悲しみに、こんにちはのクチコミ・レビュー

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投稿者:Ayane 2021年01月16日

お母さんを亡くして
田舎のおばさんの家に引き取られることになったフリダ。

亡くなった日から一度も泣いてないな、と思っていたけど、最後の最後で止めどなく流れる涙にこちらも思わず泣けてしまいました…

お母さんが亡くなるという一生で一度の経験に悲しみをかんじる時間もなく、新しい環境、新しい家族を受け入れる状況に涙を出すことも忘れていたんでしょうね…

おばさん家族も、急に子供を一人受け入れることがどれだけ難しいものか…
本当の子供と同等に向き合おうとしているはずが、どこかでやっぱり贔屓目に見てしまう。
きっとそんな自分達に嫌悪感を抱くこともあっただろうな。
探り探りの日々、イライラが出てしまうのも致し方ない。


フリダとアナのごっこ遊びにはほっこり、
独特な大きな頭の被りごとにはぎょっとさせられ、
スペインの自然豊かな夏の風景に心が洗われる作品でした。

投稿者:たけみょん 2021年01月14日

幼きフリダが母親に死を受け入れ乗り越えていくお話

1番嬉しい時に、悲しみが込み上げてくるラストシーンは感動モノです

投稿者:アヤ 2021年01月12日

ドキュメンタリーみたいに自然な作品だった。叔父夫婦はとってもいい人で、フリダを家族の一員に迎えようとしているのが伝わってくるが、ふとした瞬間に「血の繋がった子」が一番可愛いんだなと思わせてくるのがとても辛かった。みんな家族になろうとしてるのに。
そして終始フリダの目線で描かれている。両親が亡くなった理由や、フリダに知られたくない大人たちの会話もぜんぶ。だけど、観ている私たちがうっすらと感じてしまうように、子どものフリダだって感じるんだよね。その疎外感は計り知れない。

フリダ役やアナ役の子がとても自然な演技で入り込んだ。物語自体に大きな抑揚こそないが、難しい問題をしっかり考えられることができた。途中からフリダを抱きしめたくてぼろぼろ泣いてしまった…。

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泣けるようになるまで

投稿者:MaiKo88 2019年07月19日

原題は、カタルーニャ語。「1993年 夏」スペイン


フリダ(ライラ・アルティガス)のママは疲れやすかった
ままごと遊びでフリダの演じる“ママ”はいつもこう言うのだ「ちょっと休ませて」

新しいウィルスは医師にもその治療方法がわからず
幼いフリダの両親を奪った

フリダの両親がなぜ亡くなったのか
作中では“ウィルス”としか言明されない
遊んでいる最中に転んでケガをしたフリダの血を
“触ってはいけない”、“うつる”とか…お友だちのママの心無い言動…
ウィルスの内実は周囲の反応が物語り、遠回しに描かれる

バルセロナから
カタルーニャの母方の叔父叔母に引き取られたフリダ
“おねえちゃん”と慕ってくれる、幼い従妹のアナ
両親に愛されるアナに、フリダは嫉妬からいじわるしてしまう

おばあちゃんがくれた、アナとお揃いのパジャマ
それを着てベッドの上で飛び跳ねて“パパ”とアナとじゃれているうちに
突然、フリダは大声で泣き出した

どうしたの?と叔母さんが飛んでくる
フリダにはどうして自分が泣くのか「わからない」
叔母さんはフリダを抱き締め、そっと寄り添う

フリダは、ようやく…泣けるようになった


ほんとのママとパパが亡くなってから
おそらくはじめての、なみだ

ほんとうにかなしいと
なみだも出ない
泣くことを忘れてしまうのだ


フリダが泣けるようになるまでの…その年の夏のものがたり



1993年、フリダの夏は特別な夏になった

投稿者:飛べない魔女 2019年06月18日

子役ちゃんたちの演技が凄い!
フリダ役の子はたぶん6-7歳ぐらいなのでしょうけど
表情とか目つきとか
もう一人前の女優さんですよ。
その自然とあふれ出る感情の演技に
あっぱれとしか言いようがないです。
そしてもう一人の子役ちゃん、アナ役の子です。
恐らく3歳ぐらいでしょうか?
まあ、なんて子でしょう。
ちゃんと演技していますよ。

母を病気で亡くして叔父夫婦に引き取られたフリダ。
バルセロナから遠く離れた田舎で暮らすことになりました。
何故自分がここにいなければいけないのか
何故ママは死んでしまったのか
理解するにはあまりにも幼いフリダです。
ママとパパの愛情を一身に受けている従妹のアナにも
嫉妬心から意地悪をしてしまいます。
我儘を言ってみたくなります。
優しいおばあちゃんにも八つ当たりをしたくなります。
そんなフリダを叱る叔父夫婦。
『自分は嫌われてる』と思い込むフリダです。

子供らしい感性で
表情がコロコロと変わるフリダが愛らしいです。
それまで決して涙だけは見せなかったフリダが
ラストでいきなり号泣します。
自分でも何故泣けるのかよく判らないでいるフリダですが
叔父夫婦のフリダに対する心からの優しさに触れ
それまで子供ながらに気張っていた気持ちのタガが外れて
ホッとしたのでしょう。

この特別な夏のお蔭で、フリダは新しい家族が出来て
そして成長できたわけです。
とても情感溢れる良い作品でした。



影を落とす《母親の死の原因》を受け止めて受け入れる《少女の夏》

投稿者:カマンベール 2019年05月08日

2018年アカデミー賞外国語映画賞スペイン代表作品。

瑞々しい感性で賞賛を浴びた本作品は、33歳の女性監督カルラ・シモンの実体験が裏付けされています。

母親(父親も)を奪った死の原因は、大きな声で話すのははばかれるものでした。

母親の死とともに祖父母の住む都市バルセロナから、カタルーニャで
自給自足の生活を送る叔父(母親の弟)の田舎へ引っ越すフリダ。
フリダはまだ6歳。
叔父も叔母も優しい、イトコのアナもおねえちゃんと慕ってくれます。
なのにフリダは不機嫌です。
度重なる健康診断や血液検査。
母親の死の原因を知りたい。なぜ死の床でフリダはのけものだったのか?

ちょっとこまっしゃくれたフリダ。
耳にはピアス。
はじめての田舎暮らし。
放し飼いのニワトリや牛。
はじめて目にするウサギを裁く様子。

土で作られたような人間のお面を被るお祭りや、民族音楽がすごくエキゾチックです。

新しい家族に馴染むには時間が必要です。
若い叔母にとってもフリダを家族に迎えるには覚悟と深い愛情が必要。

家出を決行した夜「暗いから、明日にする!!」
フリダは、ある意味で良い家族に出会いましたね。

はじめての田舎暮らし、そしてはじめて生と死に触れた少女のひと夏が、美しさカタルーニャの自然とともに、瑞々しく描かれています。

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