繕い裁つ人のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.4

観た人
4956

観たい人
4486

投稿者:take 2020年11月09日

「かもめ食堂」のようなほっこりとした映画として始まりながら、徐々にざらついた空気が混じり出す。

その正体は何か。実は、この映画で服は、強権性の象徴でもあります。それを示すシーンが幾つかあります。

①室内を埋め尽くすマネキン人形
女子学生が触ろうとすると、年長者に禁止される。制服のように、"服"を着せるということの支配性を暗示している。

②夜会
みなみ洋服店の関係者の会。女子学生が自分たちも参加したいと言うが、禁止される。年少者は参加できないことになっている。

そうして、おじいちゃんのために作られたスーツを、皆で見ている。


他にも印象的なシーンがあります。
③ミシン
肌色の布を、針が突き刺し、赤い糸を引き抜く。まるで、肌に針を突き刺し、赤い血が噴き出しているかのよう。"服"を仕立てるということの、暴力性を暗示している。

④妹のウェディングドレス
喜ばしいはずだが、兄の藤井の表情は硬い。みなみ洋服店が、過去の記憶を利用し、結婚の準備まですることへのとまどいとおそれが現れている。

⑤若者 藤井に言われたことに対する抗議を、伊武雅刀64才に対して訴える。一見すると筋違いだが、涙混じりの訴えは切実。

⑥「おじいちゃん」。女子学生たちが言う。彼女らに向かって、「私に服を作らせて下さい」、主人公が涙混じりに言う。

若い世代による、若い世代のための"服"。そんな世界を見てみたい。

投稿者:ひろゆき 2020年10月03日

銀幕短評(#437)

「繕い裁つ人」(つくろい たつひと)
2015年、日本。1時間44分。

総合評価 69点。

“服のチカラ” 完全に 自己都合、自己満足、自己陶酔の映画ですね。神戸を舞台にした ああいう懐古趣味の演出には なかなかついていけないな。あの手縫いスピードでは 徹夜仕事になりますし。でもラストのたたみ方は好きです。

わたしの父が テーラー(仕立て紳士服屋)であることは、「ファントム・スレッド」(#200、95点)の回で書きました。店には古い足踏みミシンがあり、母が細かい仕事をこなしていました。一枚の、もとは ニ次元の美しい生地が、巧妙に裁断して 芯を入れて裏地を付けて手ぎわよく縫製すると、その人その人の体型にピッタリの上質な唯一無二のスーツ(上下服)に仕上がります。魔法のように。



ほんとうに仲良しのひとにしか教えたくないコーヒー屋さんは 確かにありますね。わたしがコーヒーを語ると ながく長くなるので、それはまたこんどにしましょう。

投稿者:カミツレ 2020年10月02日

秒針の音、糸を切る音、布を切る音、全てが耳に染み渡る、、。こーゆー映画好きや!
永野芽郁出てるし、好きや!!でも、ちょっと出番少ない
永野芽郁のおかげで、いい映画に出会えた!!
あんな美味しそうにチーズケーキ食べられたら食べたなるやん笑
あのチーズケーキ食べに行きたいわ〜笑

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

音が心地いい

投稿者:たべっこどうぶつ 2019年04月15日

些細な動作の音の一つ一つが心地よかったです。
余計なBGMがついていないのもリラックスして見られた証拠かな。

おしゃれで広い仕立て屋さん、近所のお洒落な雑貨屋さん、近所の喫茶店のチーズケーキ
いいな~こんな町に住みたいな~と思わせてくれるロケーション。
あと、お団子も美味しそうでした。

市江さんはもう少し柔らかい雰囲気にできなかったんでしょうか?
原作を知らないので頓珍漢な事を言っているかもしれませんが、何となく雰囲気にミスマッチなキツイ印象を受けました。もっと優しそうな感じの女優さんじゃダメだったのかな?

というか、夜会ってなんぞ?
大人達が夜な夜な正装に着替えてめかしこんでダンスパーティー?
うーん、よく分からない設定でした。
そもそもあの人数分のドレスやスーツを製作するって相当時間が必要だと思うんですけど・・・。

平井堅さんの主題歌が素敵でした!
一番良かったのは主題歌です!間違いないw

共感

投稿者:まあや 2018年09月13日

素敵な作品だなと思いました。先代の思いを守ろうとする純粋な気持ち。でも先代に及ばないのではないかという苦悩。自分自身の作品を作り上げたいという欲望。題材は服を作る仕事だけれど、多くの人が日頃感じている気持ちでもあるのではないかと、共感しました。
そしてストーリーのあるその人だけの世界にたった一着の服を丁寧に縫い上げる姿はやはり美しいと思いました。

人によりそう仕立て

投稿者:こうさま 2017年01月24日

懐かしい足踏みミシンが登場、今はコンピューター制御の先端技術のミシンになってしまったが昔はカタカタという音とともに布が縫われてゆくのが魔法のように感じられたものだ。
原作はコミックと知って少し驚いたが地味ななかなかよい作品である。
祖母からの洋裁店を受け継ぐ市江、その技術に目をつけた大手百貨店服飾部の藤井クンからのブランド化しようという誘いを頑なに頑固親父みたいに拒み続ける市江、そこには彼女のブレない信念が垣間見える。
「人が一生着られる服を作りたい」「人に寄り添う仕立てをしたい」だから顔の見えない客の服は作りたくない、祖母からの教えをひたすら守り続けたいという気持ちと殻から出て自身のオリジナルを作ってみたいという気持ちもちょっぴり、そんな市江の葛藤もよくわかる。
服にこだわる藤井クンのエピソードも紹介されている。
そして市江は今日もカタカタとミシンを踏み続ける。

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クチコミ・レビューTSUTAYA

中谷美紀さんの演技に脱帽

投稿者:Hiro3 2015年12月23日

神戸の洋裁店が舞台で女性コミックが原作の映画。
ヒロインが大丸(神戸の老舗百貨店)の洋裁担当との交流で、亡くなった祖母の影響から脱却するのを中谷美紀さんが淡々と演じている。
中谷さんの演技に脱帽しました。

投稿者:トントン 2015年09月06日

レトロで素敵な 洋服が 沢山 出てくる。 先代から洋裁店を 引き継ぎ 先代の店を守る 市江。洋服の力を 信じる 藤井。ゆっくりと 物語が 進んで行く。2人の心も 揺れ動いて行く。昔からある物 受け継いで行く物 隠している思い。言葉にしない気持ちが ちりばめるられてる。チース゛ケーキが 美味しそうだった。

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