虐殺器官のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.6

観た人
4154

観たい人
4459

投稿者:橘さん 2019年02月15日

2度目の鑑賞。三部作全て原作把握済みでの感想です。2時間で納めるには多少難しかったのでは。と言うのが率直な感想。映画だけ観ている人にこのストーリーの全てを理解する事は出来たのか?と疑問に思います。近未来SFですが、シェパードがルツィアに抱く感情など、もう少し細かくしても良かったかと…。戦闘シーンなどは申し分ないです。

投稿者:hideharu 2019年02月14日

2019.2.12 DVDで鑑賞。

タイトルから勝手にホラー物を想像してました。はなしは全く違うものの雰囲気が「屍者の帝国」になんか似てると思ったら原作者が同じなんですね。

こちらは軍事諜報を主としたアクションとサスペンスをミックスしたようなお話でした。
内乱などが起こるとその裏にいつも同じ人物の影があり、その人物の調査を進めると、まあ宣伝文句にもありますが言葉がキーポイントになってくるのですがとてもじゃないですがあり得なさすぎてチョッと引きます。

話の舞台は2015〜20くらいと今の時代なので原作小説が書かれたのがいつなのか知りませんが戦闘活動や諜報活動などで今現在には存在しない近未来的なテクノロジーとか出てきて更に「あり得ないもの」感が増してしまうのでいっそ映画化が決まった時にもっと先の未来の話とすれば良かったのにと思いました。

詰まらなくて途中で投げ出すと言うこともなくほどほどに楽しんで最後まで見ることはできました。小難しいゴタクを並べていましたが中身はごく単純なものでした。

投稿者:taka 2019年02月11日

伊藤計劃の原作を先に読んでいたので映像を思う存分楽しめた。
PSYCHO-PASSの槙島とは異なる孤独の中を生きる悪役のジョンポール。
言語は人間の行動を規定するか、センサーシップは安全を保障するかなど興味深いテーマが扱われている。
たしかに尺が足りずに端折った部分もあるので原作と合わせて見るとより楽しめるかもしれない。

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文明化とは「ジョンの体の中」か?

投稿者:タカツキ 2018年10月08日

ジョンが訪れた土地で虐殺が起こるので、ジョンが結果的に虐殺犯人だと推測された。
作品では文明機や一部武器類は「体細胞」のように見える。すなわちジョンの蟻塚の巣(ジョンの体)のような状態で動物やヒト等の異分子は「排除活動」を受けるているのか?
機動戦士ガンダムの敵「ジオン軍」がジョンではないか?あのジオン軍の忌々しい色合いのザクどもにこの作品中の「細胞系道具」も似ている…
シオンとは宗教団体がありますが、あれも虐殺団体?
という事は虐殺が起きない先進国とはジョンばかりなのか?犬の名前みたいですがネ。
何故人を殺すのか?は「キラー細胞」異物排除機能が根本にあり、文明化により起きているのではないか
ドス黒い人間世界とは、「蟻塚化」であり、それが虫化機械文明だと、
でもジョンを取り沙汰している部隊も「統合(一体化)」を目指している「虐殺機関」とも考えられるなぁと


最後のProject Itho

投稿者:さっちゃん 2018年02月04日

 本作はProject Itohの最後を飾る作品であるが、本作も劇場で観ることができなかったのは残念である。思えば、この原作を読んだのが伊藤計劃さんとの衝撃的な出会いであった。鋭い知性と大胆な想像力が融合した作品だったからだ。
 その後、彼のブログにも出会い、病気のことなども知った。それゆえ彼との別れについても覚悟はしていたつもりだったが訃報はやはりショックであった。
 原作者自身に思い入れがあるため、本作もあまり冷静に分析することは不可能だと最初からお断りしておく。それほど彼の喪失は私にとって大きかった。
 そろそろ本題に入るとしよう。いつも原作と映画は別物と言っているとおり本作も原作のかなりの頁数を2時間弱の尺の中に収めるために取捨選択を行わざるを得なかったようである。しかし、プロットや原作の持つ各登場人物の持つ意識については、かなりのところを掬い上げていると思う。
 世界中で虐殺の起こる国や地域に必ず姿を現す男、ジョン・ポール。主人公のクラヴィス・シェパード大尉は仲間の特殊部隊と共に彼を追ううちに、その秘密を知ることになる。とあっさりと書いてしまったが、クラヴィスの地獄の道行きを、本作は丁寧に描いていく。
 原作では話が進んでから紹介されるサラエヴォの核テロを冒頭に持ってきて、その後、畳み掛けるようにクラヴィスらの作戦の場面に切り替わるのは、本作の世界がどういう場所であるかを観客に理解させる方法として当を得ているように思う。ただでさえ時間は足りないし、ぐだぐだ説明していると物語の流れも滞留するからだ。
 「地獄はここにあるんですよ。僕らの頭の中にね。」劇中でクラヴィスの同僚の兵士が何回か口にする言葉だが、物語全編を覆うテーマでもある。意識である。伊藤さんの全作品を貫くテーマは人間の意識というのは本当にそんなに確かなものだろうかというものだったが、それは本作でも同様で、クライマックスでジョン・ポールがクラヴィスに告げる理論はある意味、実もふたもないものである。それがどういうことかは皆さんご自身で確認していただきたい。
 ここまで書いてきて、それでも本作に不満というか、ほとんどないものねだりとは承知しているのだが足りないと感じたことがあるので書いておきたい。本作の制作過程で紆余曲折があり、それを乗り越えて完成された監督には無理なことを言うとは思うのだが、クラヴィスの母親の件がすっぱり切ってあることと証言を終えたクラヴィスの姿でエンディングとしたことによって幕切れがさっぱりし過ぎている感じが残ったのである。
 まぁ、その部分を入れて編集となると悪夢のような作業となり完成まで到達できなかった可能性があるので、ないものねだりと言ったのであるが、伊藤さんの作品だとそういう無茶を言ってしまうことをご理解いただきたい。

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