日本独立のクチコミ・レビュー

クチコミ・レビューFilmarks

3.1

観た人
187

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789

投稿者:2021タロデミー賞 2021年07月24日

日本映画としてなら、5ですよ❗️全部の映画として、日本タロデミーではなく、タロデミーとしての評価です。映画として面白い。白洲次郎の印象が変わった。

後生大事にとっておくべきものなのか?こんな映画に教えてもらうまでもない!

投稿者:KUBO 2021年07月22日

予告編を見て絶対見ようと思ったのに、あまりにFilmarks の評価が低いので見送ったのを、配信が始まってやっと見たが、突っ込みどころは多々あれど、おもしろい立ち位置の作品だった。

作品全体のクウォリティはNHKのドラマ程度。記録フィルムを流用したところはともかく、それらしく作ろうとした戦争シーンは昭和の特撮にも及ばないやっつけ仕事。いくらなんでもというレベル。

それに比してキャストの豪華なこと、豪華なこと! 主演の小林薫をはじめ、浅野忠信、宮沢りえ、柄本明、松重豊、伊武雅刀、佐野史郎、石橋蓮司ほか、ナレーションも奥田瑛二! なんだこりゃ? だから芝居の部分は素晴らしいが脚本や演出はまた別の話。

まず主演が「小林薫」と言っても「小林薫」だとわからないほど特殊メイクで「吉田茂」に成り切っている。『ウィンストン・チャーチル』のゲイリー・オールドマンと互角なレベル。白洲次郎役の浅野忠信が「“小林薫さん”とは、現場でお会いした記憶がありません(笑)」と言うほど。特殊メイク担当の江川悦子さん、おそるべし!

多くのレヴューが書いているように「現憲法がアメリカの押し付けによるものであり、憲法改正の方向性を正当化しようとしている」という点はその通りだろう。

アメリカにへつらう者、傲慢なGHQ、あまりに露骨な演出は品がない。

どの層に向けた映画なのか、説明を省いたところが多く見受けられた。

例えば、マッカーサーと天皇陛下とのツーショット写真が新聞の一面に掲載されて大騒ぎをするシーン。当時、天皇は現人神で、顔を見ることすら許されていなかったということを今の若い人たちは知らないだろう。

例えば、戦艦大和の出撃に際して「死にに行く」と言っているシーン。当時、世界最大の不沈艦と言われた大和が最後の最後まで出撃しなかったのは、動かす石油がなかったからだということを知っているだろうか? だから大和は片道分の燃料だけで出撃しなければならなかったのだ。

この大和内の若い兵隊たちのシーンだけが、急に若手劇団の舞台のようになって、芝居のレベルが変わるのもちょっと変だったな。

小林薫演じる吉田茂の肝の座った演技が素晴らしかった。特に、

「『戦力放棄条項』、独立後、この条項が枷となり大きな矛盾が生じることは目に見えています。独立国が丸腰では成り立ちませんからな。おっしゃる通りに憲法を改める以上、ここ当分は再軍備を要請されても、はいそうですか、というふうには参りませんぞ!」

とマッカーサーに啖呵を切るシーン。

この後、朝鮮戦争時(1950年)、GHQによって警察予備隊を作らされ、それが1954年、自衛隊となり、1960年に日米安保条約が結ばれる。アメリカの都合で軍備を放棄し、アメリカの都合で少しずつ再軍備してきたことも事実だ。

作品内では、如何に新憲法作成がGHQ主導によるものかが描かれていく。

永井荷風の「米人の作りし日本新憲法、今日より実施の由。笑うべし。」という日記も引用される。

ただ、この過程に関してはジャン・ユンカーマン監督の『映画 日本国憲法』に詳しい。

最近の政治絡みの映画は、右寄りの人のための右寄りの作品、リベラルな人のためのリベラルな作品と、作品に中立性が感じられないものが多くなってきているのは如何なものだろう。こういったことはSNSで特に顕著だが、真実を知るためには片側からだけ見ていてはいけないというお手本でもある。

「屈辱と引き換えの独立」
「新憲法による呪縛」

吉田茂は「GHQの要望を受け入れてともかく独立してしまえば、憲法など後でいくらでも変えられる」と自説を白洲次郎に説くが、そのまま安倍晋三の改憲への意欲に続いているようで気持ち悪い。憲法改正が悲願の人たちは「我が意を得たり」と思うシーンだろう。

