ダウンサイズのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.1

観た人
5050

観たい人
8605

投稿者:hajime363 2019年03月24日

圧倒的大傑作!とは言い切りがたいのですが、個人的には生涯ベスト級だし、現時点においてはアレクサンダーペイン監督の最高傑作だと感じます。
作家性は一貫しているのだけれど、明らかに深化しているし、エンターテイメントとしての見せ方も単純に楽しい。泣きながら笑えるって最高の映画なんじゃないかな。

◆お話
人口過剰・環境問題が深刻化する地球において、解決策として発明されたのは生物を細胞レベルで縮小化する技術だった。
家庭の事情から大学を中退し、食肉加工場で作業療法士をしているポール(マットデイモン)は“不自由の無い暮らし”に憧れて、妻と共にダウンサイジング(縮小化)を決意するが…

◆作家性
今回はどうやって“最愛の人を無くすのか?”と半ば期待して観ていました笑
妻だけダウンサイジング手術に失敗しちゃうのかな、とか思っていたら予想を超えてきました。監督の過去作を観てきた人にとっては、この時点でもう虜のはず(…だと思うのですがいかがでしょうか)
“喪失”によって宙ぶらりんになる人生の価値。表面上は次のパートナーを探そうとするも明らかに熱意が無いポール。
そんな中、義足の清掃人であるノク・ラン・トラン(ホン・チャウ)に出会います。足の治療行為を通じて、ポールは偶発的に“再び熱意を見出せる対象”を手に入れます
(運命的であるというニュアンスを含ませたくて偶発的と書きましたが、実際はポールが学んできた医学であったり、職務として積んできた経験の延長線上にある行為という意味で必然であったりします。その辺の構成も痺れる。)
ネタバレになるので詳細はボカしますが、“より大きなやりがい”が突然目の前に現れます。(監督の過去作品である「アバウトシュミット」で言うところの“歴史に名を残す存在”になれるチャンスが来る訳です!胸熱)
そして問われる人生の価値。ポールは何を選択するのか…
(このシーケンスのホン・チャウがもう最高です。アメリカには8種類のF○CKがあるんですよ。大変勉強になりますね。)

と、いうように過去作品で扱ってきたテーマに類似する部分もありながら、一歩も二歩も踏み込みつつ、決して曖昧な投げかけに終始するのではなく明確な答え(監督の意見)を提示している点。とっても好きです。

◆社会性
個人的な命題として「衣食住に困らなくなったら人間はどうなるのだろう」という疑問を幼いころから抱いてきました。(そして、高校生くらいの頃はそんな理想社会を実現する野望に燃えていたり。今はただのアル中です。)
本作はそんな疑問に対する答えを視覚化したくれたという意味でも大好きな映画です。
結論としては「パーティをする人間がいる限り、そこには後片付けをする人間がいる」という。悔しいけど納得感はあります。
上記に付随する社会的弱者の描写はややステレオタイプですが、現実を鑑みても決して誇張した表現ではないな、と感じました。
(本作の取り扱うテーマについて、製作関係者のインタビューでは環境問題がフォーカスされていましたが、個人的にはあの“柵の外側の人々”が深く心に残りました)

◆世界観
13㎝に縮んだ人間の世界にはワクワクです。
縮小化手術シーンでのシンメトリーな構図&真っ白な空間は少々ベタな無機質的未来像ですが、13㎝の生人間(体毛全剃り)と組み合わせることで、結構ワクワクします。
不動産価値の暴落に象徴されるエコシステムへの影響や政府に都合の悪い人間を小さくしてしまうといった犯罪行為など、ダウンサイジングという架空のテクノロジーが存在することで生じる社会問題への考察も非常に教務深いところでした。


最後に、自分ルールとしては5点以外は点数を付けないようにしているのですが、あまりにもfilmarksでの平均評点が低いので、点数を付けます。
今後、「満点は付けないけど、個人的には大好きだし“スコアの高い順”でソートした時に見つけやすくしたい作品」には4.9点を付ける自分ルールを追加します。
ちなみに、2017年の金獅子賞ノミネートですからね!受賞は「シェイプ・オブ・ウォーター」でしたけど!

