重役室のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.9

観た人
13

観たい人
60

投稿者:きりん 2021年04月29日

大手家具メーカー、トレッドウェイ社社長の急死により後任を選挙で争うことになった重役たち。社長の椅子の座をめぐり対立する重役間の駆け引きを描いた話。

株価下落を見越して株を空売りするもの。
社長の座を狙わんと票固めに画策するもの。
物作りに思いを馳せるもの。
それぞれの思惑を胸に重役会議が始まろうとしていた。

重役室というタイトルからワンシチュエーションを想像したけどそうではなくそれぞれの思いが交錯し最後に重役室へと集まる話だった。

私は企業には属していないので会社における昇進とかポジションとか全然無縁で、トップが急に居なくなるとこうも慌てふためくもんなんやなと変なところに感心フム(( ˘ω ˘ *))フム
こういう争いには巻き込まれたくないです。

下町ロケット然り、物作りに携わる人々はお金利益も大事だけど消費者の事を考えてより良い物を提供するという精神にあっぱれ。
最後のスピーチ後に訪れるカタルシスは見事

投稿者:りょーこ 2021年04月14日

『サウンド・オブ・ミュージック』など様々なジャンルを上手く撮れるロバート・ワイズ監督によるモノクロ・ビジネス・ドラマ

『十二人の怒れる男』みたいに、重役室での密室会話劇かと思っていたけれど、そうでもなかったw

が、シンプルなストーリィながら会話量は凄いです!

自分の為、家族の為、会社の為。
お金の為、従業員の為。

様々な思いが交錯したラスト、誰に取って最良の結果になるのか?



大手家具メーカー、トレッドウェイ社。

そのワンマン社長が突然死した。

早々に次期社長を決めなくては!

重役たちは根回しを進めていくのだが……



それは本当に会社の為なのか?
自分の為ではないのか?

難しいですよね。
会社のことを思った決断ならば、自分の利益になることだって十二分にあるし。

でももちろん利益を考えていないワケでもなく。

とある会社の社長を決める、ただそれだけの話なので地味ではありますが、人間の心理がよく表れている作品だと思います☆

ラストはスッキリ(*´ω`*)

投稿者:ゆう 2021年03月30日

ロバートワイズを見ようということより、会社の代表が亡くなり、その次期社長を話し合う社会派ドラマの謳われ方に純粋に気になった
こちらは初鑑賞

ロバートワイズのこの時期は社会派サスペンスとか、下地みたいなものがあって社会世相から人種差別、死刑制度等をモチーフにしていた。
会社の重役室で会話劇になるのだから、最もなイメージの完成予想通り。
役者が豪華で大体やさぐれている役が多い印象のバーバラ・スタンウィックとか、まぁ多少理性はあるのだが脇を固め
フレデリック・マーチとかジューン・アリソンとか良きアメリカの体現って感じ
物語の本質上、それ以上の発見は見えなかったが、理屈なく普通に面白くみてしまった