「軍備を持たずに独立国と呼べるのか?」

劇中でも何度も出てくる台詞だが、それはその通り。だが、9条を変えて軍備を持つのならば、戦争をできる国にするのならば「私たち自身が痛みを伴うのだ」ということを前提に議論しなければならない。少なくとも「自衛隊を明記するため」などというお為ごかしのような理屈で決めることではない。国の舵取りを全く違う方向にするのだから。

これを見て、どう感じるかでも、人間を測れる気もする。様々な映画を見て勉強しよう。



*おもしろかったのは、憲法草案を議論している最中、「総理大臣の解散権」を入れることを主張するシーン。「暴走する国会を制御するためには総理に解散権を与えないと」「総理が解散権を濫用するなんて考えられません!」とか言ってたけど、今の政治を見ていると、暴走するのは政府の方で、与党の都合で解散権を濫用してるとしか思えないから笑った。

投稿者:yoichiokayama 2021年07月18日

第⼆次⼤戦終後、占領された⽇本で、GHQと互⾓に渡り合った吉⽥茂と⽩洲次郎。
早急に憲法改正を推し進めようとするGHQに抵抗し、⽇本の独⽴回復にこだわった⼆⼈。
⽇本の未来を⾒据えた熱い思いと覚悟が描かれます。
それにしても、日本は未だに占領憲法の呪縛からは逃れていませんね。

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クチコミ・レビューTSUTAYA DISCAS

白洲次郎が主人公

投稿者:モモイチゴ 2021年07月19日

だが、新憲法をめぐるGHQと日本政府の間で、あまり活躍の様子がみられない。吉田茂が一日も早く独立を願っていたことは伝わった。しかし、小林薫の吉田は似ていた。

2時間ドラマ「茂と次郎の戦後」

投稿者:哲郎 2021年07月12日

日本国憲法の制定過程を、日米関係者のエピソードを中心に大まかに描いたものだが、これはちょっと軽い出来かなぁ...
キャストが全体的にライト級だし、白洲次郎・正子夫妻を進行の軸に置いてるんだけど、二人のドラマ部分も希薄で全体の完成度がどうかなぁと。この脚本なら、タイトルは「茂と次郎の戦後」くらいで十分。

戦後初期の憲法改正から独立までを扱った映像作品というと、映画なら『小説吉田学校』(1983)や『東京裁判』(1983)、テレビ番組だとNHKのドラマ『憲法はまだか』(1996)ほか関連のドキュメンタリー作品などをこれまで見てきた。それらと比較するのは酷かもしれないが、この大テーマを扱うならもっと重厚な製作を心掛けてほしかった。小林薫さん演じる吉田茂の特殊メイクや当時のモノクロ映像と本作撮影映像との合成など技術面での精工さばかりが目立って、憲法改正における日米間の限界の駆け引きの感じがあまり伝わってこない。大島ミチルさんの手掛けた楽曲が大仰に聞こえてしまうほどなのだ。

と、不満ばかり書いてしまったが、日本国憲法制定の経緯をまったく知らない人なら見て損はないと思う。ただ、史実をすべて正確に再現したものではないはずだし、日米双方に難しい立場があり、実際にはもっといろいろな交渉、折衝があったのだと思う。
この作品では、いわゆる“押し付け憲法論”を意識し、非武装による交戦権の否定や天皇の地位に関する部分などをとくに強調している。アメリカが日本の新憲法制定に強く関与しこだわったのは、ドイツの事があったからではないか。第1次大戦で破綻したドイツ国はナチス政権によって再興・再軍備し、リベンジのため第2次大戦を引き起こした。アメリカ政府は3回目の大戦を防ぐことを最も重視したのだと思う。

伊藤俊也監督作というと『ロストクライム-閃光-』(2010)を覚えている。「三億円事件」を扱った作品だが、これもどうもパッとしない内容だった。自身の思い入れ、こだわりがチグハグに出てしまっている感じで、やはり全体の完成度がもう一つの印象なんだよな。脚本を専門家に任せたらどうかね。

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