母と暮せばのクチコミ・レビュー

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投稿者:mh 2021年07月23日

井上ひさしの戯曲「父と暮せば」と、それを原作にした黒木和雄の映画「父と暮せば」の対になるように作られた山田洋次の吉永小百合もの。
シンプルでクレバーな会話劇だった「父と暮せば」に対して、こちらは少々複雑。どちらも原爆犠牲者の話だけど、舞台を広島から長崎。幽霊役は父親から息子に変更。原爆症が話に関わってこない展開に変わっていた。
ふたりきりだった登場人物をかなり増やして学校の先生や復員局や闇ブローカー、傷痍軍人についてのプロットが新たに加わっている。山田洋次なのでクレバーという点は万全だが、スローテンポにしてあるのがちょっとだけストレス。
原爆で死ぬ息子→内地に残ってる健康な若者ということは徴兵免除になっている医大生→だったらその母親は助産師であろうという作為的な人物設定をそれと見せないのがまじ巧い。
詳しくやっちゃうと、その日は夏休みではなかったのか? みたいな疑問も出てきちゃうけど。
戦争と原爆を生き残った母親が、次第に孤独になっていくという描写が思った以上に残酷。闇物資に手をだすなとアドバイスする愚かな息子がまたいいよね。息子は想像の産物という設定なので、息子を使って衰弱していくこと自己正当化してるだけなんだけどね。
息子が町子の結婚に最初反対したのも、母親の心を代弁させてたんだろうな。
映画的ファンタジーでハッピーエンドにしてしまうやり方が個人的に好みなことも手伝って、かなり面白かった。山田洋次も吉永小百合も苦手なのに、十分楽しんだ。
黒木和雄「父と暮せば」は戯曲を再現することに主眼が置かれていて、映画化する意味が希薄だったけど、こちらは映画でしかできない表現がいくつもあって素晴らしい。
レコードが宙に浮いたりとかって、戯曲じゃ無理だもんな。原作の戯曲にあったサバイバーズギルドという大テーマは脇に押しやられちゃったけど、それを補ってあまりあるストーリーになっていた。
戦記ものや戦争文学を読んでるとよく出くわす、「大きなため息をついたと思ったらなくなっていた」というのをやってくれたのびっくりした。
「ある日どこかで」っぽいホワイトアウトが決まったと思ったら、宗教がかった素人コーラスがはじまったのびっくりした。なにあれ。
ただ、やっぱり吉永小百合ものになってしまったのは素直にもったいないと思う。
存在感があるわけでもなく、演技がうまいわけでもないのに、なんでそんな重宝がられてるんだろうな。
映画の余韻にそういった夾雑物が混ざるのがいちばんのデメリットだと思う。

投稿者:あやね 2021年07月21日

初めて、内容が良くてDVDまで買った映画。
主要キャスト3人が、この人たちにしか出せない空気を出してて最高。

投稿者:あっちゃん 2021年07月08日

観始めて思った、「父と暮らせば」の母バージョンか❕って事は 足があるけどそーゆー事。吉永小百合は年齢不詳で達観している様、助産婦だからなのかな…その場面が映らなくて実感が無い。黒木華が好感度抜群、そしてどちらの婿も浅野忠信なのだ➰。

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長崎の原爆で亡くなった息子と 生き残った母

投稿者:kazupon 2020年11月30日

監督:山田洋次(2015年・130分)

1945年8月9日午前11時2分。
二宮和也演じる長崎医科大学生の福原浩二は、突然の閃光と共に一瞬で跡形もなく消えてしまった。被爆死である。
それから3年後、生き残った母・伸子(吉永小百合)の前に浩二が亡霊となり姿を現した。
伸子は助産院を営みながら一人暮らしを続てけており、浩二の婚約者だった町子(黒木華)が時折来ては面倒をみてくれていた。
浩二の命日に二人で墓参りに行き、そこで伸子は町子に「もう浩二のことは諦めようと思う」と言った。
浩二が現れて言うには、「母さんがいつまでも諦めないから、なかなか出て来ることが出来なかった」

ミルクチョコさんのレビューで初めて知ったのだが、井上ひさし氏の戯曲「父と暮せば」と対になる作品として山田洋次監督が、井上ひさし氏の願いを叶えたのだとか…
「父と暮せば」は広島が舞台で、宮沢りえと原田芳雄との(殆ど)二人芝居だった。
原爆で生き残った娘の苦悩と、生き残った理由を教えに来た父の亡霊との会話が何とも奥深くて、原作本も読んだほどだった。
なので、自分でもオカシイのだけど、私は「母と暮せば」に反感を持ったのだった。
なんで今さら舞台を長崎に変え、設定をすべて真逆にしてまで映画化するのだろうと思ったのだ。
それがテレビで放送され、気が向いたら観てもいいかな。くらいに私の気持ちも変わっていた。
しかし、実際に観てみると、私の中には“わだかまり”がまだ残っていたのか、ちっとも感動に結びつかないのだ。
どうしても「ただ設定を逆にしただけ」という思いから抜け出せないのだった。
勿論、胸に迫るシーンも台詞もあったが。
ラストのシーンで、浩二と伸子が二人連れ立ってこの世を後にするのも、何だかワザとらしく感じてしまい、涙なんか出なかった。
私が『父と暮せば』を観ていなかったなら、感想は違っていたのかも知れない。

実際にこんな話があったんだろうな

投稿者:ひろ 2018年01月21日

とリアルな感覚で観ていました。戦争、原爆という人為的なでも突然の死の無常さ、残されたものの悲しみとその後の日常がどんどん変化していくのは残酷かもしれないけれど致し方がないのでしょう。
取り残されて、最後にたった一人で亡くなったと周囲は悲しみましたが、本人はむしろ幸せだったという演出が救いだなと感じました。
画面が基本家の中で暗く、あまりに淡々としていてちょっと辛かったです。

つまらない

投稿者:レビュアー名未入力 2017年08月28日

よく、これで賞取れたものだっ…

長崎の原爆って聞いてたから

重い映画だと思って身構えてたから拍子抜け。

ファンタジーなのこれ?

華ちゃんと吉永さんの最後のシーンは泣けました。

でもその余韻も吹っ飛ぶほどのラストシーンでした。

私は感動して泣きながらエンドロールを見るのが

いい作品だったなってなるので…

結末に苦笑いでした。

二宮くんにしては面白くない作品。彼の演技力が台無し…

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