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ベニチオデルトロって、こういう役ピッタリだよね。ニックがどうなるか、手に汗を握ってハラハラ、ドキドキで緊迫感があった。でもニック逃げ切れなかったね。
パブロ・エスコバル……こんな人だったのか…………
……と思ったら、フィクションかよ!!!!!笑笑
実在した(存命)麻薬王エスコバルが、みんなに愛された裏でこんなことしてたんじゃないの〜?っていうちょっと酷い映画(笑)
ただ、製作総指揮兼エスコバル役の私の推し、ベニチオ・デル・トロ様の圧倒的存在感がこの映画を盛り上げまくっていて最高だった。優しい振る舞いがとっても怖いの不思議……
何も知らずにフラフラやってきた白人がえらい目にあう流れにはラストキングオブスコットランド的なものを感じた。
ふぅ、久々にヘビーなものを見てしまった。幸せだった日々が一変、悪夢のような悲劇へと変わっていく様がリアルでハラハラしながら見た。車のなかで身を隠しているニックが走馬灯のように幸せだったときを思い返してるシーンはもう、ほんと、なんとも言えない絶望感。神は存在するのか、否かみたいな啓示も感じとった。神父に対してエスコバルの放った言葉。イカれとるわな。そのときの神父の顔よ... 最後のお兄ちゃんとの初めてあのビーチに来たときであろうあのシーン、泣けた
神と同等に位置するとでも言いたげな麻薬王…
コロンビアの麻薬密売組織「メデジン・カルテル」に君臨したパブロ・エスコバルを素材にした作品。
とても恐ろしいお話です…
視聴時間は約2時間、張りつめた雰囲気に満ちていました。
制作国はフランス・スペイン・ベルギー・パナマ。なんだか意外です。
コロンビアでサーフィンのインストラクターをしていたカナダ人のニックは、
麻薬王エスコバルの姪・マリアと恋に落ちて結婚する。
エスコバルの農園に就職したことで、彼の恐ろしさを知ったニックは戦慄し、帰国を決意するが…
ニックは、マリアの叔父が麻薬王エスコバルと知っても、マリアと関係を絶とうとはしません。
彼女を愛しているからというのもありますが、エスコバルを最初に知ったのが、診療所建設等の
貧困者への援助をする慈善家の顔、妻子を愛する良き家庭人の顔だったことも大きいと思います。
しかし、真実の顔は神を気取る大量殺人者でした。
「神はあなたを見守っています」という神父に「俺も時々は神を見守ってやる」という不遜さ…
「コロンビア人は昔からコカインの葉を噛んでいるのよ」「コカインはコロンビアの特産物よ」等の
マリアの発言からもわかるように、コロンビアという国の姿勢がね…
警察ともズブズブ、政治家の暗殺、なんでもありです。
まあ、一応、本作は1990年代のお話ということになっています。
血に染まった足を洗うエスコバルの部下、報復で惨殺されるゴロツキ兄弟、これらを皮切りに
エスコバルへの恐怖を自覚したニックですが、待っていたのはさらなる恐怖と悲劇でした。
殺される運命の少年農夫を救おうとするニック…
刺客や警察から逃走するニック…はぁ…
「出発しろ」
「エスコバル 楽園の掟」
家族への愛は、神を超えられない。
土俗的な信仰は、自分の都合のいいほうに、聖書を変えていく。(疑似「聖書」あるいは、「聖書」の名を騙った偽書。)
カナダから来た純粋な青年、能天気な青年は、コロンビアの海岸の美しさに魅かれ、兄と共にやってくる。
そこで、ちょっと「やんちゃ」な若い女を知りあい、婚約する。
婚約した彼女は、麻薬王・エスコバルの姪(めい)だった。
青年は、組織に組み込まれる。
エスコバル自身も、米国の圧力と、コロンビア政府の「放心あるいは方針」によって、収監される。
かれは、収監されたほうが、安全なのだ。
エスコバルを演じるのは、べネチオ・デル・トロ。
エスコバルが、自分の誕生パーティで歌を歌うのは、べネチオの声だろう。(実に上手だ。)
彼は、「ボーダーライン」(2015、米国、カラー、121分)では、エミリー・プラント演じるFBI捜査官の「ケイト」を、
全面・前面で守る、謎の男「アレハンドロ)を演じていた。
この映画では、酷薄な麻薬王を演じる。
気の弱そうに見える、能天気な青年・ニックは、組織の、血の現実を知る。
ハンサムなジョシュ・ハッチャーソンが好演している。
「出発しろ」
エスコバルが、USA(米国)の圧力に負け、司法取引をきめたあと、部下たちに、
資産隠しを命じる。
ハンサムな「ニック」も、その一端を担うことになり、現地で一人の若者があらかじめ徴用されており、
資金を隠し終わったあと、その若者を殺せと命じられいた。
エスコバルは、ニックに言う。
その若者とは「あまり話すな。相手のことを聞くと、情が生まれるから。」と。
すべて消される。ニックもそのプログラムの末端だった。
「出発しろ」
どっぷり味わえる濃厚作品
実在麻薬王をモデルにしたフィクションという一歩間違えるとズッコケになってしまいそうな挑戦ですが、素晴らしい出来の作品。2時間たっぷり味わいました。
もちろん本物のカリスマにしか見えないベニチオ・デル・トロも凄いのですが、 ジョシュ・ハッチャーソンも素晴らしかった。映画の構成もお見事でした。これはお勧め。
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