64 ロクヨンのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

映画版を遙かにしのぐ

投稿者:tanukiyo 2017年06月09日

原作を読まずに映画版を見たのだが、登場人物の行動が何とも割り切れない感じだった。
で、レビューでTV版を高く評価した方がいたのでこちらを借りてみた。
5話まで見て、両者の差に唖然とした。
映画版は前・後編で4時間、TV版は1~5話で5時間、だが受ける情報量に圧倒的な差を感じる。
サスペンスなのだから背景を丁寧に描かねば駄目だと思うが、映画版は主人公の家庭の状況や犯人の行動を推測する点などに省略が有り過ぎて、こちらを見て改めて納得がいった部分が実に多い。
映画版のラストシーンは原作と変えたと映像特典で述べられているが、全体のトーンも変えてしまったようだ。豪華な出演者による大作として作られる映画に地味なラストシーンはそぐわないとして話の途中から変更されたのだろうか。
だが、背景描写の不足は登場人物の行動の説明不足ともなり、緊迫感を大いに削ぐことになる。大作なのに、安手のアクション映画のように無理矢理に終わらせた感じを受ける。
一方こちらは、曖昧ではあるが、未来への希望を感じさせる終わり方で、映画版より遙かに余韻を残す。私はこちらを支持する。
今更ながらだが原作も読んでみたくなった。

派手さはないが、良くできたドラマ

投稿者:nob77 2017年04月19日

画版が結構話題になったので、まずは原作を読み、ドラマ版を視聴。
最初、映画版に比べて配役が地味かな、と思ったが、変な色がついてなく(私が知らないだけ?)、ドラマに集中できた。
ドラマ版は原作に忠実に撮られていて、ストーリーを知っていても感情移入できるくらい、よくできている。
放映時は視聴率は芳しくなかったようだが、NHKらしい、良品のドラマに仕上がっていると思う。
さて、豪華配役の映画版を観たらどんな感想になるのだろうか。

vol3 雪解け、その下には春を呼ぶ命が芽吹いている。

投稿者:真 2017年02月22日

vol3

第5回 指

もう、ほんとに切なくなる。
わたしも母親だ。
我が子が突然いなくなったら。

想像するだけで、息が苦しくなる。

もしこの作品をこどもを授かる前に見ていたら、全く感想は違っていただろう。
真実味を理解できなかっただろう。

むすめを誘拐され、無惨な形で殺害され、川に投げ捨てられた父親が
唯一犯人と直接接している。
緊張し、冷静ではいられない状況の中、
犯人の指定する場所まで車を走らせ、鳴り響く公衆電話を取り上げる。
冷たい犯人の声。

声。

忘れられない声。

あの男の声。

絶対に聞けば、分かります。

警察があてにならないと知った父は必死で自分の方法で犯人を探すことで
なんとか生きていく。
それを知ったのが責任感の強い幸田(萩原聖人)だ。

すべてが解決し、父雨宮(段田安則)の行動を知った三上(ピエール瀧)は、
胸がはりさける思いだっただろう。
家庭をおざなりにし、妻も娘もぼろぼろになってしまった。
でも、ここに、ささやかではあるけれど、確かな幸せがある。
この幸せを、感じ、抱きしめ、生きていくことが
何よりも大切なことだと三上と妻(木村佳乃)は雨宮から教わる。

何度見ても面白い。
何度見ても新しい気づきや発見がある。


特典も面白い。
舞台挨拶とNHKでこの番組について清水ミチコと対談するピエール瀧。
わたしも宝島世代で、ピエール瀧といえば電グルで、むちゃくちゃな男
という印象しかない。
でも、この三上の役はピエールだからこそ、信憑性が出て、現実感が出たのだと思う。
普通のおっちゃん。
普通の家族。
雇われ人の悲哀。

役作りについてだとか、撮影の合間のエピソードも面白かった。
また、見たい作品。

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