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タイトルとプロローグが作品との出会い。若手作家だからこその読者との向き合い方に人気の秘密があった?!【さあ、どんでん返しだ。キャンペーン】

タイトルとプロローグが作品との出会い。若手作家だからこその読者との向き合い方に人気の秘密があった?!【さあ、どんでん返しだ。キャンペーン】【ミステリ作家対談第8弾】真下みこと先生×五十嵐律人先生

みなさん、ミステリはお好きですか?
2021年11月まで開催されていました「さあ、どんでん返しだ。」キャンペーンに参加していた全作家へのオンライン取材&映像化を実施。ミステリ好きにはたまらない内容の濃い対談を全8回にわたって配信していきます。
本企画も最終回を迎えます第8回目のオンライン取材では、待望の2作目『あさひは失敗しない』を発売した第61回メフィスト賞受賞作家の真下みこと先生と、第1回目にゲストとしてご登場いただいた、2021年を代表するミステリ作品の一つ『原因において自由な物語』の著者である五十嵐律人先生をお招きいたしました! ぜひこちら映像でお楽しみください!!
そして、本記事では真下先生に読者に読んでもらう工夫や五十嵐先生との関係性などを語っていただきました。ぜひ、映像と一緒にお楽しみくださいませ。

※真下みこと先生と五十嵐律人先生の取材映像はこちら

「若手作家だからこそ、“読みやすさ”については意識しています」(真下先生)

タイトルとプロローグが作品との出会い。若手作家だからこその読者との向き合い方に人気の秘密があった?!【さあ、どんでん返しだ。キャンペーン】

栗俣(インタビュアー):本編動画で五十嵐先生から『あさひは失敗しない』について非常に的確でわかりやすい感想コメントをいただきました(気になる方は動画をチェック!!)が、本作品が好きだという気持ちが溢れ出ていましたね。

真下先生:とても嬉しいです! 実は、五十嵐先生と私は同じ選考のタイミングでメフィスト賞受賞が決まったので、周りには同期作家だと言い張っています。けれども、五十嵐先生はすでに3作品を出版されていてどの作品も人気が高い。そんな同期作家の五十嵐先生が書く私の作品の書評をぜひ読んでみたいです(笑)。

五十嵐先生:ありがとうございます(笑)。実は真下先生とお話をさせていただくのは今日がはじめてなので、色々とお話ができて僕も嬉しかったです。

栗俣:メフィスト賞の同時受賞者と考えればお二人は同期なのですね! 読者のみなさんも今年はお二人の作品を一緒にお店で見かけることも多かったのではないでしょうか。書店員としては、お二人を含めた若手作家の作品がここまでクローズアップされる機会は少なかったため、とても印象に残っています。また、お二人の作品は読んでいると映像が鮮明に頭に浮かぶので、とても読みやすい。だからこそ、お店はおすすめがしやすいのかもしれませんね。

真下先生:若手作家だからこそ、“読みやすさ”については意識しています。みなさん、本をお店で購入するとき、買う前にパラパラと数ページ読みませんか? ここで読者の心を掴むことができなければ、その先を読んでいただくことはできません。特に若手作家はほとんどの読者と“はじめまして”というタイミング。最初の数ページでも「この作品・作者、おもしろそうだな」と思っていただくことが大切なのですよね。

五十嵐先生:私も真下先生と同じように考えています。若手作家は読者と「この先生の作品は買うべきである」というような信頼関係をまだ結べていない状態です。ゆえに、作品タイトルが読者にとっての“作品の1行目”だと思って書いています。そして後に続くプロローグも読者にとっては、「この作品を読むべきかどうか」の重要な判断材料なんですよね。ここに一つの物語の見せ場を作ってしまうことで、読者の好みと合わなければ仕方がないというくらいの気概で書いています。

「どんどん読み進めていくとタイトルの伏線回収が行われ、それに伴い読者の解釈や目線も変化していく。とても魅力的だなと思いました」(五十嵐先生)

タイトルとプロローグが作品との出会い。若手作家だからこその読者との向き合い方に人気の秘密があった?!【さあ、どんでん返しだ。キャンペーン】

栗俣:ありがとうございます。さて、この話の流れで五十嵐先生に『あさひは失敗しない』のタイトルや導入についての感想を教えていただけますでしょうか。

五十嵐先生:前作の『柚莉愛とかくれんぼ』も同様ですが、タイトルがシンプルなのですが、非常に魅力的ですよね。読み始めると「柚莉愛」や「あさひ」が主人公の名前であることがわかり、タイトルの表面的な意味も理解できる。そして、どんどん読み進めていくとタイトルの伏線回収が行われ、それに伴い読者の解釈や目線も変化していく。とても魅力的だなと思いました。

真下先生:ありがとうございます! 実は登場人物を決める前にタイトルを考えています。『あさひは失敗しない』についてはふとこのタイトルが思い浮かんで、主人公が「あさひ」に決まり、物語が進みはじめました。偶然に近いような感覚です。実際、タイトル以外は自分の手で生み出している感覚はあるのですが、タイトルは考えに考え抜くというプロセスを経て、急にパンッ! と世界が広がるようなイメージですね。

栗俣:お二人のお話を伺っていると、作品の作り方は違えど、作品づくりの目的地が一緒ですよね。面白い読書体験を提供する。この読者を意識した作品づくりが人気を得ている理由の一つなのだろうなと実感しました。

いかがでしたでしょうか。
「読者に面白い読書体験を提供したい」という強い思いが似ているお二人の作品づくりに触れ、人気の理由がわかったような気がしました。ぜひみなさんもお店でタイトルとプロローグに注目して読んでみてください。
また、本編動画では『あさひは失敗しない』について真下先生と五十嵐先生が語り合っています。ぜひ本編動画もご覧ください。

この対談の本編映像はYouTubeで視聴可能ですので、ぜひ観てみてくださいね。

人間の性を炙り出す洞察力が話題の注目作家が描く最新作『あさひは失敗しない』はこちらからお買い求めいただけます。 

あさひは失敗しない

あさひは失敗しない

出版年月:2021年10月
著者:真下みこと
出版社:講談社

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。絶版書の復刊プロデュースを数多く仕掛け、ヒット本を発掘することで知られ、読者や出版業界関係者に「仕掛け番長」の愛称で呼ばれる本が大好きな日本男児。

仕掛け番長の記事一覧 Twitter(@maron_rikiya)

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