超ド級ロマンティックラブコメが衝撃の残り14話!?『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』【TSUTAYAの名物企画人“仕掛け番長”のススメ】

│先日発表された最終回まで残り14話のニュース!!
3期アニメが放送のたびに関連ワードがトレンド入りの超ヒットラブコメディ

『かぐや様は告らせたい』の連載が残り14話という衝撃のニュースが先日流れた。
このレビューがアップされる頃には、残り話数のカウントももう少し進んでしまっている事だろう。

アニメ3期『かぐや様は告らせたい ウルトラロマンティック』も素晴らしいものになっていた。
放送されるたびにトレンド上位にかぐや様ワードが多数入るなど、注目度も非常に高かったこのアニメ、おそらく毎週楽しみにしていた方も多いのではないだろうか?

改めて思うと笑って、泣いて、ドキドキして、切なくて。感情が落ち着く事が本当にないとんでもない漫画だったと改めて感じる。

『かぐや様は告らせたい』は白金御行と四宮かぐやという頭はいいけどポンコツな、惹かれ合っているけど素直になれない生徒会長と副生徒会長の二人の恋の頭脳戦を中心にその生徒会メンバーや御行とかぐやの近しい人間たちの日常を描いたラブコメ作品だ。

アニメ3期では、そんな御行とかぐやの恋の大きな盛り上がりまでを原作超リスペクトでアニメ化していた。
特に最終回で描かれたコミックス14巻収録の136話、137話はそれまでの二人の全ての一つ目の終着点として、読者を完全に殺しに来ている内容になっている。
136話のいつも通りあれこれ考えて結果いつも通りへたれる御行からの、かぐやの力づよい目のコマからの見開きでの……見開き後にハートの風船が舞う空にかぐやのたった一言の呟きで話を締めているのももうたまらない。
赤坂アカ先生が得意とする読者を手玉に取ったような神演出の中でも、この136話の流れはトップクラスの攻撃力だろう。

そしてそんなとんでもない136話の次の話で、そこに至るまでの御行の尋常ではないロマンティックな状況を作るための努力とかぐやへの想いの大きさを、早坂愛を通して読者に伝えてくる演出も本当に憎い。そりゃ早坂でなくても赤くなってハァハァしてしまう。

しかしそれだけで終わらせないのが赤坂アカ先生。
しっかりと最高のドキドキを読者に感じさせた後に笑いと、そして最後には切なさを予感させる展開も仕込んでくるのだ。

│最新26巻のラストもむちゃくちゃロマンチック!!!

そんな136話、137話を見事にアニメで表現している3期最終回は、もし原作ファンでまだ見ていないという方がいればぜひ見た方がいい。
逆にアニメをみて原作を見ていないという方も14巻は必見だ。
一つだけ忠告するなら、どちらを見ても涙は止まらなくなるので厚めのタオルを用意しておいた方がいいだろう。

そしてそんなかぐや様は告らせたい最新26巻は、14巻に匹敵するようなロマンティックなものになっている。
14巻と違うのは、生徒会メンバーの成長やかぐやへの大きな思いも感じる事が出来る事だろう。『かぐや様は告らせたい』は恋の物語というほかの側面として御行やかぐや、そして生徒会メンバーたちを含む登場人物たちの成長の物語でもある。
その集大成となっているのが26巻なのではないだろうか?

表紙のイラストの御行とかぐやの真っ直ぐな笑顔。この表紙イラストだけで今までの物語を思い出しグッときてしまったのは私だけではないはずだ。

(文:仕掛け番長)

│仕掛け番長のおすすめ本

かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~

26巻まで発売、25巻までレンタル中

著者:赤坂アカ
出版社:集英社

“仕掛け番長”栗俣力也

【コンシェルジュ】仕掛け番長

栗俣力也(くりまた・りきや)。TSUTAYA IPプロデュースユニット 企画プロデューサー。
TSUTAYA文庫、コミック、アニメグッズの企画を担当。10年以上のキャリア持つ書店員でリアル店舗からヒット作を次々と生み出す事から仕掛け番長と呼ばれる。人生のバイブルは『鮫島、最後の十五日』

Twitter(@maron_rikiya)

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