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あの『神様ゲーム』の考察合戦に終止符か!? ミステリの読後感の違いは謎解きの余韻にあった【さあ、どんでん返しだ。キャンペーン】

あの『神様ゲーム』の考察合戦に終止符か?!ミステリの読後感の違いは謎解きの余韻にあった【さあ、どんでん返しだ。キャンペーン】【ミステリ作家対談第6弾】麻耶雄嵩先生×東川篤哉先生

みなさん、ミステリはお好きですか?
実は今、講談社文芸第三出版部から発売されるミステリ小説8作品の発売を記念したキャンペーンが開催されています。その名も、「さあ、どんでん返しだ。」キャンペーン。
TSUTAYAでは対象商品購入者に向けた豪華プレゼント企画に加えて、今回TSUTAYA News編集部が「全作家へのオンライン取材&映像化」を実施します。

あの『神様ゲーム』の考察合戦に終止符か?!ミステリの読後感の違いは謎解きの余韻にあった【さあ、どんでん返しだ。キャンペーン】

第6回目のオンライン取材では、あの大人気メルカトルシリーズの新作『メルカトル悪人狩り』を発売した麻耶雄嵩先生と驚天動地の血みどろ本格ユーモアミステリ『居酒屋「一服亭」の四季』を発売した東川篤哉先生をゲストにお招きいたしました! ぜひこちら映像でお楽しみください!!
そして、本記事では麻耶先生にミステリ好きを夢中にさせる謎解きの余韻の残し方についてお伺いしましたので、映像と一緒にお楽しみくださいませ。

※「さあ、どんでん返しだ。」キャンペーンの概要はこちら
https://tsutaya.tsite.jp/news/book/41575535/

※麻耶雄嵩先生と東川篤哉先生の取材映像はこちら

「ミステリは“解けそうで解けない“というギリギリの感覚を味わうことで快感を得ることができますから、このパターンが最も読者にとってはおもしろい作品なのではないでしょうか」(麻耶先生)

あの『神様ゲーム』の考察合戦に終止符か?!ミステリの読後感の違いは謎解きの余韻にあった【さあ、どんでん返しだ。キャンペーン】

栗俣(インタビュアー):麻耶先生の著書の多くは作中で提示された謎の答えが明かされず、読者はその謎が気になるあまり、考察に明け暮れてしまいます。読者のみなさんにぜひ麻耶先生作品の考察のポイントについて教えていただけますでしょうか。

麻耶先生:前提として、物語の本筋の謎に対しては解を提示しています。その上で、作中に謎を残し、読者のみなさんに考察を楽しんでもらえるような余韻の残し方には3パターンあると考えています。1つ目が、謎の答えが“○か×か”という二者択一のパターン。2つ目が、大方の答えの予想がつくパターン。そして3つ目が、さまざまな答えが頭に浮かび、どれが正しいか皆目検討がつかないパターンです。まずは考察したい作品が3つのうちどのパターンに当てはまるのか、それを見極めることが重要ですね。

栗俣:そうなのですね。ちなみに『愛護精神』はどのパターンなのでしょうか?

麻耶先生:『愛護精神』は3つ目、皆目検討がつかないパターンですね。

栗俣:やはり!! この作品はどのような解釈もできるなと思っていました。余韻の残し方によって読後感はどのように変わるのでしょうか?

麻耶先生:1つ目と3つ目のパターンは、作中のヒントだけでは判断がつかないため自分の好きな方向へ考察を重ねていくことになってしまいますから、作者が提示した謎を解くという快感は得られないかもしれません。
一方で、2つ目の大方予想がつくパターンは、作者の頭脳に追いつける・謎が解けるかもしれないという興奮を得ることができます。ミステリーは“解けそうで解けない”というギリギリの感覚を味わうことで快感を得ることができますから、このパターンが最も読者にとってはおもしろい作品なのではないでしょうか。

「私の作品ではユーモラスで茶目っ気のある探偵役を描くことが多いこともあり、愉快に作品を終わらせるためには謎の答えについて読者にあまりなく提示したいという思いがありますね」(東川先生)

あの『神様ゲーム』の考察合戦に終止符か?!ミステリの読後感の違いは謎解きの余韻にあった【さあ、どんでん返しだ。キャンペーン】

栗俣:確かに、神様の存在有無について多くのファンと語り合いましたね。作中に残された謎を見つけては、それについて激しい議論を交わす。もうこれがおもしろくて仕方がありませんでした。

麻耶先生:ありがとうございます。実は作者としては「神様はいたらいいな」と思いながら書いていましたが、読者のみなさんにはどのように解釈していただいても問題ありません。ただ、作中に謎に通ずる伏線をいろいろと散りばめているので、なるべく拾っていただけたら嬉しいです。

栗俣:これからも麻耶先生の作品を読むときは、ヒントを漏らさず考察していきたいと思います! 一方で東川先生の作品は明確な答えが提示される作品が多いと思いますが、意識して作品づくりをされているのでしょうか?

東川先生:謎を作中に残しておくとどうしてもモヤッとした終わりを迎えてしまいそうで、できる限り説明するようにしています。私の作品ではユーモラスで茶目っ気のある探偵役を描くことが多いこともあり、愉快に作品を終わらせるためには謎の答えについて読者にあまりなく提示したいという思いがありますね。

栗俣:ありがとうございます。読者に対する謎の提示の違いがお二人の作品のそれぞれの読後感につながっているのですね。

いかがでしたでしょうか。
作中に謎を残し、考察の沼へ引き摺り込む麻耶先生作品。麻耶先生の頭脳に近づくにはまずはパターンを見分け、考察する作品を選ぶことが重要であることがわかりました。
また、本編動画では『メルカトル悪人狩り』について麻耶先生と東川先生が探偵論をぶつけ合いながら語り合っています。ぜひ、ご覧ください。

この対談の本編映像はYouTubeで視聴可能ですので、ぜひ観てみてくださいね。

次回の出演者は『居酒屋「一服亭」の四季』の東川篤哉先生『あさひは失敗しない』 の真下みこと先生です。探偵・安楽椅子(ヨリ子)をはじめとしたユーモア溢れるキャラクターが描かれた新作について語り合ってもらいました。ぜひ、次回もお楽しみに。

銘探偵をも操る、神のロジックを駆使する作家の最新作『メルカトル悪人狩り』はこちらからお買い求めいただけます。 

メルカトル悪人狩り

メルカトル悪人狩り

出版年月:2021年9月
著者:麻耶雄嵩
出版社:講談社

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。絶版書の復刊プロデュースを数多く仕掛け、ヒット本を発掘することで知られ、読者や出版業界関係者に「仕掛け番長」の愛称で呼ばれる本が大好きな日本男児。

仕掛け番長の記事一覧 Twitter(@maron_rikiya)

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アーティスト情報

麻耶雄嵩

生年月日1969年5月29日(52歳)
星座ふたご座
出生地三重県上野市

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