※もちろんシェイプ・オブ・ウォーターも大好きですよ

投稿者:saitounagi 2019年03月22日

面白そうなテーマなのに低評価なのはなぜだろうと思ったけど、観て納得。
冗長で意味があるのかよくわからないシーンが多いし、なんだか薄っぺらい。
100分くらいにキュッとコンパクトにしたほうがまだマシになるかな。

投稿者:クワン 2019年03月21日

不思議な映画だ。
前半と後半で別の映画になる。前半を観て、後半の展開を予測することはまずできないだろう。でも、一貫しているのは、マットデイモン扮するポールの自分探しの旅だ。

ダウンサイズ。
人間を細胞分子レベルで数センチに変換。小さくなれば、生活費も浮き、豪邸にだって住める。そんな近未来。小さくなるチョットした勇気があれば、、

妻と2人でダウンサイズを決意したものの、、、さて。隣人役の胡散臭くとも人生を楽しんでいる男をクリストフヴァルツが演じていて最高。

そしてマットデイモンが、そのダウンサイズ世界で観た現実とはユートピアだったのか?とある義足のベトナム人女性と出会い、彼は運命に巻き込まれていく。というか、流されていく。

ユートピアはあるのか?
現代のノアの箱舟とは?
新しい世界の憧れは?

今いる場所ではないどこかに、自分の人生の生きる意味を見つけられる鍵があるのか?

隣人クリストフヴァルツがマットデイモンのことを、彼は何にでも挫折する男だ、と呟く。

あまりに情けないマットデイモン。
ボーンシリーズとは正反対の中年太りのだらしない肉体。でもいい奴。そんな彼が辿り着く自分探しの旅の終着点をどう見るのか、それは観ている観客が今、人生をどう生きているのか、何を人生に求めているかによっても変わる。

奇妙な世界観の設定でありながら、現代社会の直視し難い姿も提示する。そんな展開に後半、気持ちが萎える人もいるだろう。私も予想した展開を裏切られたが、これもありかもしれないとも思う。

私が思うこの映画のテーマは、、

夢は醒める。さあ、どう生きる?

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ダウンサイズ

投稿者:みっくん 2019年01月29日

内容としてはなかなか面白く発想は非常に興味深い。恐らく現実世界では成り立たない話だが、さりげないユーモアもある。M・デイモンの不動の存在感もなかなかのもので、単調ながらも引き込まれる一作。

考えさされる

投稿者:ミッキー 2019年01月27日

ノルウェーの学者が人間を14分の1に縮小する技術を発明した。
資産が増えて、大きな家に住めて、ごみや環境問題も解決です。
ポール(マット・デイモン)とオードリー夫妻も仲良く仲間いるするはずが・・・
オードリーが一人で逃げてしまう。
ミニになったポールはその人たちだけが住む区域でリッチな生活。
ある時、自宅の清掃員と出会い社会の底辺に暮らす人々の生活を知ります。
考えさされる映画ですが・・・
もう少しコメディタッチが欲しかったかな。

寓話SFの佳作

投稿者:kingshow 2019年01月14日

 思考実験的なストーリー、ハッキリ色付けされた魅力的なキャラ、散りばめられた皮肉とユーモア。前情報をチラ見したときはドタバタコメディだと思ってたので嬉しい誤算。

 途中から出てくるベトナム人の女がいい。人の話は聞かないし直球すぎる物言いが素晴らしい。この話、色んなシーンで主人公が選択を迫られるわけだが、そのひとつをほんの数文字のセリフで否定しきるのが良い。ひと昔前なら本筋になったであろうキラッキラした道を、だ。
 そりゃあもうね。少なくとも大山倍達みたいなケツ割り女よりはいいわな。意味分からん? 見ればわかる。

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