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withコロナ時代の今だから読みたい「自分との向き合い方」「ワークスタイル」「暮らし方」、二子玉川 蔦屋家電のコンシェルジュが薦める9選

蔦屋書店のコンシェルジュが薦める、今だから読みたい「自分との向き合い方」「ワークスタイル」「暮らし方」の本8選

新型コロナウイルス感染症が日本のみならず、世界規模で猛威を振るい、今までの価値観や生活様式すら覆される日々が続いています。

外出や人との接触を制限される中「Withコロナ」のその先を見据えて、二子玉川 蔦屋家電のコンシェルジュ3名が「自分との向き合い方」「ワークスタイル」「暮らし方」の3テーマでそれぞれ選書しました。

これらの本との出会いで、新たな時代のライフスタイルに向けた学びや悩み解決の糸口になれば幸いです。


テーマ1:「自分との向き合い方」
『自分自身と向き合い、コロナ禍を乗り切るための本の処方箋 3選』
【選書人:北田 博充】二子玉川 蔦屋家電 副店長 兼 人文コンシェルジュ
テーマ2:「ワークスタイル」
『チーム全員で物理的な距離を超えていくための3冊』
【選書人:中田達大】二子玉川 蔦屋家電 ワークスタイルコンシェルジュ
テーマ3:「暮らし方」
『暮らし方を考えることで価値観をアップデートする3冊』
【選書人:嵯峨山瑛】二子玉川 蔦屋家電 住コンシェルジュ


自分自身と向き合い、コロナ禍を乗り切るための本の処方箋 3選

【選書人:北田 博充】
二子玉川 蔦屋家電 副店長 兼 人文コンシェルジュ

平凡なまま、後ろ向きなまま、肩の力を抜いて不真面目に生きる

もういない君と話したかった7つのこと

『もういない君と話したかった7つのこと 孤独と自由のレッスン』

著者:海猫沢めろん
出版社:KADOKAWA
価格:748円(税込)

コロナ禍によって書店で売れる本の傾向が少しずつ変わってきている。顕著なのはメンタルヘルスケアに関する本の売れ行きが良いこと。「こんな生活、いつまで続くんだろう…」「生活や行動が思い通りにならない…」そんなストレスを抱えながら、鬱々とした日々を過ごす人が、これらの本にそっと書店の店頭で手を伸ばすのかもしれない。

出口が見えないトンネルのような日々に思い悩み、逃げ場もなく追い込まれている人にそっと手渡したい一冊が、海猫沢めろんさんの『もういない君と話したかった7つのこと 孤独と自由のレッスン』。若い友人を自殺でなくした著者が、そのことをきっかけに考えた「自由になるための方法」「頑張りたくない人のための生き方」を、力の抜けた優しい文章で説いている。社会に適合できず生きづらい人や、前向きなエールを受けると逆に追い詰められてしまう人は、本書を読むと少しだけ生きることが楽になるだろう。

前向きな癒しの言葉が多い昨今だが、癒しではなく痛みが人を救うこともある、と著者は言う。

「傷ついている人に寄り添えるのは、同じ傷を持っている人だけなのです。今、傷ついている人こそ、いつか誰かを救えるのです。あなたの存在は無意味ではないことを忘れないでください」。

この一文に救われる読者がいるかもしれないと私は信じる。「本なんかで救われるわけないじゃん」と言う人がいたとしても、その可能性を信じなければコンシェルジュは務まらない。

遠くへ行けないなら近くで楽しむ。「上を向いて歩こう」ではなく「下を向いて歩こう」

ひと目で見分ける580種 散歩で出会う花 ポケット図鑑

『ひと目で見分ける580種 散歩で出会う花 ポケット図鑑』

著者:久保田修
出版社:新潮社
価格:737円(税込)

遠くへ出かけることがなくなって久しい。旅行に出かけることがなくなり、映画館やスタジアムに足を運ぶことすらためらわれる。親しい友人と食事をともにすることさえ、気をつかわなければならなくなった。自宅で過ごす時間が増えて悶々としたり、大きな声で笑い声をあげることも憚られ鬱屈としたり、モヤモヤ、ムシャクシャ、イライラして、ささくれ立った自分の心と折り合いがつけられない人はたくさんいるだろう。

そんな時は、今まで見えていなかった身近な幸せを見つけると気晴らしになる。久保田修さんの『散歩で出会う花 ポケット図鑑』を手に、近所の公園や河原を散歩してみると、今までその存在にすら気が付かなかった美しく、小さな花がいたるところに咲いていることがわかる。遠くにいけないなら近くで楽しむ。上を向いて歩こうではなく、下を向いて歩こう。今までないがしろにしてきた足元に、自分の知らなかった未知の世界が広がっている。

