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医療と異世界の組み合わせが生み出す新たなシンフォニー――『高度に発達した医学は魔法と区別がつかない』

高度に発達した医学は魔法と区別がつかない

チートなしで異世界に挑む医師に興味津々

なろう系、異世界ものが一つのジャンルとなって久しいが、異世界と医療を掛け合わせた作品にはまだ見ぬ“ブルーオーシャン”がありそうだと思っていたところ見つけたのが、今回紹介する『高度に発達した医学は魔法と区別がつかない』だ。

異世界×医療の組み合わせには、例えば『異世界薬局』のように医療レベルが低い世界に転生した主人公が地球の医学知識で命を救うといったものや、はたまた医療が魔法的な扱いを受ける作品を見かけることはあった。そうした中で本作は、医師が異世界に転移して症例や知識を武器に住人を救っていくだけでなく、そこには医療系の魔法も存在し、主人公にはチートも現代的な科学も存在しないという、異世界ものでは“ハンディ”になりそうな設定があるのが新鮮で興味深い。

そもそも主人公・天海唯人が転移した世界では、医療系の魔法は人間が独占しており、そこには獣人やスライム、キマイラなども存在。天海が最初に助けるのも獣人なのだが、人間に対する治療法や薬は効果があるのだろうかといったことも、体の構造が人間に近いからなど細部へのこだわりをベースに描かれているだろうことが伝わってくる。そのあたりはカットインする専門用語の解説などにも見て取れる。本格的でありながらも娯楽性も十分で、作画のタッチと相まってファンタジックな雰囲気もバッチリだ。

ストーリーも主人公だけでなく、その他の視点からも描写されているので、多角的に世界観を堪能できるのも○。手持ちの資材や転移先の人間たちの関係性など、医療行為以外の部分での展開にも期待が持てる。


高度に発達した医学は魔法と区別がつかない

原作・医療監修:津田彷徨 漫画:瀧下信英/出版社:講談社

高度に発達した医学は魔法と区別がつかない

1巻まで発売中

【フリーライター】遠藤政樹

【フリーライター】遠藤政樹

映画やドラマ、アニメにマンガ、ゲーム、音楽などエンタメを中心にインタビューやスチール撮影ありのイベント取材、コラム、レビューを執筆。IT系や企業案件もこなせるフリーの編集・ライター。お仕事も随時、募集中。

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