突然の恐怖のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

4.0

観た人
22

観たい人
67

投稿者:R 2021年03月14日

グロリア・グレアム目当てで観たノワール映画だが、主演はジョーン・クロフォード。二人の恋人はデビュー直後のジャック・パランス。三角関係で金と命を狙うあたりが、なかなかスリリング。

演劇舞台リハーサルしている俳優たちをチェックしている脚本家マイラ(ジョーン・クロフォード)は「この舞台にあの俳優じゃ魅力不足」と俳優を降板させる。降板させられた俳優ブレイン(ジャック・パランス)は怒りながら出ていく。そんなマイラとブレインが列車でたまたま乗り合わせて、結婚することになる。マイラは有名脚本家なので大富豪。
二人の結婚披露宴が行われるが、そこに現れたのはブレインの元カノ=アイリーン(グロリア・グレアム)だった。ブレインとアイリーンは以前付き合っていたが、ブレインはアイリーンから5000ドル借金して逃げた。そんな二人は再会して、結婚したばかりのブレインだがアイリーンと熱愛が甦る。
二人は共謀して「妻マイラが死ねば、大金が夫ブレインに転がり込む。じゃあ、事故死に見せかけて殺そう!」とするのだが、この会話は妻マイラが電源入れっぱなしだった録音機に録音されていた。それを聞いたマイラは「じゃあ、私が夫を先に殺そう!」と決意して、お互いに愛し合っているふりをしながら、殺す計画を立てていくのだが……。
というなかなか面白いサスペンスだった。

やはり、ジョーン・クロフォードが登場すると周囲の俳優の存在を希薄にしてしまう圧倒的な存在感あり。
グロリア・グレアムは大好きなノワール女優だが、大女優にはなれなかった。そんな彼女のエピソードはたくさんあるが、また別の機会に…(笑)
ジャック・パランスも独特の風貌がインパクトあるが、やはりジョーン・クロフォードには敵わない。

投稿者:mat9215 2020年08月09日

ジョーン・クロフォードとジャック・パランスの幸福なカップル!我が目を疑うような地獄のカップルがイチャつくだけで不穏感が醸し出され、中盤で観る者の黒い期待通りに裏切りと復讐の物語が展開される。

後半は、何よりもジョーン・クロフォードのクロースアップが恐ろしい。憎悪とか怒りとか不安がデカイ眼から圧倒的なパワーで放出される。とくに強烈なクロースアップは、復讐の企てのタイムテーブルを確認するところ。眼を見開いたクロースアップに時計の振り子の影が投じられ、そこに企ての予想映像がオーバーラップし、振り子の動きに同期した時計の音が響く。ここだけ見たらホラー映画ですよ。眼の力がほんとに恐ろしい。ながーいクロースアップショットで一度も瞬きしないのは流石にプロ。その後の場面では、企てが予定通りには進行せず、眼を見開いた顔に汗が流れ落ちる。これはもうマンガで緊張を示す記号としての汗と同じ。

本作でアカデミー主演女優賞にノミネートされたそうだけど、今観ると怪演の域に入っている。そういや、ジョーン・クロフォードの最後の出演作『地底の原始人・キングゴリラ(Trog)』はテレビで観たことがあって、地底の原始人よりもジョーン・クロフォードの方がはるかに怖かったと記憶している。

演出はクリシェやツボは押さえている。カメラのスムーズな動きとか、ロー/ハイアングルの駆使は、監督の指示なのか、当時のスタジオシステムで鍛えられたスタッフの技量なのかは分からない。ただ、こうした小技が映画にあまり寄与していない。

投稿者:チッコーネ 2020年07月19日

ジョーン・クロフォードのキャリア転換期に撮影された作品だが、やはり彼女ありきの内容で、ほぼ出ずっぱり。
それゆえサスペンスだが、メロドラマ色がどうしても濃くなっている。

登場人物たちの行動が無意識的で、夫のレスターが初めからツバメ志願だったのか、また妻のマイラが計画を立てる際に脚本家としての芝居っ気を活かしたのか…、もう少し自覚的に描いてくれれば予定調和の傾向が和らぎ、面白くなったような気がした。

暗闇に囲まれたベッドの中で、ギョロギョロ動くジョーンの目の光だけを捉える照明が、怖い。
そして終盤で着用していた、襟付きクリスタル付きのドレスが、素晴らしい。

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