ミステリーロード/欲望の街のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

重い内容だが、雄大な風景が趣を添える。

投稿者:コタロウ(!) 2019年05月25日

オーストラリアの大都市シドニー勤務から、故郷の田舎町に移動してきた刑事・ジェイは、
着任早々、先住民族の少女・ジュリーの殺害事件を担当する。
ジェイもまた先住民族の出身であり、ジュリーは地元の子として見知っていた。
ジュリーは薬物中毒で、売春もしていたことが判明する。
ジェイは、別れた妻と暮らしている娘・クリスタルが、ジュリーと親しい友人だったと知り、
衝撃を受けるのだった…

容疑者と目される牧場主は、先住民族への差別を隠そうともしない。
住んでいた土地から強制移住させられた過去を持つ先住民族のジェイを前にして、
「地平線まで全部、俺の土地だ」と言い放つ。
ジュリー殺害事件以前に、先住民族の少女が行方不明になっていたが、捜索はおざなりだった。
ジェイが提案した、少女たちを買うトラック運転手たちの一斉摘発も却下される。
何時代だよ…嫌な気持ちになりました…

父の形見の古いウィンチェスター・ライフルを手にしたジェイが、娘のために、
彼の本当の故郷「ミステリー・ロード」へ向かうシーンには、ちょっと高揚!
ゆったりとした筋運びが冗長にも感じたが、ジェイに感情移入することができました。

それにしても、先住民族の人たちの暮らしぶりが良くない。
ジュリーもクリスタルも十代前半だが、働いてもいないし、学校にも行っていない。
幼い子どもたちは、空き地でビンゴに興じている。
金網フェンスで囲われた殺風景な家に住み、大人は酒や薬物に溺れていた。
当たり前な生活をする先住民族の家庭も登場するが、この町では少数派…
社会問題を提起する彼らの姿は、我々よりもオーストラリアの人達に響くかも。

ロケ地のラーク採石場保護公園、どこまでも続く乾いた大地、夕闇に浮かび上がる地平線など、
オーストラリアの雄大な風景が作品に趣を添えていました。

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