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本編の“その後”を描くスピンオフは、ノリも仕掛けも異なるテイストで魅了――『サマータイムレンダ2026 未然事故物件』

サマータイムレンダ2026 未然事故物件

そういうパターンの“続編”も悪くない!

現在アニメも放送中で、すでに本編となる原作マンガは完結済みの『サマータイムレンダ』。タイムリープものの傑作の一つに挙げられる本作に、スピンオフが存在することはご存じだろうか。その名も『サマータイムレンダ2026 未然事故物件』で、本編の未来の物語が繰り広げられていく。

スピンオフというと、本編の裏側で何が起きていたかや主人公以外の視点でストーリーを見つめ直す的なタイプをよく見かけるが、本作の場合、本編よりも先の時間軸が舞台。しかも、『サマータイムレンダ』の醍醐味とも言えるタイムリープ要素もなしと、なかなかチャレンジングなスピンオフ作品となっているのが興味深い。

それでいてキャラクターなどに関しては正統続編となっているため、本編を読破している人からすると、何とも言えないなつかしさも。それでいてメインとなる人物たちの雰囲気や仕草、事態解決に向けてロジカル&スリリングな展開と描写で魅せていくあたり、『サマータイムレンダ』らしさというかエッセンスが見え隠れし、仕掛けは違えどもたしかに同じ世界観なのだと納得させられる。

本編の味わいを感じさせながらも、攻めた設定と新たな手法で楽しませてくれる本作。おそらく同じことを感じる人も多くいると思うが、『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの第4部『ダイヤモンドは砕けない』に登場したキャラクターを主人公に据えた『岸辺露伴は動かない』に代表される彼のシリーズ作に、どこか近しいものを感じるの気のせいだろうか。何にせよ本編とはノリの異なるスピンオフでありながら、作品としての完成度が高いのが素晴らしい。本編のネタバレが多々あるので、是非とも本編→スピンオフの順番で読んでほしい。


サマータイムレンダ2026 未然事故物件

著者:田中靖規 / 出版社:集英社

サマータイムレンダ2026 未然事故物件

7月4日コミックス発売

【フリーライター】遠藤政樹

【フリーライター】遠藤政樹

映画やドラマ、アニメにマンガ、ゲーム、音楽などエンタメを中心にインタビューやスチール撮影ありのイベント取材、コラム、レビューを執筆。IT系や企業案件もこなせるフリーの編集・ライター。お仕事も随時、募集中。

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アーティスト情報

田中靖規

生年月日1982年11月17日(39歳)
星座さそり座
出生地和歌山県

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