本書では、住宅地周辺や公園で見つけられる花が写真付きで580種紹介されている。雑草という名前の草花は存在しない。私たち人間が一人一人名前を持っているように、道端に咲く草花にも一つ一つ名前がある。そのことに気が付いたとき、心の奥底がほんのりあったかくなり、ちょっとだけ幸せな気持ちになれるはずだ。

適度な距離で人を想う「ソーシャルディスタンス」な恋愛小説集

多田尋子小説集 体温

『多田尋子小説集 体温』

著者:多田尋子
出版社:書肆汽水域
価格:1,980円(税込)

最近、映画やドラマを見ている時、人と人とが握手をしたり、ハグをしたり、マスクなしで食事をするシーンを目にすると、ドキッとするようになった。この一年の間に他者と距離をとることが規範化され、今まで当たり前だったことが当たり前に思えないようになっている。大切な人と気軽に会うことができなくなったし、親しい人と会っても適度な距離をとるようになった。けれど、適度な距離を保てるからこそ維持できる人間関係もあるはずだ。

『多田尋子小説集 体温』は、約30年前に芥川賞候補になった小説を私が自らの手で復刊した小説集だ。収録されている3編の小説の主人公は、いずれも中年の女性。傍にいたい、でも近づき過ぎたくない。適度な距離を保ちながら相手を想う主人公の姿に、つい今の時代を重ね合わせた。

収録作「単身者たち」の終盤に、親密な男女が「どちらも見当違いなことを考えながら納得している」場面がある。心の中で別々のことを考えているのに、当人たちはわかり合えていると勘違いしているわけだが、こういうことがあるからこそ人間関係は面白い。人と人とが距離をとらなければならない今だからこそ、より相手への想像力が必要とされている。

チーム全員で物理的な距離を超えていくための3冊

【選書人:中田達大】
二子玉川 蔦屋家電 ワークスタイルコンシェルジュ

リモートを武器にする「はじめの1冊」

1億人のWeb会議・動画配信 「導入後の次の一手」がわかる実践&運用最強メソッド

『1億人のWeb会議・動画配信 「導入後の次の一手」がわかる実践&運用最強メソッド』

著者:家子史穂
出版社:インプレス
価格:2,420円(税込)

タイトルに「1億人」とあるように、あらゆる業務がオンライン化した世界に なんだかついていけなくなっている「わたし」や「あなた」のための入門書です。変化の激しいいまだからこそ、Web会議や動画配信を使いこなすのは「新しい普通」になりつつありますよね。

本書では環境整備やプラットフォーム選びはもちろんのこと、企業での実際の活用事例など網羅的にカバー。イラストや画像も豊富に掲載しているのでPCの横に本書を置いて、困ったとき辞書的に使いこなせたら怖いものなし。

「Web会議の予定が入ってしまったが、いまさら使い方が分からないとは言えない…」
「イベントの動画配信を担当として任されたが何から勉強すればいいだろう…」

そういう方もきっといるはず。 まずはこの1冊を読めば、「何が分からないかも分からない」という霧の中を抜け出して 記念すべき最初の1歩を踏み出せるはずです。

その時間の価値を高めるために、いまこそ0から学ぶファシリテーション

ファシリテーションの教科書

『ファシリテーションの教科書』

著者:グロービス、吉田素文
出版社:東洋経済新報社
価格:2,640円(税込)

「会議の進行役を任されたが議論がまとまらなかった」
「そもそも何を決めたいのかを決めないままにみんなを集めてしまった」

そんな「いまいちな会議」の記憶、誰しも1つや2つ持っているでしょう。
たまたまうまくいくときがあっても、技術として体系化されていないがために残念ながら再現性はなかったり。

人とのコミュニケーションがオンライン中心になることで、ファシリテーションの技術は誰もが持っていたほうがよい必須項目になりました。

性格も考え方も役割もばらばらな上に直接会えない人たちから価値ある意見を引き出すこと。
引き出したうえで、ばらばらの意見を意味ある方向へ帰着させること。
本書は「仕込み」と「さばき」という2つの観点から、 事前準備と当日の振る舞いについて体系的にファシリテーションを紐解く1冊。

Web会議はハードを揃えて使い方を覚えたらゴールではなく、そこにかけた時間の価値を最大化するための「技術」を身に着けて はじめてスタートラインに立つのだと思います。

