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『スケッチー』スケートボードに魅せられた女子の挫折と再生の日々を描いた、ガールズスケーター群像劇。【TSUTAYAプレミアムでコミック三昧】

スケッチ―

『スケッチー』

『TSUTAYAプレミアムでコミック三昧』は、定額サービス『TSUTAYAプレミアム』を活用し、気になるコミックの1~3巻を読み、あらすじや感想をざっくり紹介していく記事シリーズです(※紹介上、ある程度のネタバレに触れざるを得ないためご注意を)。

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2021年10月6日のタイトル『スケッチー』

読む前の期待:同期入社の友人にオススメされた一冊。アンニュイな女の子のイラストにグッと来る。

本日は、この企画が始まって前回の記事を見てくれた、会社の同期からオススメされた『スケッチー』をチョイス。

「絶対好きだと思うよ~!」という一言で決めてしまったけれど、いざ借りにいってみると表紙の絵がアンニュイな女の子のイラストで可愛い。
「スケッチーってなんだろうな。スケッチ? 絵の話かな?」など考えながらレンタル。

1~3巻までのあらすじと感想

第1巻のあらすじ・感想「大人になってから、“初めて”に出会えるってすごい」

第1巻を開いてみるとびっくり。主人公のアラサーの川住憧子(かわすみ・あこ)はレンタルショップ店員。
いつもどおりレジに立っていると、スケボーを持った女の子達がスケーター映画を借りに来るのだが、借り放題サービスでずっと借りられっぱなし…というシーンから始まります。思わず、「弊社か!? アラサーの社員って私か!?」とツッコミを入れたくなりながらさらにページを捲ります。

憧子は、実はお嬢様学校出身で、当時の友人たちとも時々集まることもあれば、年上の彼氏もいる普通の女性。
ただ、仕事もあり彼氏もいて、友人ともたまに遊んで、とそれなりの生活を送っているが、そのどれもが今一つ煮え切らない。

そんなある春の日、夜のマンションでスケボー動画を撮る少女たちに出会った憧子は、夜桜の舞う中で華麗なジャンプを決める一人のガールズスケーターに目を奪われる。そのかっこよさが目に焼き付いてどうしても忘れられず、スケボーを始めることに。
いざ初めて見るともちろんすぐには上手くいかないが、少し乗れた時の気持ちよさと、日々の仕事などで感じる疲労感とは別の、心地良い疲労感に、スケボーにどんどんハマっていく…!
その時に見せる笑顔が、それ以前の彼女の表情とは全く違うもので、読んでいる私も何だかほっこり。そして楽しいことに出会った憧子に対して、ちょっと羨ましい気持ちを抱いてしまいました。

第2巻のあらすじ・感想「救いになるものが1つあることが大切」

1巻の終わりから2巻にかけて、憧子と同じように、人生に少し行き詰まりを感じている二人の女性が登場。
スタイリストの仕事をしたいと思っていたのに諦めてレンタルショップ店員をしている男嫌いの「小日向しほ」、バリバリ働く中で大物作家との不倫がバレて、ゆったり働く庶務部に人事異動させられた出版社勤務の「竹花いずみ」。
この2人も、それぞれの観点でスケボーに興味を持って、新たにスクールに通って始めてみることに。

スクールに通いはじめて、スケートパークで練習を始めると、「スケボー」という共通の趣味でつながった友人もでき、
その友人たちも、それぞれスケボーに対する想いや、上手くいかない焦燥感など抱えていて…。
そんなリアルな心理状況や人間関係を忠実に再現しているところも、この漫画のストーリ―にのめり込んでしまう理由かも? と思って読んでいました。

また、しほといずみ、2人のエピソードも、アラサーに入りかけた私には心にくるものがあって。
ただ応援してほしいのに家族から仕事の心配をされたり、久しぶりに連絡が来たと思ったら「結婚しないの?」と問い詰められたり。頑張って働いていたら友達が減っていていつのまにか孤独を感じたり。
でもそこで救いになるものって、やっぱり自分で選んで、自分が夢中になれることが1つあることなんだなあ…としみじみ実感。

第3巻のあらすじ・感想「仕事の悩みは仕事で解消。スケボーの悩みもスケボーで解消」

第3巻では、2巻ででてくる男嫌いのしほ、女子高生エリートスケーターのかりん、ガールズスケーターを撮影する“フィルマー”のまりりんの話がメイン。
それぞれ3人ともにスケボーに取り組みながら、上手く行かないことや根本的に抱えていた自分の問題に悩みながらも、スケボーを通して解決していくのが清々しいストーリー。

特に心に刺さったのは女子高生エリートスケーターのかりんの話。幼い頃から遊ぶことも我慢して毎日毎日練習してきたスケーターの彼女にとってスケボーは好きなことではあるけれど、周りと比べられたり新しく上達してくる子と自分を比較して、どんどん置いてきぼりな気持ちになって孤独を感じていた。
そりゃそうなるよね~だって女子高生だよ! 毎日頑張ってるだけでえらいよ! と母のような気持ちになりながら読み進めましたが、その後にかりん自身がスケボーでしっかりと技を決めて楽しさを感じる心を取り戻すのを見て、「悩みの対象と向き合わないと悩みは解消できないな。スケボーの悩みはスケボーでしか解決できないってわけだ」と腑に落ちました。

1~3巻を読み終えての感想:人生にお疲れ気味の時こそ、自分の心が動くものに取り組んでみたい。

人生にお疲れ気味で、なんだかくすんだ気持ちの主人公と周りの彼女たちが「初めて」や「好き」を見つけていくことで、前進していく感じが爽快。また、人物描写がとても細かく、微妙な表情の変化を読み込むのが楽しい。

大人になってから新しく挑戦することも、すごく夢中になって練習するような趣味に出会うことも、本当に少なくなるんですよね。
だんだんと腰がおもくなるし、日々に追われて起床! 仕事! 就寝! おわり! というような毎日になることもある。
人には人の地獄があるという言葉がありますが、みんなそれぞれ忙しかったり、人間関係に疲れたり、いろんな事情を抱えて暮らしてる。
その中でも「これめっちゃいいな」「かっこいー!」「やってみたい!」そんな心の声に耳を傾けて、できるだけ応えていきたいところです。

また、作品内で出てくる商品名やスポットが実際にあるものばかりで、よりリアルに感じられるのも面白いポイント。
駒沢公園のスケートパークや、公園脇のファミレス、三軒茶屋の2階建てのカフェなどなど、今週末はスケッチ―スポットを回るツアーをしてみようかなと思います。素敵でかっこいいガールズスケーターにばったり会えちゃったりして。


スケッチ―

『スケッチー』

著者:マキヒロチ

【あらすじ】
レンタルショップの社員・川住憧子。仕事に彼氏、せわしないけれど、どこかぼんやりとした毎日を送る彼女は、ある日、一人のガールズスケーターに心を奪われる。ちょっとずつ見失ってきた希望、ちょっとずつ見えてきた将来。自分を変えるには今しかない。スケートボードに魅せられた女子の挫折と再生の日々。

■出典:ヤングマガジン公式サイト

あみゅう/橋本あやか

【Editor】あみゅう/橋本あやか

橋本あやか(はしもと・あやか)。インターネットと美容やファッション等のガールズカルチャー、そして音楽が好きな26歳。主に映画や書籍について執筆します。美容や雑貨などについての記事も書いていきたいと考え中。

あみゅう執筆の記事一覧 Twitter(@ayam6719)

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