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仕事ができそうな見た目なのに…そんな主人公の緩くて強い働き方&生き方に癒やされたい――『無能の鷹』

無能の鷹

見た目と中身のギャップが効いたキャラクターが面白いお仕事マンガ

マンガやドラマ、映画には実にさまざまなジャンルがあるが、なかでも「お仕事もの」は、題材となる職業にもよるかもしれないが、昔憧れていたり何となく気になっていたりする職業であれば、まずそれだけでも興味が湧いてくる。

ただ一つ気になるのが、主人公が“デキるヤツ”であることが多い点。もちろんスキルを駆使して活躍する爽快さや痛快さというのは読んでいて楽しいのだが、贅沢を言うなら、違うパターンも見てみたい。そんな思いに応えてくれるのが『無能の鷹』だ。

主人公の鷹野ツメ子は、とにかく“デキそう”な雰囲気だけで、仕事はさっぱりというのが実に面白い。その“バディー”的な存在である鶸田は、きっちり仕事をこなせるものの頼りなさげな外見でうまくいかない。この“ニコイチ”的な描き方が、なかなかに味わい深いストーリーを見せてくれる。

さらに知っておいてほしいのが、鷹野ツメ子には成長する気持ちがサラサラ見えないというのも大きなポイントで、単純なサクセスストーリーにならないところも興味深い。現実でも「そう簡単に成長できてたまるか!」と思うことはしばしばあると思うが、物語だからといってそんな“ご都合主義”に染まらないのも潔くて◎。世に言う“価値観”や“能力”に縛られず、少し表現は違うのだが、わかりやすく言えば「ゴーイングマイウェイ」な精神で暮らしている姿には、どこか共感と憧れが……。

お仕事ものとして、コミカルに描かれる仕事ぶりもしっかり盛り込まれ、そこに鷹野や鶸田のキャラクター性や生きるためのスタイルを掛け合わせることで、ほかにはない風味を生み出している。バリバリに力が入った職業ものに少し疲れを感じているような人は、「Take it easy」なノリで堪能できる“なさそうでありそう”な展開で心癒やされてみてはいかがだろうか。


無能の鷹

著:はんざき朝未/出版社:講談社

無能の鷹

3巻までレンタル・発売中

【フリーライター】遠藤政樹

【フリーライター】遠藤政樹

映画やドラマ、アニメにマンガ、ゲーム、音楽などエンタメを中心にインタビューやスチール撮影ありのイベント取材、コラム、レビューを執筆。IT系や企業案件もこなせるフリーの編集・ライター。お仕事も随時、募集中。

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