危機に強い柔軟なチームをつくりはじめる

心理的安全性のつくりかた

『心理的安全性のつくりかた』

著者:石井遼介
出版社:日本能率協会
価格:1,980円(税込)

先の読めない危機の時代。
会社で顔を合わせることが減り、コミュニケーションの質的変化によって チームビルディングやマネジメントの視点でも私たちは過去のやり方にとらわれずに 柔軟な変化を求められています。

本書はそのカギとして「心理的安全性の高いチームづくり」を主題に扱う1冊。
先の読めない時代は役職が上だからと言って上司さえも正解を持ちあわせていないシーンも。
だからこそチーム全員が「学習する組織」になって変化に対応していかないといけません。
そのために、リーダーは一人一人の「心理的安全性」を確保しないといけないと本書はいいます。

世の中にはたくさんのチームが存在しますが、不健全な衝突が多いか、あるいは衝突を避けているか、意外とそんなチームも多いのでは。
あなたのチームはいかがでしょうか?

必要なのは「健全な衝突」によりその力を高めあえるチーム。
この機会にご自身の足元を確かめながら、一緒に働くあの人の顔を思い浮かべながら、じっくり読みたい1冊です。

暮らし方を考えることで価値観をアップデートする3冊

【選書人:嵯峨山瑛】
二子玉川 蔦屋家電 住コンシェルジュ

どこに住むか=どう生きるかをやさしい街から考える

ベルリンうわの空

『ベルリン うわの空』

著者:香山哲
出版社:イースト・プレス
価格:1,100円(税込)

コロナ禍で働き方と生き方を見つめ直し、実際に行動を起こした友人が何人もいます。
会社への出勤が週に一回程度になり、かねてより住んでみたかった鎌倉に移住し、日課となった海岸沿いのランニングのときの写真をSNSにあげている友人。
平日は都心で仕事をしながら、週末には地方の古民家を改装する、二拠点居住の暮らしをはじめた友人など。

「コロナ禍で大変だけれど、いいタイミングだった」と言う彼らのように、たしかに人々の生活は、この危機を迎えることで大きく更新されたように思います。
そんな彼らのようにすぐには行動に移せないけれど、自分の住む場所について考えを巡らせるのにうってつけなのが『ベルリン うわの空』です。

本書は、ベルリンでの生活を紹介するコミックエッセイのように見えますが、実はそれだけではありません。
自分の考えに適した場所を探し続けた結果「ここ……もしかしたら最高の街なんじゃない?」と見出しベルリンに移住した著者の香山さんが「生活」をじっと見つめ、街に考えをめぐらし、実践し続ける、小さいけれど実感のこめられた思想書だと思います。

住む場所を考えるということは、自分がどのように毎日を過ごしていきたいか、つまり自分の人生や生き方を考えることといっても過言ではありません。「どこに住むか」と「自分のライフスタイル」は切っても切れない関係にあることが、このタイミングでつまびらかになった今だからこそ、読んでほしい1冊です。

ベルリンうわの空 ウンターグルンド

『ベルリンうわの空 ウンターグルンド』

著者:香山哲
出版社:イースト・プレス
価格:1,100円(税込)

「けれど」の先の自分らしい日々

丁寧に暮らしている暇はないけれど

『丁寧に暮らしている暇はないけれど』

著者:一田憲子
出版社:SBクリエイティブ
価格:1,518円(税込)

家で過ごす時間が増えて、「自分の住まいを心地よくしたい」「丁寧に暮らしたい」と思っている人は多いことでしょう。
しかしながら、雑誌やSNSに掲載されているような「丁寧な暮らし」は確かな審美眼で選ばれた日用品とインテリアに囲まれ、背筋の伸びる美しさと正しさにあふれていて、息苦しさも感じてしまいます。

本書は、雑誌『暮らしのおへそ』という「丁寧な暮らし」を代表するメディアのディレクターを務めてきた一田さんが、自らを「ズボラで気分屋」であると告白するところからはじまります。
取材や執筆で忙しい日々を過ごす中で、暮らしの達人から学んだことを面倒くさがりの一田さん流にカスタマイズしながら取り入れていく様子は、「私にもできそうだ」と思わせてくれます。

暮らしを目的とするのではなく、その先にある「おいしい」「楽しい」「気持ちいい」という体験をそれぞれのやり方で重ねていくことで、自分らしい豊かな暮らしができると応援してくれる1冊です。

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