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

権力闘争と野望の果て

投稿者:かつ 2021年05月15日

1954年 アメリカ映画
監督:ロバート・ワイズ

ペンシルベニアの小さな町にあるトレッドウェイ社は今や全米No.3を誇る大手家具メーカーに成長していた。しかし、この社長ブラード氏(56歳)が急死した事で次期社長の座を巡り権力闘争が巻き起こる。オープニングでは天にも届かんばかりの高層ビルがそびえ立ちこの最上階に重役室があると紹介されます。
そして、タイトルの“EXECUTIVE SUITE”に次いで
・WILLAM HOLDEN(ウィリアム・ホールデン)
・JUNE ALLYSON(ジューン・アリソン)
・BARBARA STAWYCK(バーバラ・スタンウィック)
・FREDRIC  MACH(フレデリック・マーチ)
・WALTER PIDGEON(ウォルター・ピジョン)
・SHELLY WINTERS(シェリー・ウィンターズ)
・PAUL DOUGLAS(ポール・ダグラス)
・LOUIS CALHERN(ルイ・カルハーン)
・DEAN JAGGER(ディーン・ジャガー)
・NINA FOCH(ニーナ・フォッホ)
のクレジット名が鐘の音と同時に現れます。この鐘の音が作品にインパクトを与えていて、所々でゴーン!と鳴るのがニクイ演出でした。私はウィリアム・ホールデンとジューン・アリソン狙いでしたが、やはり期待を裏切らない仲睦まじい夫婦役でした。時には衝突することもありますが、ジューン・アリソンは平穏な円満家庭を願う良き妻を、ウィリアム・ホールデンも愛妻家で、愛社精神旺盛の開発担当の副社長を好演しています。会社の利益を優先するフレデリック・マーチとの一騎打ちとも言える熱気溢れる演説は見事です。
社長の選出は7名の重役から4票得られた者が社長のとなるわけですが、重役らの思惑や、野心、株価の暴落を見越した空株の売買などが絡み合い、詰まる所はそれぞれが票集めに躍起になって行く企業ドラマで、その面々が次の通り。
次期社長は自分だと思い込んでいる会社の利益を優先するローレン・ショー(フレデリック・マーチ)。
前社長のブラードと親交が深かった収入役担当副社長フレデリック・オルダーソン(ウォルター・ピジョン)。
販売担当副社長のウォルター・ダドリー(ポール・ダグラス)
製造担当副社長のジェシー・グリム(ディーン・ジャガー)
社外理事のジョージ・キャズウェル(ルイス・カルハーン)
トレッドウェイ社の創設者の相続人であるジュリア・トレッドウェイ(バーバラ・スタンウィック)。
そして、一番の若手で開発担当副社長の「ドン」ことマクドナルド・ウォリング(ウィリアム・ホールデン)。
この以外でも亡き社長を密かに偲んでいる秘書役のエリカ・マーチンを演じたニーナ・フォックや、ウォルター・ダドリーの専属秘書で、愛人でもあったエヴァを演じたシェリー・ウィンターズの顔ぶれも興味深かったです。
それにしても、ロバート・ワイズという人はミュージカル、SF、戦争モノ、ヒューマンドラマ、アクションと何でもありの凄い方だとは知っていましたが、あらためて恐れ入りました。
第27回 アカデミー賞(1955年)では4部門でノミネートされ、第15回ベネツィア国際映画祭(1954年)では審査員特別賞を受賞している。

野望と駆け引きの果て

投稿者:趣味は洋画 2021年04月19日

重役室(1954年・アメリカ、モノクロ、104分)

さあどうぞ、「重役室」にお入り下さい。
この映画は、
社長の急死によって後継者争いが繰り広げられることになった、大手家具会社の重役たちと、彼らに深く関わる人々の人間模様を描いた傑作です。肩の力を抜いて、ごゆっくり。

主要登場人物10名をご紹介しながら、見どころを探っていきたいと思います。
カッコ内は俳優名で、丸数字はクレジット順の番号、年齢は出演時のものです。

マクドナルド・ウォリング/通称ドン (ウィリアム・ホールデン36歳)
トレッドウェイ株式会社の設計・開発担当副社長。5人の副社長のなかで最も若く、部下の信頼もある。
当初は社の後継者など眼中にないが、工場で働く一般労働者たちの言動に触れ、徐々に考えが変わる。
愛妻家で、野球好きの一人息子の良き父親でもある。

ローレン・ショウ(④フレデリック・マーチ57歳)
同社、財務経理担当副社長。とにかく会社の利益が第一と考えている合理主義者。ドンの新製品の申請を却下するなど独断的な面も。自分の手柄を誇示し、次期社長は自分しかいないと思い込んでいる。

フレデリック・オルダーソン/通称フレッド(⑤ウォルター・ピジョン57歳)
同社・収入役担当副社長。5人の副社長のなかで最も年配者。急死したブラード社長とは親友の間柄。
実質的にはナンバー2だが、自分は社長の器ではないと自認している。誠実で温厚。

ウォルター・ダドリー(⑦ポール・ダグラス47歳)
同社・販売担当副社長。折からのシカゴ出張セールスを口実に、実は直属秘書のアパートに入り込むなど不謹慎な面がある。それがショウにバレるが、ショウを後継者へ推薦することで妻へ告げ口しないよう約束してもらう。

ジェシー・グリム(⑨ディーン・ジャガー51歳)
同社・製造担当副社長。‘かつては工場も機械も製造ラインもすべて自分のものだった’ と云えるほどの実力者だったが、若造が偉そうにするのは見たくないと、引退を決意している。

ジュリア・トレッドウェイ(③バーバラ・スタンウィック47歳)
会社創立者トレッドウェイ家ただ一人の生存者で大株主。想いを寄せていたブラード社長が急死した為、将来を悲観する。後継者選びではショウに委任状を提出する。

ジョージ・キャスウェル(⑧ルイス・カルハーン59歳)
社外取締役。ブラード社長急死を受けて株価の暴落を見越し、3700ものカラ株を売る。だが会社側が収支報告を新聞に発表した為、株は下がらず窮地に追い込まれる。ショウに足元をみられ、後継者争いの渦中に巻き込まれる。

