宮部みゆきの同名原作を、成島出監督が実写映画化した『ソロモンの偽証』。2部作の前編に当たる『ソロモンの偽証　前篇・事件』（3月7日公開）の完成披露試写会が東京国際フォーラムにて開催され、藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩の中学生キャストと、佐々木蔵之介、夏川結衣、小日向文世、黒木華、尾野真千子、塚地武雅田畑智子、松重豊、そして監督の成島出と豪華16名が登場した。

中学生キャストは堂々と、大人は感心を。

集まった5,000人の観客の前でキャストがそれぞれ挨拶。「仲の良い子供キャストと、すごい大人のキャストと最高のスタッフと仕事ができたことが幸せ」（板垣）、「松子がいることで強くいる樹理の姿や、松子への不器用な愛情表現を見ていただければ」（石井）、「浅井松子という人物に出会い、生きていく上での考え方や人を想う気持ちなどが凄くいい方向に成長できたと思う」（富田）と中学生キャストの熱い想いを受け、大人キャストも続く。

「彼らはまっすぐでひたむきで綺麗な心で芝居をしていましたし、僕達も全身全霊でやりました」と藤野涼子の父役を務めた佐々木を筆頭に、「これから見習わないといけない事があるなと自分の中で思うことがった」（夏川）、「自分自身が現場でこの仕事を始めた頃のことをいろいろ思い出した」（田畑）、「自分の演技がみんなの足を引っ張らないか、そればかりドキドキして」（松重）と大人側は中学生キャストたちにとにかく刺激を受けまくった様子をしみじみ語って行った。

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お父さんが壊したことにしようと…（藤野）

映画のタイトルにちなんで“今までについた一番大きな嘘”を聞かれると藤野は「母が大切にしていた食器を割ってしまった」と告白。しかもその犯人を父に仕立てたとのことで「今この場で初めて告白しました」と堂々宣言。しかしやはり「帰ってからが怖いですね」と本音もポロリ。

さらに校内裁判にかけて“この人有罪だなと思ったエピソード”を聞かれると、今度は板垣と前田が揃って清水を指名。「殴りあうシーンがあってその過酷なシーンが終わった後に、優しくしてくる」（板垣）、「現場で“景気付けに”と一発ギャグをやらせる」（前田）と思い思いに告白し、清水を困らせていた。

対する大人チームも負けじと「冬のシーンを撮影したのが夏で、寒がる芝居が大変だった」（佐々木）、「松子とのシーンを泣けるようにした監督は罪」（塚地）それぞれが披露。

真実と嘘はどういうことなのか（藤野）

最後に監督の成島は「一昨年の11月からオーディションが始まって、撮影が終わったのが去年の9月。それだけ長い期間をかけて最後の最後までやった。本当に毎日涙を流しながら、笑いながら頑張りました。それを今日来てくださったキャストと全スタッフが一丸となって作った映画。ぜひ裁判席に大勢の方が座っていただけるように本作を応援していただけたら」と思いを語り、藤野も「映画を観ていく中で、真実は何なのか、真実と嘘はどういうことなのかと深く考えていただきたい」と作品をアピール。賑やかな舞台挨拶を締めくくった。

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『ソロモンの偽証 前篇・事件』　2015年3月7日（土）
『ソロモンの偽証 後篇・裁判』　2015年4月11日（土）

作品名:『ソロモンの偽証 前篇・事件』『ソロモンの偽証 後篇・裁判』
原作：宮部みゆき（新潮社刊）
監督：成島出
出演：藤野涼子、板垣瑞生、石井杏奈、清水尋也、富田望生、前田航基、望月歩、西村成忠、西畑澪花、若林時英、加藤幹夫、石川新太、佐々木蔵之介、夏川結衣、永作博美、小日向文世、黒木華、尾野真千子