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幻の“薬”をめぐる人間模様&サスペンス感がクセになる――『JUMBO MAX』

 JUMBO MAX

思いがけないテーマと展開に、思いがけず心躍らされる

面白いのだが、なんだか人には言い出しにくい。おすすめのエンタメ作品を質問された際、そんな経験をしたことはないだろうか。今回紹介する『JUMBO MAX』は、まさにそんな作品の一つかもしれない。というのもストーリーの中心を担うのが、“幻のED薬”であり、どこまでも“オトナ”なテーマで、どこかアングラチックな匂いを感じさせる作風だからだ。

主人公の中年男、曽根建男は、ある日妻から妊娠を告げられるも、「自分の子ではないのでは」という疑念を抱く。なぜなら建男には妻にも言っていない“秘密”があるためなのだが、そんな状況で出合ったのがある”薬”。その出合いが建男の運命を激変させていく……のだが、薬を飲んでみた建男は、管理薬剤師という職業柄、薬の成分の考察を始めるなど、欲望の限りを尽くさないあたりが興味深い。

そして出所不明の薬を自ら製造することを建男は決意。もちろん勝手に薬を作るのはアウトだが、製造過程のドラマも◎。さらに薬作りには仲間がいるのだが、試作品をめぐって物語があらぬ方向へと転がっていくのも見逃せない。薬をきっかけとした事件も発生し、警察も出動。悩みを解決するための始めたことが想像もしない事態に発展していく展開は、クライムサスペンス色強めで楽しませてくれる。

ストーリーが進むにつれ、建男を取り巻く状況はもちろんのこと、建男自身の心境にも変化が。どこに向かってドラマは進んでいくのだろうか。特に3巻では事態が大きく変化。本作を描くのは『地雷震』や『スカイハイ』などで知られる髙橋ツトムだけに、今後の展開にさらなる期待が持てそうだ。


 JUMBO MAX

著者:髙橋ツトム/出版社:小学館

JUMBO MAX

3巻までレンタル・発売中

【フリーライター】遠藤政樹

【フリーライター】遠藤政樹

映画やドラマ、アニメにマンガ、ゲーム、音楽などエンタメを中心にインタビューやスチール撮影ありのイベント取材、コラム、レビューを執筆。IT系や企業案件もこなせるフリーの編集・ライター。お仕事も随時、募集中。

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