荒野の千鳥足 ≪痛飲エディション≫のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.8

観た人
582

観たい人
985

投稿者:ぬまち 2021年03月21日

あの『ランボー』のデッド・コッチェフ監督がランボーより前に撮った変な映画。終始、アル中のクズたちが飲んで暴れている映像を見せられしんどかった笑。あの町の人たちの行き過ぎた親切心も気持ち悪い。ああいう新興宗教じみた過剰な親切心が超苦手だから、これも見ていてしんどかった。カンガルーを殺しすぎていて気分が悪くなったけど、最後のテロップで少し安心しました。

とにかく全員ビールばかり飲んでる。あーコロナがなければビアガーデンにでも行ってビールをしこたま飲んで『荒野の千鳥足』ごっこを愉しめるのに。

投稿者:JackBurton 2021年03月20日

オーストラリアの田舎で教師をしている主人公が休暇を利用してシドニーにいる恋人に会いに行こうとするのだが、途中で立ち寄ったヤバと言う街で保安官と仲良くなりビールを数杯奢って貰う。
酔ったついでにコインの裏表を当てる賭に参加、1度目勝った事に気を良くし次勝てば田舎を抜け出せる息巻いて有り金叩いて賭けに出るもこれが地獄の始まり。負けに負けた主人公に周りは優しくビールを飲めと言う。飲んで飲まれて飲まれて飲んで一文無しの主人公の運命やいかに。

酒とギャンブルで多くを失った主人公。シドニーに行き恋人に会うのも夢のまた夢になってしまう世知辛い話。
ビールは好まないがこの作品を見てると凄く飲みたくなる。

投稿者:ケイタカハシ 2021年03月17日

変な映画であり、最近の映画で近いものを挙げるとするならばミッドサマーだろうかもしくはホラーな『田舎に泊まろう』か。かといってホラー映画と断言できるほどの超常現象もスプラッターな事態も起こらない。でもやっぱり怖い気がしてくる。変な映画である。

村の住民たちは訪問者である主人公に対し笑顔ながらも執拗にビールを勧める。下らない闘鶏とカンガルー狩りに狂乱する。毎日毎日この日々が続く。郷に入っては郷に従えとばかりに乗ってしまった主人公は昼夜を問わぬ強烈な泥酔とカンガルー狩りの非日常の中で正気を失っていく。
観ていると村の住民たちに対して段々と疑問が首をもたげてくる。彼らの笑顔の裏には思考も感情もなく、単に村の慣習に盲目的に従っている、もしくはこれ以外の人生の送り方を知らないだけのロボットのような存在に過ぎないのではないか。
この疑念を観客に植え付けることが監督の狙いだろう。あなたはこの映画を観た後に、連休にどこかの田舎に小旅行し、村の人々から思わぬ暖かい歓待を受けたとして、「田舎の人って親切だなー!」と素直に喜べるだろうか。単に彼らは産まれる前から存在する古いしきたりに沿って動いているだけかもしれないんだ。

私はたまに大伯父さんの家に訪問する。私が来ると大伯母さんはずっとキッチンに籠もりとんでもない量の夕飯をせっせと作り続ける。大伯父さんは笑顔で「食え食え」と言いながら料理がテーブルに置かれた端から食いまくる。毎回そうだ。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

「この街に水は無い。ビールを飲め」

投稿者:ぴよさん 2015年05月31日


 オーストラリアの埃っぽい街で汚い男どもがビールを飲んだくれ、賭場でバクチに狂う。
辺りはおやじどもの汗腺から吹き出たビール臭に満ちている。
 ハングオーバー的なコメディ要素は無い。文明人だった主人公が、飲んで、飲んで
やがて奈落へと堕ちていくサマを、ダークに描いていく。

 スコセッシが「凄まじく不快だが、視覚、物語、空気感、そして精神的にも素晴らしく
構築されている」と絶賛(?)したという。 テッド・コッチェフが『料理長殿、ご用心』
や『ランボー』以前に撮っていたフィルムだが、長らくその所在が見失われていたらしい。

 主人公の教師を演じるゲイリー・ボンドという役者が、若き日のレッドフォードに似た
好男子。そんな彼がドロドロに堕ちていくサマをただ映している。(このボンド、私生活
ではかつて、あのジェレミー・ブレットの恋人であったらしい)
 彼の雰囲気と、オーストラリアの強い光が相まって、ニューシネマを観ているような
心持ちになる。世捨て人の医師ドナルド・プレザンスは、まるでカーツ大佐だが、もちろん
本作の方が『黙示録』より先だ。

 カンガルーの殺戮シーンはもはやホラー以外の何者でもなく、観ているこちらも狂気の中
に放り込まれた気分になる。この皮膚に迫ってくるような嫌悪感は凄い。そして悪夢の夜
から覚めた状態が、原題の “Wake In Fright” か。地に足がつかないような、あの気持ちわるい
二日酔い状態までも共有させられてしまうのだ。

 まったくスコセッシ翁の言うとおりの映画体験だ。酷い物語だが、解放される気持ち
にもなる。常に映画と観客の間に存在する薄皮を、ベリリとめくってくれるかのような。





青年教師の一夏の休暇

投稿者:peropero 2015年04月29日

この映画のことをまったく知らずに借りたけど、最悪の邦題とビジュアルワークですね。知らない人はこれでは興味をそそられないのではないかと思うのですが。
ダメダメ青年教師のひと夏の休暇を、自分と重ね合わせながら見ていました。絶対にマネできない、ある意味うらやましい自由奔放な姿。
カンガルー狩りのところは21世紀的にはNGでしょうが。安心できるオチまで含めて久々に傑作を見た感でいっぱいです。

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