読むとニヤニヤが止まらなくなるっ!! 食べるの大好き超かわヒロイン!『薫る花は凛と咲く』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│この作品の「凛太郎と和栗さんの日々を温かく見守っていられる幸せ」を多くの方に知ってもらいたい

名門お嬢様学校「私立桔梗学園女子高等学校」、バカが集まる底辺校「都立千鳥高等学校」
桔梗は千鳥を露骨に嫌っていて千鳥も桔梗に必要以上に関わらない。
ただ学校が隣なだけ。

『薫る花は凛と咲く』はそんな千鳥に通う紬凛太郎と桔梗に通う和栗薫子、二人の恋の物語。隣り合う仲の悪い高校に通うもの同士の恋、いわゆるロミオとジュリエットもののラブコメは人気の高いものも多く、いわゆる定番になっている。二人の間に壁があればあるほど気持ちが燃え上がり~的な展開が大好きという方は多く、この作品もそんな側面が強い。

しかし私がこの作品をオススメしたいと思った理由はそんな多くの方に好まれる要素以上に主人公・凛太郎、そしてヒロイン・和栗さんの性格と表情の素晴らしさ。この作品の「凛太郎と和栗さんの日々を温かく見守っていられる幸せ」を多くの方に知ってもらいたいと思ったのだ。

│もうむちゃくちゃケーキをほおばる和栗さんが可愛すぎてほんとヤバイっ!!!

凛太郎の実家はケーキ屋さんで、たまに彼自身もお店の手伝いをしている。
そしてそのケーキ屋さんの常連として月に1~2回通っていたのが和栗さんだった。1話目で描かれる二人の出会いの瞬間は、凄い量のケーキをほおばる和栗さんを凛太郎が認識するところから始まる。
まず、もうむちゃくちゃケーキをほおばる和栗さんが可愛すぎて登場シーンからもう心を掴まれる読者は多かったろう。そんなシーンを凛太郎に見られ思わずお店を飛び出してしまう和栗さん。凛太郎は自分が話しかけた事で彼女を怖がらせてしまったかなと後悔する。しかし翌日、和栗さんはお店に顔を出し逆にいきなり飛び出してしまいすみませんでしたと凛太郎に告げるのだ。お互い名前を名乗りあう二人。
そんな時、和んだムードの中で思わず和栗さんから出たのは「やっと知れたー」という一言だった。
鈍感で人から好意を向けられた経験があまりない凛太郎は、そんなやり取りにドギマギしてしまう。身体が大きくイカツイ印象の凛太郎のあたふたシーンはもうなんか読んでいるこっちが恥ずかしくなって赤面してしまうようで、この二人のやり取りにニヤニヤが止まらなくなってしまうのだ。

最初にも書いたが、その後この二人はお互いが仲の悪い高校に通うもの同士であると発覚するのだが、そんな中でも二人は相変わらずで色々悩みや事件は起きるもののやっぱりこっちまで気持ちが温かくなるような展開を見せてくれる。

『薫る花は凛と咲く』はまだ1巻目が発売したばかりのこれからの作品だが、もう完全に私は和栗さんの魅力にどっぷりハマり抜け出せそうにない。

この作品は『マガポケ』で読めるのでぜひこの記事を読んで気になった方は『マガポケ』で1話だけでも読んでみて欲しい!!
きっと続きを読まずにはいられなくなるはずだから。

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

薫る花は凛と咲く

1巻発売中

著者:三香見サカ
出版社:講談社

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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