臨床犯罪学者 火村英生の推理のクチコミ・レビュー

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「シャーロック・ホームズ」系のクライムサスペンス

投稿者:hinakksk 2021年09月20日

 原作小説があるらしいのですが、未読。珍しく京都を舞台にしたクライムサスペンスで、明らかに「シャーロック・ホームズ」を下敷きにしている。主人公の火村英生(斎藤工)は、犯罪社会学が専門の大学准教授。観察眼、洞察力に秀でていて、京都府警のアドバイザーとして、事件捜査に協力している。ペーパーワークではなくフィールドワーク中心に犯罪研究を行っているため、大学時代からの親友でワトソン役の助手、推理作家の有栖川有栖(アリス)には、臨床犯罪学者と言われている。

 火村は、チャコールグレーの大ぶりのトレンチコートをいつも羽織っていて、「この犯罪は美しくない」が決まり文句。どこか殺人に共感的で、怪しさを秘めている。独身で、学生時代に下宿していた、時絵さん(夏木マリ)が大家の、京都の古い町屋に今も住んでいる。ドラマ全体の雰囲気は暗くて鬱々とした感じだが、明るい時絵さんが絶妙のコミックリリーフとして、いいアクセントになって温かさを添えている。

 扱われている犯罪は現代的で、きびきびとした無駄のないストーリー運び。爆弾テロを起こしたシャングリラ十字軍という組織の統括者である諸星沙奈江が、火村の宿敵、あるいは共鳴者として、第1話から登場していて、その組織や彼女との対決が、シリーズ全体のクライマックスとなっている。映像の色調は明度が抑えられていて、赤だけが際立っている。捜査案件はすべて殺人で、謎解きよりも犯罪そのものや犯罪者にフォーカスされているので、好みは別れるかも。最終話に近づくに従って、事件解明よりも諸星との対決が中心になり、謎解きの面白さが減少していくのが残念。 

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