
そして、自分が被害者になったり自分の家族が被害者になってしまった時、
司法でくだされた刑罰で心がおさまるか。

日本でもアメリカでも私刑は禁じられている。
ハンムラビ法典の目には目を、歯には歯をではない。
罪を犯したものは、被害者によって罰せられない。国家、司法が犯罪者の刑罰を決め、
実行する。
つまり、被害者は直接加害者に仕返しをできない仕組みになっている。

正しく警察が犯人を逮捕し、適切な刑事罰を与えてくれればいい。
でも現実には真犯人ではなかったり、犯人を捕まえられなかったり、
逮捕しても被害者が納得いく司法判断がくだされるとは限らない。

精神科医シェーンは主に犯罪被害者のカウンセリングを行い、
彼らを救うためのNPO法人でも活動している。
それは、患者の為というより彼自身の慰めのためだった。
彼はかつて妻を殺害された被害者家族でもあったのだ。

フィンチは彼の行動を監視する。
彼は被害者なのか、加害者なのか。
シェーンの妻を殺害したとされ収監されていた男がもうすぐ服役期間を終え、
出所してくる。

フィンチは自戒の意味も込め、シェーンを見つめる。

フィンチの親友ネイサン。
マシンを共同開発したかけがえのない仕事上のパートナーであり同時に親友でもあった。
ネイサンの乗ったフェリーの爆発。
それは国が秘密裏で動かす組織が命令し、仕掛けたものだった。

公には事故として報道され処理された。
事故なんかじゃない。
国に害のある人物として殺されたのだ。
そして、手をくだしたのはあいつ。

自分の手で、殺してやる。

そうなるよね。
悔しいよね。
大切な人が、邪魔だからって殺される。
白昼堂々と。
そして、事故として片付けられ真実も犯人も葬られ、何事もなかったかのように
街は日常を繰り返す。

でも。

立ち止まらなきゃいけない。

自分が犯人だと思っている人物は、果たして本当に犯人なのか。
あるいは、確実に犯人だとして、自分が犯人に手を下して、
思いは以前どおりに戻るのか。

頭の中で、ぐるぐる考える。
やりかえして、きれいになるのか。すっきりするのか。
平常を取り戻せるのか。

私刑を許してしまえば、被害者は気が晴れるのか。

司法による量刑の決定、国家による処罰。
それが絶対ではない。

でも、復讐することで憎悪は増幅するのではないだろうか。
例えば、テロなんて私刑の延長のような気がする。
報復も、戦争も。

憎しみからは何も生まれない。

8巻 医療用マリファナに仮想通貨、どこかで聞いた単語ばかり。

投稿者:真 2017年05月16日

8巻

15話  Q&A
16話 資金洗浄

街中にペーストされたオウムガイの広告。
以前にも出てきた、コンピューターに強い頭脳をリクルートするための
サマリタンのしかけ。
そいつに以前ひっかかったクレアが再登場する。

頭いい人ほど、単純な大ボラに騙されやすいのか。
以前、日本でも地下鉄サリン事件を起こした教団にも、
なんでこんな頭のいい人が・・っていう人材が集められていたことを
思い出す。

クレアはフィンチに助けてと近づく。
わたしと組もうと近づく。
でも、前々回の中で、カーターを失い、ショウを失い、
もうこれ以上仲間を増やすことで犠牲者を出したくないと
いつものダイナーでリースに打ち明けたフィンチは、
クレアの申し出をすんなりとは受け入れられない。

そして、クレアが差し出すサマリタンのUSBというものも、
信じていいものか確信が持てない。
もしかしたら、ウイルスがしこまれていて、こちらのマシンの情報を
コピーされたり、破壊されたりする恐れがある。

このクレアという女の子が怖い。
信仰ってこういうことなんだろうな。
洗脳という言葉もちらつく。
きらきらした一見美しい思想や言葉に騙される。そして、その手足となってしまう。
なんで気づけないんだろ。
いつもこういう人を見るともやもやする。

リースが張り付いたターゲットの会社もぞっとする。
検索結果を利用し、一定の消費者の行動を誘導する。
実際の世の中でも、こういうことやってんだろな。

そして、資金洗浄の回。
医療用マリファナが合法のアメリカ。
でも、医療用と掲げて、やっぱり嗜好用として売買し、
莫大な儲けを得ている。その資金洗浄に使われているのが仮想通貨。

こちらも最近日本で耳にする単語で、
医療用マリファナ認めようってなると、やっぱりそこを悪用して医療用じゃない
ものが蔓延しちゃうんだよね。
そして、汚れた金はネット上で仮想通貨を通して洗浄・・。

ドラマでこんだけ問題提起してるくらいだし、
医療用マリファナにしても、仮想通貨にしても健全な社会には不要なものじゃないか
って思えるんだけど。
どうだろう。

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