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ドラマ第1話が良すぎて原作マンガを思わず再読。おしゃべり過ぎる主人公が発する言葉が“世界を形作る”――『ミステリと言う勿れ』

ミステリと言う勿れ

随所に散りばめられた伏線と、多面的に広がっていく謎に引き込まれる

フジテレビの“月9”新ドラマ、面白かったし見応え抜群だった。今期は田村由美のマンガ『ミステリと言う勿れ』が原作で、主人公・久能整(くのう・ととのう)を俳優の菅田将暉が演じている。特徴的な髪型はもちろんなのだが、淡々とした口調やどこかひょうひょうとした空気感がマッチ。キャラクターもストーリーも、原作のエッセンスを絶妙な味付けで昇華しているのが素晴らしい。キャスト陣も演技派がそろっており、しっかりと世界観に入り込ませてくれているのも、完成度をグッと引き上げている要因だろう。

そんなこんなで、第1話から素敵なドラマを堪能させてもらったことから、連ドラ終了後に……と思っていた&再び『ミステリと言う勿れ』ネタで恐縮だが、我慢できずに発売中の原作マンガを再読。改めて作品タイトルに込められているだろう醍醐味を、思う存分に味わった。

原作読者、もしくは連ドラを観た人ならわかると思うが、主人公はたしかに事件と関係し、成り行き上ではあるものの謎解き、そして解決へと導く。こう書くと間違いなく「ミステリー」要素を十分満たしているのだが、本人も言っているとおり、彼自身は単なる大学生。そして何より、多くの名探偵が必要なこと以外口にしない寡黙なタイプが多いのに対し、整はどこまで口数が多いのが特徴だ。

しかも刑事や容疑者などが“必要なセリフ”を話すのだが、整が発するのは“おしゃべり”というニュアンスに近い内容が大半。それでも彼が話すことにより、相手は何かを考えさせられ、事態は進展していく。どこか「会話劇」のテイストがあるのも個人的に好みだし、一般的なミステリーと一線を画しているところなのかもしれない。

整が話す内容は、一聴すると“屁理屈”のように感じる人もいるだろうが、よくよくかみ砕いてみると、何だか納得させられる。とにかく、何事もごまかさず、自身の立場を明確にして言葉を発する。簡単なようでいて難しい。そんな論理立てて語る彼のセリフは強烈だが、そこには何の先入観も偏見も存在しないため深く強く響いてくる。唯一無二なキャラクター性こそ、本作最大の魅力と言えるのは間違いないだろう。良質な原作も連ドラも、両軸で味わえるのはこの上ない幸せかもしれない。


ミステリと言う勿れ

著者:田村由美/出版社:小学館

ミステリと言う勿れ

10巻までレンタル・発売中

【フリーライター】遠藤政樹

【フリーライター】遠藤政樹

映画やドラマ、アニメにマンガ、ゲーム、音楽などエンタメを中心にインタビューやスチール撮影ありのイベント取材、コラム、レビューを執筆。IT系や企業案件もこなせるフリーの編集・ライター。お仕事も随時、募集中。

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アーティスト情報

菅田将暉

生年月日1993年2月21日(28歳)
星座うお座
出生地大阪府大阪市

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