タクシー運転手 ~約束は海を越えて~のクチコミ・レビュー

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光州事件というよりヒューマンドラマかな

投稿者:サランヘ 2019年01月13日

背景にあるのは、1980年5月18日~27日に韓国全羅南道光州市で勃発した「光州事件」です。当時の韓国国内では、全斗煥による保安司令部が、全ての情報を統制し、事件の実態が国民に知らされることはありませんでした。
そのような状況の中で、何かが光州で起きていることを知ったドイツ人の東京在住特派員(トーマス・クレッチマン)は、真実を伝えるべく光州に向かおうとします。一方、ソウルのタクシー運転手マンソプ(ソン・ガンホssi)は「金になる仕事」として彼を光州に連れて行こうとしますが、5月17日に公布された戒厳令によって行く手が阻まれます。映画は、光州市住民たちの民主化への蜂起とそれを弾圧する軍部との対立を色濃く伝えながら、ドライバー同士の友情や記者とのやり取りを交えながら進み、やがて事件の全貌が全世界に知られることになりますが、私には、何気ない日常こそ一番平和なのだと教えられたような気がします。
韓国ではこの光州事件を契機に民主化運動が拡大し、大統領直接選挙制を求めた大規模な民主化運動である1987年の6月抗争につながっていきます。

なかなか感動的なお話でした

投稿者:飛べない魔女 2018年11月27日

『約束は海を越えて』という副題の意味を
私はタクシー運転手が海を越えてどこかに何かを届けに行くお話しだとばかり思っていました(笑)
本作を見て、なるほど、こういうことだったのかと納得。

そうだよね。
韓国って、たった38年前はまだ独裁国家だったんだっけ、ってことを改めて認識しました。
民主化を求めた民衆の蜂起がこんな風にあちこちで起こっていたんだっけ。
真実を伝えるために危険な光州に向うドイツ人ジャーナリストと
お金ほしさに彼を光州まで連れて行く仕事を横取りしたタクシー運転手の
命を掛けたスリリングな体験を
どこかコミカルに描きつつも
それでいて痛烈に自国の歴史を批判しながら
物語を描いていきます。
後半はドンパチあり、カーチェイスありでハラハラさせられました。
軍隊と市民との激突場面には隣国の歴史でありながらも
胸が締め付けられるような痛みを覚えました。
そして主人公だけでなく、他のタクシー運転手たちの勇気ある行動には
ぐっときました。
彼らの勇気ある行動が、韓国という国を変えることになったわけですね。
この映画を観て、まだ存命ならば、本物の運転手さんが名乗り出てくれたらいいのに。。

この映画はドラマだが隣国の現代史に興味を持つべき

投稿者:icy 2018年11月10日

岩波新書の「韓国現代史」(今はアップデート版で「新・韓国現代史」になっている)を読んだのは2000年代半ばだったと思うが、その時まで不勉強にして光州事件は詳しく知らなかった。冷戦構造下の軍事政権という典型的アメリカ支配の構図と、もちろん国家分断の悲劇が隣国の現代史の背骨に当たる。今では経済発展も遂げて世界的な企業も存在する韓国だが、その現代史は血を流しながらの民主化の歴史だった。「民主化」を敗戦で一気になし崩し的に達成してしまった感のある日本との差異が際立つ。
というようなお堅い歴史観を持っていかり肩で見始めると肩透かしをくらう。この映画は歴史映画ではなく、ドラマである。それでも国家権力による暴力シーンは凄惨なものがあるが、基本的にはドラマ。家族愛も友情も同胞愛も、どれも人間臭い。そして温かい。権力に媚びて下らない忖度などしていると、こうした温かさを失って銃を撃つ側に回ってしまうはず。80年代まで軍事政権だった隣国の厳しい現代史から学ぶことは大きい。

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知らなかった

投稿者:さいちゃん 2019年05月19日

韓国ドラマや映画をちょこちょこ見てるのに、光州事件の事は知らなかった。見て良かった。

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