骨までしゃぶるのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

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投稿者:憚り 2020年01月19日

洲崎色街の入り口にかかる橋は、娼妓達を囲う檻そのものだ。川向うの交番に駆け込む女達はやくざ者に捕らえられ、遊郭に連れ戻されて折檻を受ける。だからこそ、ついに自由を得た桜町弘子と夏八木勲は洲崎のものよりも立派な橋を駆けなければならない。男女の機微を橋上で描いてきた加藤泰のフィルモグラフィと照らし合わせても、必然のラストと言えるのではないか。
また、遊郭の主人との闘争において桜町が人力車を奪う描写は荒唐無稽にも見えるが、彼女を色街に先導したのがその乗り物(主人は人力車に乗り、桜町は徒歩でそれを追う)である以上、作劇的には圧倒的に正しい。人力車もまた加藤泰が好んで扱ってきたモチーフであることも忘れてはならない。
画づくりの面ではフィルムノワールを思わせる陰影の強調が格好いい。手燭の落下→三原葉子のビンタは最高。

投稿者:若大将オーウェン 2019年12月31日

ラストシーンとかほぼ千と千尋やん!と思いたくなるほど千と千尋感があった。
情にも訴えるが、あくまで法など使えるものは使って女性が負けないように描いてるのが良かった
夏八木勲が普通に良い青年で良かった
とても面白かったです

投稿者:さんおつ 2019年12月14日

親の借金のかたに廓に売られた娘=お絹(桜町弘子)が、そこから抜け出そうと四苦八苦する、というお話。

途中で、廓に偶然紛れ込んできた職人の男(夏八木勲)と恋に落ちたり、先輩=お貞(久保菜穂子)の力を借りたりする。

悲惨な出来事もあるけど、ひたすら力強くたくましい主人公が好印象。

廓に「人力車で」連れられてくるローアングルのワンショットで、「橋」を渡ってるのに気づけなかった。どうしても、視線はその上の繁華街の門に行ってしまう。

その後、救世軍(郭抜けを手伝ってくれる人達)が来る前に、リアカーみたいなやつで「水撒き」してるシーンは、つまり視線を川と橋に誘導してたんだね。

雨の日に郭抜けする同僚がいたり、初めの方で説明される「洗浄」も「水」のテーマに沿っている。ファーストショットも用水路で水遊びする子供達だったし。

郭の階段は、遊女たちが、語らいながら上ってくるか、降りてくるショットがほとんどで、なかなか階段そのものが視界に入ってこない。

お貞がお絹と男のやり取りを座って見ている決定的なシーンで、やっと階段そのものが現れる。でも本格的に上り下りの描写があるのは、クライマックスで主人公が階段を駆け下りてくるところ。この辺スゴく計算されていると思う。

最後のほう「人力車」を主人公が持つところも、ボロボロになったチラシを開くところも同じような演出。場所やモノがシーンによって違った意味を持ってくる。

最後の最後で、「橋」の全貌を見せるのも周到な演出だ。

桜町弘子の素晴らしさはどう表現したらいいか分からない。

特徴のないとしか言いようのない風貌。際立った美形でもなく、主役級のスゴイ存在感もないのに、表情やモーションの全てが素晴らしかった。

クローズアップで微笑んだときのエクボが何とも言えない。

全編、切れ味のいいアクション繋ぎがスゴイ。肝心なところを固定のワンショットで済ますのも素敵。ローアングルも決まってる。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

法律に詳しい女郎

投稿者:レビュアー名未入力 2016年10月24日

さて この悲惨な境遇を 88分でどう処理するか これが映画だね

桜町弘子と久保菜穂子は大好き そろそろ彼女達の再評価も

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