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夏目漱石『こころ』は先生総受けメリバBL小説!!?『おしえて!BLソムリエお兄さん』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】


『おしえて!BLソムリエお兄さん』

『おしえて! BLソムリエお兄さん』は心に響き記憶に残り続ける作品たちを紹介してくれる漫画なのだが…その紹介が全てBL目線で語られているのだ!!

とんでもない作品に出会ってしまった。

『おしえて! BLソムリエお兄さん』

夏目漱石『こころ』や宮沢賢治『銀河鉄道の夜』など、多くの方が読んだであろうそんな文学小説を中心に、心に響き記憶に残り続ける作品たちを紹介してくれる漫画なのだが…その紹介が全てBL目線で語られているのだ!!

私はこの本を読んで「いやそんなことはないだろ~」と『こころ』を改めて読んだら思いっきりBLに思えてしまった。確かに先生総受けBL小説かも…。

1巻目は『こころ』『泣いた赤おに』『銀河鉄道の夜』『落語:貧乏神』『駆込み訴え』を紹介している。その中で今回は『こころ』についての部分を例にこの作品を紹介したいと思う。

年下わんこ系ストーカー攻めと紹介されている「私」はこの本を読んでから『こころ』を読むともうそうとしか思えないほど愛を見せつけている!

とある書店で働く青年「又来」に女学生「シヅ」さんがお問い合わせをするところからこの物語は始まる。
「ぼくBLじゃないよってツラしたBLが読みたいんです!!」そのお問い合わせにBLコーナーを勧めるも「BLコーナーに置かれていないBLに会いに行きたい…」というシヅさん。困る又来青年だったが、そんな時颯爽と登場したのがこの作品で色々な作品をBLとして紹介をしてくれる匂い系ソムリエお兄さんだったのだ。

そんなソムリエお兄さんが彼女にオススメをした作品それが夏目漱石『こころ』だった。
『こころ』は親友同士が同じ女性を愛してしまう葛藤を書いた人間ドラマだ。
そんな作品がBL?? と思うのが普通の一般読者だと思う。

しかしそんな作品をソムリエお兄さんは先生総受けメリバBLだと言うのだ。
先生を愛した男は3人だと語るお兄さん。
物語前半の語り部である「私」、先生の親友「K」そして最後に「浜辺にいた外人」だ。

まず浜辺にいた外人だが、冒頭4~5ページに出てきて以降一度も彼は作品に登場しない。
初登場時、先生といちゃつく謎にエロいカッコをしたこの外人はいったいなんのために登場したのか? などからBL的考察をこれでもかと大展開していく。

そしてしっとりとしたストーカーとしか思えない「私」の行動。
年下わんこ系ストーカー攻めと紹介されている「私」は、この本を読んでから『こころ』を読むと、もうそうとしか思えないほど愛を見せつけているのだ!
自分で「恋とは違います」と作中で否定しているのもむしろポイント高く感じてしまう…。

そして「K」は…

この先が気になった方はぜひ本作『おしえて! BLソムリエお兄さん』を実際読んで欲しい。

この作品は、色々な文学作品のBLというひとつの楽しみ方を思いっきり教えてくれる。
私も昔色々な作品を読んでは物語を考察し楽しんでいたのを本作を読んで思い出した。

「私はこう思う」を読んだもの同士で語り合うのはとても楽しい最高の作品の楽しみ方ではないだろうか?
物語の楽しみ方は決して1つではない。
この作品を読んで改めて偉大な文学作品を別の見方でぜひ楽しんでいただけたらと思う。

(文:仕掛け番長)

仕掛け番長のおすすめ本

おしえて!BLソムリエお兄さん

おしえて!BLソムリエお兄さん

出版年月:2021年9月
著者:下瀬川ひなる
出版:KADOKAWA

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。絶版書の復刊プロデュースを数多く仕掛け、ヒット本を発掘することで知られ、読者や出版業界関係者に「仕掛け番長」の愛称で呼ばれる本が大好きな日本男児。

仕掛け番長の記事一覧 Twitter(@maron_rikiya)

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