淵に立つのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.7

観た人
9819

観たい人
9874

投稿者:mn 2021年02月28日

現代日本の監督・俳優の底力をビシビシに感じられる作品。怖いくらいの化物揃い。さながら芝居のぶつかり稽古。
眠れない夜にふと岸辺の旅が観たくなってprimeで検索したら、岸辺の旅は出てこなかったけど代わりに出てきたのがこれ。
気にはなってたので何の気なしに観たらとんでもない衝撃。

浅野忠信が凄い。筒井真理子が凄い。太賀も古舘寛治も皆んなすごいんだけど、やっぱり浅野忠信の不穏さや得体の知れなさがめちゃくちゃ怖くて上手い。いるだけでハラハラするしなんかもう顔つきというか表情。
それに「赤」の使い方が印象的すぎて。ほかにもセリフや小道具にも実に色んな伏線。

ラストでたたみかける展開。何をかはわからないけど、祈るような気持ちで鑑賞する。浅野忠信の最後の顔が目の裏にこびり付く。

観終わったら夜明けの5時。衝撃の余韻でとてもそれから寝付けるわけもなく。
でも観て良かった、面白かった。ただまた観るには体力と決心が要るので、しばらくは無理そう。

投稿者:ジャン56 2021年02月28日

役者のクオリティがオバケ。
なのはもとより、歓待の古舘寛治をはるかに凌ぐゲスさの古舘寛治が結局優勝過ぎるし、ともすれば前時代的なストイックさを携えた堅牢な本がえげつないオバケ。

投稿者:なかがわ 2021年02月27日

厭な映画
ただそこに立ってるだけで不気味な雰囲気を全員が醸し出してた
罪と罰と家族
もう観たくはないな

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

ホラーよりもホラー。

投稿者:真 2019年12月04日

最初から最後まで、どうなるの?
で目が離せなかった。
ホラーよりもホラー。
何が怖いって、幽霊よりもゾンビよりも生身の人間が一番怖い。

役者さんが揃っていて、抑揚を抑えた感じがぞわぞわ恐怖感をどんどん煽る。
一つの過ち、一つの嘘がどんどんどんどん取り返しのつかない方向へ堕ちていく。

前に進もうにも右に進もうにも、もうずっぽり足がぬかるみにはまり込んでしまって
身動き取れない、そんな感覚。
不幸としか思えない巡り合わせにゾッとする。

誰が悪いのか。
何がいけなかったのか。
どうしてこうなっちゃったのか。

自分で始末のつけようがないから的確な判断ができずどんどん悪い方向へ進んでいく。

人間は弱い。
人間は愚か。
人間は醜い。

それは一定の特別な人ではなくて、普通に生活を営むわたしだ。

ああ、怖かった。

重苦しい、が観てしまう

投稿者:CLIMBER 2018年08月30日

予備知識ゼロで観た。

暗い、重い、全編に漂う不穏感。
殺人を犯し、服役していたという男、八坂。
その男を雇い、家庭にまで迎え入れる町工場経営者、鈴岡。

肝心なことは最後まで語られない、誰もが納得できるような結末も描かれない。けれども、ストーリーに引き込まれてしまう。

平凡な人間も、知らぬ間に死の淵に立ってしまってることがある。
そんな怖さを感じた。

罪と罰? それが鍵なのかとも思わせるが、違う。
八坂、鈴岡、章江は確かに罪を背負ってはいる。
だが、鈴岡の娘、蛍に何の罪があるというのか?
八坂の息子、孝司に何の罪がある?

簡単に答えが出るような映画ではない。
けれど、こんな映画も必要なのだ。

けっして好きにはなれないけれど忘れがたい作品。
役者陣が皆、素晴らしい。

謎の多い作品

投稿者:こうさま 2018年05月31日

結構謎の多い作品である。
観ている側でその辺りを推察しなさいという意図なのだろうか。
小さな金属加工工場を営む鈴岡利雄と妻章江と10歳の娘蛍、平凡な生活のように見えるが、ある日八坂草太郎という利雄の知り合いが訪ねてくるところからストーリーは始まる。
八坂に最敬礼し、妻の章江になんの相談もなく彼を住み込みで雇い入れた利雄は彼に対してかなりの負い目があるように思えるし、彼がこの家族に何らかの不幸をもたらすのではないかということは想像出来る。
礼儀正しく、娘の蛍にも優しい八坂、教会で懺悔するように淡々と自身の過去を章江に告白し、自分の信条を語る八坂、プロテスタントである章江は逆に彼に対して警戒心を解き、好意を持つようになってゆくのは不自然ではない。
八坂の犯した罪に利雄が関わっていたことは確かなのだが、その犯罪の詳細については語られていない。
八坂と章江は自然にキスをする関係になり、それ以上を求めた八坂を激しく拒否した章江、その日に悲劇は起き八坂は姿を消す。
実際の行為は明らかではないが、血を流して倒れている蛍に対して暴行を働いたのは八坂であろう。
章江の拒否に対する腹いせなのか、それとも彼に少女に対する歪んだ性癖があったのか、あるいは自分が殺人ほう助を行った利雄をかばって一人で罪を背負ったことに対する報復だったのか、これは見ている側が推察するしかない。
事件から8年経って、工場も仕事が増え、利雄も以前に比べると少し喋るようになっていた。
しかし興信所を使って、八坂の行方を追っている様子、自身の罪が明らかになるのを恐れて警察には届けなかったのだろうか。
彼を見つけ出して償いをさせる気だったのだろうか。
蛍は無惨にも植物人間状態になっており、章江が介護に専念しているが、八坂に心を許さなければこの悲劇は起きなかったと悔いているのだろうか。
八坂の息子である孝司を雇ったことから利雄の過去の罪も章江の知るところとなる。
いつも「殺してほしい」と訴えていた自分が介護していた母親の事を語る孝司、ひよっとして母親を自らの手で楽にしてやったのかも知れない。
利雄は言う「8年前に俺たちは家族になった」つまり自分は罪を犯したが罰を受けてはいない、そして章江は八坂と出来ていた、蛍がこんな状態になったというのは罰でその罰を共有することで本当の家族になったという理屈なのか。
利雄、章江、蛍と孝司は興信所の情報で八坂探しの旅にでる。
それらしい人物を見かけるが何故か確認しなかった利雄、娘の介護で絶望的になっていた章江は淵に立っていたのだろうし、八坂が現れた時から利雄も淵に立っていたのかも知れない。
そして究極の謎はエンディングで誰が残って、これからどうなって行くのかというところ。
いろいろと想像しなければならない。
全体的に暗く重い作品でチト疲れる。


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クチコミ・レビューTSUTAYA

じわじわと漂う

投稿者:kabutomushi 2018年10月09日

浅野忠信でしか、出せない暗い恐怖感というか。悲しい連鎖というか。
ここで終わり?まだ続くでしょう?と言いたくなるけど。きっとここからも続いていくのだろうな。悲しみが、と思う映画でした。

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