メアリー・ウォリング(②ジューン・アリスン37歳)
マクドナルド・ウォリング夫人。常に夫の考動を温かく見守り、時には自分の意見をはっきり言う。
一人息子のキャッチボールの相手をするなど、明朗快活な母親ぶりもみせる。

エヴァ(⑥シェリー・ウィンタース34歳)
ウォルター・ダドリーの専属秘書だが、愛人でもある。2人の関係は破綻しかけている。

ミス・エリカ・マーチン(⑩ニナ・フォック30歳)
トレッドウェイ株式会社の社長秘書。重役たちの信頼を得ており、社長急死後の重役会議の招集を手際よく行うなど、有能ぶりが際立つ。仕事以外の感情を顔に出さないのも見事。

<コメント欄へ続く>

「よかったら、観なはれ」と お薦めされて(笑)

投稿者:kazupon 2021年04月14日

監督:ロバート・ワイズ(1954年・米・104分)
原題:EXECUTIVE SUITE

先日鑑賞した『グレン・ミラー物語』からのジューン・アリソン繋がり。
彼女の聡明で明るい奥様ぶりが素敵だと感想を述べたところ、本作でも彼女が夫を支える姿が見られるとの情報を頂いた。「よかったら、観なはれ」という事で。(笑)
本作でのジューン・アリソンも良妻賢母だったけれど、こちらは生活に困らないので、内助の功ではなくて、夫に自分の意見を言える妻だった。励ますのではなく暴走する夫にブレーキを掛ける。そんな感じ。
映画タイトルの重役室とは、大手家具メーカー・トレッドウェイ社の重役室のこと。
出張先でブラード社長が急死。
会社に列車の到着時刻を電報で知らせた直後だったので、行き違いによる“てんやわんや”が起きる。
因みに、「ウェスタンユニオン電信局」から電報を打っていた。(BTTFにも登場してたから、日本のNTT的な?)
話を元に戻して、
株価暴落を見越して株をカラ売りする社外副社長のキャズウェル(ルイス・カルハーン)。次期社長の椅子を狙うショー(フレデリック・マーチ)。そして、ブラードの妻・ジュリア(バーバラ・スタンウィック)は、ショーに委任状を託した。彼女は先代の娘で、夫・ブラードが会社を立て直したのだったが、家庭を顧みないワンマンな夫に失望していた。
ブラードの親友でもあったフレッド(ウォルター・ピジョン)、家具製作部門のジェシー(ディーン・ジャガー)、商品開発担当のドン(ウィリアム・ホールデン)は、何としてもショーの社長就任を阻止したかった。
重役5人と社外重役1人、社長夫人で計7票。4票で当選となる。ショーは票集めに抜かりないし、フレッドやドンは対抗馬選びと票集めに奔走する。
蛇足だけど、ショーが常にハンカチで手や額の汗を拭うのが気になった。
フレッドは、“ショーよりはマシ”という理由でウォルター(ポール・ダグラス)を推すが、ドンは納得がいかない。
そして、ドン自ら社長に立候補する。
最年少であること、経営とは無縁の研究者(開発者)であること、感情に走る傾向にあること、それらの理由でフレッドは賛成できないし、ジェシーの票も期待するなと釘を刺される。
妻のメアリー(ジューン・アリソン)も反対する。
そんな中、重役室での投票を前にしてのドンの演説が圧巻だった。
ドンは、ショーに経営理念を訊くと、利益優先の回答をする。ドンには真向反対で「モノ作りや営業は、手段であって目的ではない」と言う。会社にとって財務こそが最優先事項であると。
ここからのドンの熱弁は、失意のジュリア夫人の心を動かし、重役室の雰囲気を変えてしまった。
彼は言った。
企業の目的は会社を継続させ、未来永劫残していくものであり、そこにはプライドが必要で、プライドは全社員のものであるべきだ。
経営のトップから職人に至る迄、製品のみの力でモノを作って売りたくはないか?

今とは時代の流れも感覚も違うけれど、理念の面ではドンの意見は理想なのだと思う。
メーカーの理念と株主・消費者・顧客の価値観をどこで一致、あるいは折り合いをつけるのか。
同じく家具メーカー繋がりで「大塚家具」を思い浮かべてしまった。
ラストで、ジュリアがメアリーに託した伝言。「ドンに伝えて。私の人生を救ってくれてありがとう。」
誰しも目的や自分を見失うことがあるし、理解されたいのだと改めて思った。

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