長いお別れのクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

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投稿者:しまさき 2020年01月24日

悔しいかな終始ずびずび泣いた。

それはまたしても自分の懐かしさに訴えかけてくるものがあるからで、

家族の愛情とかそういうものを受けて(と自分でいうのはおかしなことかもしれないのだけど)きた自分にとっては

ものすごくぐわぐわくるものがあったし思い出すものがあった。

これがお涙頂戴の物語だと言われたらそうかもしれない、けれどわたし自身の記憶と重なったことで、劇中のあらゆる感情が分かりすぎて涙せずにいられなかったのです、



わたしの場合は祖父にあたるのだけど、それこそ多大なる愛情を惜しげもなく傾けてくれた祖父が

脳梗塞で寝たきりになり、頭がはっきりしなくなって、遂にはわたしの名前すら出なくなったときのあの何とも言い難い感情。怒ることも泣くことも不適切な気がして、なんとか笑うしかなかった、

それでも最後まで愛してくれたし、1つ1つの思い出が、というか祖父の存在自体が不思議だけど自分の中に生きてる。と、馬鹿げているかもしれないけどけっこう本気で信じている。

なにが言いたいかというと、それぞれの中でそのひとが生きているということ。

そういう感覚が映画の中にあったように思う。

彼女たちの中で、父は生き続けるのだ、


投稿者:ワンコ 2020年01月24日

この家族に会いに行ってみて下さい
少年の成長や優しさを見ることが出来ます。
母親の強い決意を知ることが出来ます。
娘たちの、川の土手を涙がこぼれないように上を向いて歩かなくてはならない辛さや、孤独を感じても意地でも頑張る姿勢を感じることが出来ます。
そして、父親の三本の傘の思いやりに触れることが出来ます。

亡くなった僕の父は、幸いにも認知症にはなりませんでした。
しかし、すごく大好きだった伯父が、認知症になって、行方不明にもなって、結局見つかりましたけど、その後施設で暮らすことになりました。
伯父の妹、僕の母が行っても、もう分からないからと言われていたので、半ば顔だけでもと、会いに行ったつもりのお見舞いで、僕から、伯父の息子、僕の従兄弟のお兄ちゃんの話を試しに切り出してみると、
「ああ、一昨日来たよ」
と、はっきり話しました。
「うん、元気、元気」
とも言いました。
本当に、従兄弟のお兄ちゃんは、一昨日来ていたのです。
僕のことを覚えていたかは分かりません。
でも、なんかホッとしました。
海軍学校を出た後、戦争に行って、ガリガリになって帰って来た伯父だそうです。
もう亡くなりましたが、ちょっと不思議な体験でした。

この家族に会いに行ってみて下さい。
何か思い出すこともあるかもしれません。

投稿者:mikoyan358 2020年01月21日

始終ベイカーベイカーパラドックスを発症していて自分の一番の強みだった記憶力に不安を感じる今日この頃、全く対岸の火事とは思えない記憶の薄れを取り巻く家族を実体験をベースに描かれたらもう恐怖しかない...(笑)。でも、家族たちの困惑そしてどうにかやりくりしてその存在を受け入れていく過程が興味深く、妙に湿っぽい展開にせずにつとめて発展的に老いを考えていくという構成も良く、思ったより鑑賞後の余韻は爽やかなものだった。あと、何よりも山崎努の「本当にそうにしか見えない」演技が秀逸すぎて全部持って行ってしまった感あり。やっぱり、任せておけば一定以上の仕事をきっちりやってくれる、生粋の名優。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

現代の社会問題を優しく包んだ作品

投稿者:ラストシアター 2019年12月25日

認知症、老老介護、延命治療、不登校、離婚など

現代の社会問題の重いテーマで、暗い映画になりそうなんだが

どこかほのぼのと明るく前向きな感じにしてる

まぁ役者が揃ってるから安心して観てられるかな

ただ、長女の家庭問題がなぜなのか、そして

どうして解決したのかの描写が軽すぎるな

ラストもあれでいいのかな

何か物足りないと思うな

全体的には、心優しくいい作品だと思う

^_-☆

ラストはあれでいいのかな

長いお別れ

投稿者:片山刑事 2019年12月25日

 認知症のお父さんとその家族の長いお別れの話。

 認知症役の山崎努さんをはじめ、献身的に介護する奥さん役の松原智恵子さん、長女の竹内結子さん、次女の蒼井優さん皆さんがバッチリとハマって、支え合う家族愛を描いている作品だと思いました。

 校長先生までやって頭もよかったお父さんが認知症で気味になって、献身的に尽くす奥さんにアメリカに住んでいて旦那さんや子どもと上手くいかないギクシャクした家庭や次女は食堂を開く夢を持っている。そんな家族の日常を淡々な日々の中、ユーモアなどを交えながら描いていって退屈はしなかったです。たまにお父さんと長女と二人きりになったり、次女と二人きりのときに良いアドバイスを送ったりして心が通い合ったり。

 ただ、素晴らしい家族愛と認知症の介護の大変などを描いていると思いますが。それが美談に感じてしまう作品でもあって、愛は地球を救う的なテレビの中で放送されるようにも思ってしまう内容でした。

 日常を淡々と描いて日本映画らしい日本映画ですが、ちょっと全体的には長く感じてしまう映画でした。

普遍的な家族の《愛の物語》

投稿者:カマンベール 2019年12月25日

2019年。中島量太監督。

認知症を発症した父親(山崎努)とその家族の7年間に渡る日々を、ユーモラスに暖かく
描いて心に染みました。

父親の70歳の誕生日に集まった家族。
妻(松原智恵子)
アメリカに暮らす長女(竹内結子)
そして料理好きの次女(蒼井優)

父親のアルツハイマー性認知症を、家族が騒がずに愛に溢れて助け合う姿が、
美しい、そして優しい。

山崎努さんが認知症の徐々に進行する元校長先生を、愛らしくチャーミングに
演じて絶品です。

特に冒頭の遊園地で傘を3本持って佇む姿。
そのシーンは中盤過ぎに続きが・・・。
厳格だった父親は、雨の降り出した日に、子供と妻の帰りを迎えに遊園地へ来た過去を、
思い出したのでしょう。
メリーゴーランドの馬に乗りながら、長女・次女・妻・・3人の呼びかける声に満足そうに微笑む山崎努。
家族の無事を祈る優しい父親そのものです。
《認知症の父親の介護の映画》・・・と言うより、もっと普遍的な家族の物語。

長女はアメリカ赴任の夫と長男と暮らすけれど、英語を喋れず夫とも明らかに寝室は別で、
距離感を縮められず悩んでいるし、
次女は自分のレストランを開く夢の実現も遠く、恋人にも中々恵まれない。
そんな中、自分を徐々に忘れられても愛情をたっぷりと注ぐ、おっとりほんわかな妻の松原智恵子の存在が本当に貴重でした。宝物のようです。

この家族はどこまでも優しい。
松原智恵子の網膜剥離の手術後の演技は、思わず笑わずにはいられなかったし、
留守番の蒼井優が、父親の異変に鼻をクンクンさせてそして汚れたお尻に息を呑むシーン。
唯一とも言える具体的認知症の進行をさりげなく現実として描いて胸を打ちました。

どの家庭にもある介護や看病や不登校や夫婦間の気まずさなどなど。
それを乗り越える協力する身内の存在。
本当に助け合って父の死を母の死をそして、後年認知症になった祖母の看病を、私も姉と乗り越えて来ました。
誰もが通る道。
あらゆるエピソードやシーンが愛おしくてたまらない映画でした。

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