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『BECK』『BLUE GIANT』と並ぶ鳥肌モノの音楽漫画『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』【週末エンタメのススメ】

SHIORI EXPERIENCE

今週はマンガアプリ『マンガUP!』で連載中(マンガUP!オリジナルではないものも含む)の作品の中から、単行本を買ってしまった特におすすめしたい作品を3作品ご紹介します。
今回は『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』というジミヘンやカート・コバーンなどのすでに逝去してしまった超大物ロックスターが出てくるマンガです。

<音楽漫画『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』の3つのオススメポイント>

1.『BECK』『BLUE GIANT』と並ぶ傑作の音楽漫画
2.青春漫画のアツさと難しい設定が見事にMIXされた作品
3.ストーリーだけではなく、その独特な表現技法が鳥肌もの

1.『BECK』『BLUE GIANT』と並ぶ傑作の音楽漫画

音楽マンガって、ジャンル的に難しい印象があります。
僕の中で印象深く残っている作品は『BECK』と『BLUE GIANT』。
特にBECKはベースの平君に惚れるくらい、キャラへの愛も深かった作品です。
そして、最近になってこの僕的二大音楽漫画に迫る作品に出会いました。

『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』

すでに2013年から『ビッグガンガン』で連載中の作品。現在15巻まで発売されています。
この作品、ジミ・ヘンドリックスやカート・コバーンなど、27歳で逝去した伝説のロックスターたちが登場します。

音楽好きならピンときた人も多いと思いますが、モデルにしているのが「The 27 Club」。
1994年にカート・コバーンが亡くなった後、ロックファンが彼の年齢をジム・モリソンやジャニス・ジョップリン、ジミ・ヘンドリクスらと結びつけるように浸透していった考え方。また、ミュージシャンだけでなく、画家や俳優なども実際には含まれており、本当に悲しい偶然の一致を「The 27 Club」と読んでいます。

その悲しい死を遂げたロックスターたちが”幽霊”として現代に蘇り、それぞれ音楽を愛する人たちを相棒にして今の世で音楽をつくっていくのが『SHIORI EXPERIENCE』です。ちなみに相棒に選ばれた人たちは、伝説を作らなければ1年後に死を迎えるという設定もあります(この設定があまり効いていないですが…)。

2.青春漫画のアツさと難しい設定が見事にMIXされた作品

本作で登場する伝説のロックスターの中でも、楽曲およびそのビジュアルを含めて最も知名度の高い人物であろう「ジミ・ヘンドリクス」が選んだ相棒が、主人公である高校英語教師のシオリ、あだ名はジミセン。
この主人公・シオリが一癖も二癖もある教え子たちとバンドを組み、自分たちがやりたい音楽を追求していきます。癖の強い教え子たちは、みんな最初は本音で音楽に向き合うことができない子達ばかり。
そんな彼ら一人ひとりがバンド「シオリエクスペリエンス」というバンドを拠り所に成長していく、その青春のアツさがこの作品の最大の魅力です。
彼らが演奏する楽曲には「DAYDREAM BELIEVER」「TRAIN TRAIN」など有名曲も多く、「TRAIN TRAIN」を描いたページを読んだ時には、あのどこまでも上を向いて走り続けられる学生時代の気持ちを思い出すことができました。

そして、この学園物語と並行して、「The 27 Club」のロックスターが世界各地で復活を遂げていきます。彼らはシオリたちとは異なり、彼ら同士で組んだ世界最高・最強のバンドで伝説をつくろうとします。
「ジム・モリソン」「ブライアン・ジョーンズ」「ジャニス・ジョプリン」などが登場してきており、彼らが共演し、現代においてどんな音楽を生み出していくのか、楽しみで仕方がありません。曲自体は聴くこともできませんし、誰かが再現することもできない(さすがにその勇気が出ないだろう…)。
物語的には最新刊で、ようやく彼らと関係を深めていくシオリとジミヘンですが、この先シオリの音楽を優先するのか、ジミヘンのやりたい音楽を優先するのか、どんな選択をするのか、楽しみで仕方ありません。

3.ストーリーだけではなく、その独特な表現技法が鳥肌もの

この漫画は表現が結構独特でこだわりが強い。ドラムの音を擬音の配置や重なりで表現していたり、音の壮大さを表現するのにクジラが飛び出てきたりと、もう頭の中で音が鳴り出しそうな漫画なのです。
そのほかにも音だけでなく、人物の感情を表現するのがとてもうまくて、高校生たちが本当に悩み苦しみ、答えを出す様が本当に表情やそのコマ割りから伝わってきます。
主人公たちのバンドがコンクリートをぶち破り、自分たちの音楽を見つけた時には、鳥肌が立ちました。

また、音楽ファンなら誰もが鳥肌が立つだろうシーンが6巻で出てきます。
それがジミ・ヘンドリクスとカートコバーンの共演!! 痺れますね…。
二人が演奏し、笑いあっているシーンは、音楽ファンなら誰しも現実世界で観たいと願うところ。

幽霊や「The 27 Club」など、出落ち感がつよい作品。だけれど、すでに15巻。有名なアーティストからも支持されるこの作品は音楽漫画の中でも傑作であることは間違いありません。

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』を体験するならこちらから

SHIORI EXPERIENCE

SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん

著者:長田悠幸、町田一八
出版社:スクウェア・エニックス
comicspace評価:3.95/5(2021年1月27日時点)

【Editor】お弁当パパ/伊東寛雄

【Editor】お弁当パパ/伊東寛雄

伊東寛雄(いとう・ひろお)。一姫二太郎(5歳♀、1歳♂)を子に持つ父親。毎朝こどものお弁当をつくってSNSに投稿するのが日課。スマイルサプリでは子育て中の妻に”作品をプレゼントする”シーンを妄想して記事を書いている。稀に音楽熱が燃え上がり、音楽関連の記事を書くこともある。

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