ついに100万部突破! 絶対読むべきな尊すぎるラブコメ!『僕の心のヤバイやつ』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│次にくるマンガ大賞でも1位を獲得!
最新4巻でいよいよ100万部を突破した今一番尊いラブコメディ

自分は頭がおかしい、特別でヤバイやつだと考える、まさに中二病な主人公・市川京太郎と、市川が「最も殺したいと思っている」と1話で語る学校一の美少女・山田杏奈。

そんな2人の日常の瞬間、瞬間を描いたのが今爆発的な人気の広がりを見せている『僕の心のヤバイやつ』、通称『僕ヤバ』だ。

色々こじらしちゃった系男子である市川と、天然残念系美少女である山田。そんな2人が織りなす学校生活の一コマは、時には電車で読むのは禁止と言いたくなるほど笑えたり、バカだなぁ…でも中学生の頃ってこういう事あるよね! 的な懐かしさを感じたり。
そして初めて異性を意識するいわゆる初恋のような想いにドキドキさせられたり。
読者の感情をまるでジェットコースターのように振り回して、1度読み始めたが最後。その興味をまったく尽きさせず離さないのだ。

市川の、表に出すことをカッコ悪いと思っている中学生男子独特の隠れた優しさや、山田のあけっぴろげで裏表ない子供のような性格でありつつ、見た目はモデル体型でいわゆる綺麗系女子というアンバランスさが織りなす魅力は、この大人と子供の間のほんの数年という短い時期にしかないもの。そしてそんな時期だからこその異性を初めて意識するドキドキや純粋な恋心が見え隠れする。
それこそそれをまだ恋心だと「気づかない時間」とそれに「気づいてしまう瞬間」がこの作品には描かれており、もうその表現があまりに尊すぎて言葉に出来ないほどの感情をぶつけてくる。

この作品を私は大人になってしまって色々余計な事を考えながら人付き合いをしなければならなくなったすべての大人に読んで欲しいと思う。
『僕ヤバ』を読むときっと懐かしさと愛しさと心苦しさを思い出し目の前が少しだけ色付いて見えるのではないかと思う。

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

 

僕の心のヤバイやつ

4巻まで発売中

著者:桜井のりお
出版社:秋田書店

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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